キヤノンは、RFマウントの小型軽量APS-Cミラーレスカメラ「EOS R10」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、キヤノンオンラインショップの販売価格は、ボディ単体が12万8,480円。

  • EOS R10(RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM 装着時)

ハイアマチュアからエントリーユーザーをターゲットとした、EOS Rシリーズ初のAPS-C機。レンズマウントはRFマウントで、新開発のAPS-Cボディ用「RF-Sレンズ」が利用可能だ。2種類のレンズキットを用意し、価格はオープンプライス。キヤノンオンラインショップの販売価格は、18-45mmズームレンズキットが14万3,880円、18-150mmズームレンズキットが17万6,880円。

EOS R10のラインナップと直販価格

  • ボディ単体:12万8,480円
  • レンズキット(RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM):14万3,880円
  • レンズキット(RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM):17万6,880円
  • EOS R10(RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM 装着時)

  • レンズマウントはRFマウント

APS-Cサイズで有効約2,420万画素の新開発CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載し、高画質を追求。従来のデジタル一眼レフ「EOS 90D」や、EOS Mシリーズのミラーレス機「EOS M6 Mark II」(共に2019年発売)と同等の解像性能を達成したという。

  • APS-Cサイズで有効約2,420万画素の新しいCMOSセンサーを搭載

メカシャッター/電子先幕による静止画撮影時は、EOS Rシリーズ最速となるAF/AE追従で最高約15コマ/秒の高速連写が可能。電子シャッター撮影時は同最高約23コマ/秒で連写できる。上位機「EOS R3」のAF被写体検出技術を継承しており、人物や動物(犬・猫・鳥)、乗り物(モータースポーツのクルマやバイク)といった被写体を検出できるという。静止画撮影時は常用で最高ISO 32000の高感度撮影に対応し、高感度撮影時のノイズを低減して、暗い場所でも自由度の高い撮影表現が行えるようにした。

動画撮影機能も強化しており、クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる4K/30p(29.97fps/25fps)動画撮影が可能で、クロップ時には4K/60p(59.94fps/50fps)動画も撮れる。最大2時間まで動画を連続撮影可能だ(ハイフレームレート動画撮影時は最大30分まで)。

動画電子ISに対応し、レンズ内ISを搭載していないレンズであっても手ブレを抑えて安定した動画撮影を実現するという。レンズ内IS搭載のRFレンズと組み合わせた場合は、動画電子ISとレンズ内ISの協調制御によってブレを効果的に軽減。歩きながらの撮影など、多様な撮影シーンに対応できるとする。

  • マイクなどの周辺機器(別売)と組み合わせると、さまざまな動画撮影に対応可能

HDR PQ方式での静止画/動画記録に対応。また、高速でブラケット撮影を行ってカメラ内で3枚の写真を1枚に合成する「HDR モード」を搭載し、階調性豊かな映像表現が行えるという。

ほかにも、自動的にピント位置を変えながら連続撮影を行うフォーカスブラケット撮影において、EOSシリーズで初めてカメラ内深度合成処理を実現。深度合成した画像をその場で確認できるようにした。このほか、EOSシリーズ初のパノラマ撮影機能も搭載し、スイングしながら約5コマ/秒の間隔で連続撮影を行い、高画質なパノラマ画像として記録できるという。

3型/約104万ドットのバリアングル式モニターを備え、自分撮り時に構図確認を行いながらタッチするだけでAFや撮影開始などの操作が行える。動画縦位置情報を付加でき、スマホなどで再生時に動画が縦位置再生されるよう設定可能。ほかにも、約236万ドットの有機ELパネルを採用した電子ビューファインダー(EVF)を装備する。

  • バリアングル液晶モニターで自分撮りもできる

操作部材を最適なレイアウトにすることで、ファインダーをのぞいたまま操作できるシンプルで分かりやすい操作性と、取り回しやすい小型・軽量ボディを実現。背面のファインダー接眼部の横にマルチコントローラー、カメラ上部にサブ電子ダイヤルを配置し、AFや露出の設定、再生操作などをスムーズに行えるようにした。ファインダーをのぞいたままAF/MFを切り換えられるフォーカスモードスイッチも装備する。本体上部にはポップアップ式の内蔵ストロボを備えている。

  • 背面

  • 上面

  • 右側面のグリップ

  • 左に各種インタフェースを装備

記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードで、UHS-I/II対応。インタフェースはUSB Type-C(USB 2.0対応)、micro HDMI、マイク入力(3.5mmステレオミニ、プラグインパワー対応)。ヘッドホン端子は非搭載。対応バッテリーパックはLP-E17。本体サイズは約122.5×83.4×87.8mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリーとメモリーカード込みの重さは約429g。

  • 底面

  • 内蔵ストロボを開いたところ