先にレポートした「MRG-B5000BA」と「GMW-B5000TVB」に続き、2022年6月に発売予定となっているG-SHOCK新製品を実機写真とともにご紹介しよう。G-SHOCKの定番ともいえる人気のベースモデルの数々がまったく新しいイメージに生まれ変わる、CMF(Color、Material、Finish)の思想と表現。今回もその奥深さを実感できるラインナップが並んだ。

テーマは「グリッチ」!? モニターのノイズを表現

モニター画面に映し出されるGlitch(グリッチ)をテーマにした3つのモデル「DW-5600NN-1AJF」「GA-2100NN-1AJF」「GA-2200NN-1AJF」が登場。

  • 「DW-5600NN-1AJF」は見切りにもグリッチがデザインされている

  • ベゼルのグリッチ表現が目を引く「GA-2100NN-1AJF」

  • ベゼルのノイズ風G-SHOCKロゴもキャッチーな「GA-2200NN-1AJF」

グリッチとは、システムにおける一過性の障害のこと(プログラムや機器構成などに起因するバグとは性質が異なる)。本作では、電源の安定性や電波障害などによって起こるモニターのデジタルノイズをイメージ。これを偏光インクのプリントやMAP印刷、スケルトン樹脂で表現した。なお、偏光インクはブルーをベースに、見る角度によってグリーン系からパープル系の偏光を生じるとのこと。

ベースモデルは紹介順に「DW-5600」「GA-2100」「GA-2200」だ。機能や性能は、それぞれのベースモデルに準じる。価格は「DW-5600NN-1AJF」が16,500円、「GA-2100NN-1AJF」が19,250円、「GA-2200NN-1AJF」が20,900円。

中国の陶磁器「青花」をモチーフにした新作はカラーリングと模様が美しい

  • 中国の陶磁器がモチーフの「DW-5600BWP-2JR」(左)と「GA-2100BWP-2AJR」(右)

白色の素地に酸化コバルトで青い絵や文様を描き、透明な釉をかけて高温焼成した中国の陶磁器「青花」(せいか)をモチーフにデザインしたモデル、「DW-5600BWP-2JR」と「GA-2100BWP-2AJR」が登場。G-SHOCKの人気が高い中国で大いに話題となりそうなアイテムだ。青花は、日本では「染付」(そめつけ)としても知られる。

DW-5600BWP-2JRはオリジン「DW-5600」をベースモデルとして、見切りに縁起の良い伝統的図柄を配置。ケースとバンドは混色成形樹脂、光沢処理を使用して青花の雰囲気を表現した。価格は16,500円。

  • ダイヤル表現のアプローチが異なる

  • 両モデルとも、ケースとバンドには混色成形樹脂、光沢処理を使用。大理石あるいは山水画を思わせる幽玄な雰囲気が漂う

一方、GA-2100BWP-2AJRは「GA-2100」をベースモデルに、白磁のようなダイヤルと混色成形樹脂、光沢処理で前者とは異なる青花の風采を表現している。価格は19,250円。

レインボーカラーに輝く風防! 「Iridescent Colorシリーズ」

G-SHOCKで初めて、風防のガラス全面に蒸着を施したIridescent Colorシリーズが登場する。

  • 最前列の5モデルがIr「idescent Colorシリーズ」

  • 風防ガラス全面への蒸着はG-SHOCK初の試み

ラインナップは「DW-5600SR-1JF」(14,300円)、「DW-5600SRS-7JF」(15,400円)、「GA-2100SR-1AJF」(17,050円)、「GA-2100SRS-7AJF」(18,150円)、「GA-110SR-1AJF」(18,700円)の計5モデル。機種名の数字の後に「SR」が付くモデルはケースとバンドがマットブラックのウレタン製、「SRS」が付くモデルはクリア樹脂製だ。

  • 「DW-5600SR-1JF」(左)と「DW-5600SRS-7JF」(右)

  • 「GA-2100SRS-7AJF」(左)と「GA-2100SR-1AJF」(右)

  • 「GA-110SR-1AJF」はマットブラックのみ用意となる

ベースモデルはそれぞれ機種名の通り、スクエアケースの「DW-5600」、オクタゴンベゼルの「GA-2100」、そしてビッグケースの「GA-110」。機能や性能は各モデルともベースモデル同様だ。

本作の風防に使用されているのは「レインボー蒸着」。刻々と移り変わる真夏の夕暮れをイメージした。特殊な蒸着を使用しているため、製品ごとの輝き方に個体差がある。したがって「自分だけの輝き」になるのも魅力とのこと。

  • レインボー蒸着とクリア外装の相性もいいい(DW-5600SRS-7JF)

  • 時刻視認性も確保されている(GA-2100SRS-7AJF)

街や学校など日常はもちろん、夏のレジャーシーンでも目立つアイテムになることうけあいだ。

混色成形で岩や砂を表現した「SAND LANDシリーズ」

荒々しい荒野の大地をイメージしたモデルが登場する。

ベースモデルは3モデル。スクエアケースで電波受信機能やBluetoothによるモバイル連携機能、タフソーラーを搭載した「GW-B5600」、薄型でスポーティなアナログ針とデジタル表示の「GA-2200」、そしてタフソーラーを搭載しビッグで無骨な「GX-56」だ。

  • 「GW-B5600SL-4JF」(左)と「GW-B5600SL-5JF」(右)

  • 「GA-2200SL-8AJF」(左)と「GA-2200SL-5AJF」(右)

  • 「GX-56SL-4JF」。ベースモデルの「GX-56」は、今や有名社員といえるスタッフが当時結集して、商品企画や開発に当たった

GX-56も息が長いモデルだが、それだけ多くのユーザーに愛されているのだろう(実は私もユーザー)。タフソーラーの便利さやαゲルを使用した耐衝撃構造、防塵防泥構造の信頼性もさることながら、あの押し出しの強さがいい。

各モデルとも、ケースとバンドには2色の樹脂を混ぜ込んだ混色成形を採用。世界各地の砂や土の色をイメージし独特の風合いに仕上げた。機能や性能はベースモデルと同様。

ラインナップと価格は、「GW-B5600SL-4JF」と「GW-B5600SL-5JF」が各24,200円、「GA-2200SL-5AJF」と「GA-2200SL-8AJF」が各17,600円、「GX-56SL-4JF」が23,100円。