ハーマンインターナショナルは、JBLのパーティースピーカー・PartyBoxシリーズ史上最小サイズをうたう「JBL PartyBox Encore Essential」を6月3日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は27,500円。
あざやかなライティング機能と迫力あるサウンドを楽しめ、パーティーやイベント会場などで活用できる「JBL PartyBox」シリーズの製品で最小サイズを実現。従来機種はトランク型のシルエットだったが、Encore Essentialは約半分のサイズ設計で、上位機譲りの迫力あるJBLプロサウンドを継承している。
ハーマンインターナショナルがCES 2022に合わせて海外発表し、3月に開催したメディア向けの内覧会で国内初披露していたもので、今回発売日や価格、詳細仕様が正式に決まった。
幅広いライフスタイルに溶け込みやすい製品として開発しており、水周りでも使えるIPX4の防滴対応を実現。キューブ状のデザインを採用し、本体天面には人体工学に基づいて設計したエルゴノミック・ハンドルを装備する。本体サイズは276×293×327mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約5.9kgで、重厚感ある見た目の割に持ち運びやすい。
自宅用のオーディオスピーカーだけでなく、アウトドアやパーティー会場などでもアクティブに使えるほか、車に持ち込み、シートに乗せて簡易なカーオーディオとして使うこともできるという。内蔵バッテリーで約6時間音楽をワイヤレス再生可能だ。
小型ながら約100Wの大出力設計で、内部に130mmのウーファー1基と44mmのツイーター×2基を搭載。背面のバスレフポートで低域を増強し、サイズを超えた迫力あるサウンドが楽しめる。
Bluetooth 5.1準拠で、対応コーデックはSBCのみ。実機のサウンドを確かめてみると、音量を上げたときは部屋全体を圧倒するような迫力あるサウンドを放つが、一方で普通のリスニング音量であればほどよい解像感もある。ダンスミュージックやEDM、ロックなどに限らず、女性ボーカルとピアノのみのシンプルな楽曲から、カフェで流れているような落ち着いたクラシックまで、どんなジャンルの音源もそつなくこなしてくれる印象だった。
さらに、TWSモードで同じ機種を2台接続すると、ワイヤレスでステレオ再生もできる。一般的なステレオスピーカーと比べればスイートスポットは狭めだが、Encore Essential 1台では味わえない音の広がりや立体感が楽しめ、比較的小さなイベントで音楽を鳴らすのにも適していると感じた。
背面に6.3mm標準のマイク入力を搭載しているため、再生している音楽に合わせてカラオケを楽しんだり、小規模なイベントMC用の機材として活用したりできる。コロナ禍が続く中ではあるが、徐々にリアルイベント復活の兆しをみせており、Encore Essentialはそうした場で使われる簡易なPA機器のニーズにも対応できそうだ。
PartyBoxシリーズならではのLEDライティング機能も装備。ウーファーの外周にライトリム、本体上部に小型のストロボライトを備え、音楽のビートに合わせてライトが光る。
ライトショー機能はスマホ用の「JBL PARTYBOX」アプリでカスタマイズでき、65,536色のカラーパレットから発光色を変えたり、発光パターンを選んだりして好みの演出ができる。また、発光パターンを長押しするとそれに合わせて光り方がダイナミックに変化していく「フリースタイル」といった“お遊び要素”も充実している。
また、“ホーン”や“拍手”など9種類のサウンドエフェクトが選べる「DJサウンド エフェクト」なども用意し、サウンドエフェクトで合いの手を入れるなど、その場を盛り上げる機能も備えている。
アプリは日本語ローカライズが行われていて使いやすく、“お遊び”要素もありながら、しっかり作り込まれている。スピーカー本体の将来的なソフトウェアアップデートにも対応しており、完成度は高めだ。
背面のUSB端子に、音楽ファイル(MP3/WMA/WAV)を保存したUSBメモリを接続して音楽をかけたり、スマートフォンなどを充電可能。また、外部機器を有線接続できるAUX入力を備えている。