米Intelは5月19日(現地時間)、アメリカ オレゴン州ヒルズボロに所在するジョンズファームキャンパスに最大7億ドルの投資を実施し、液浸冷却や水の利用効率、熱回収と再利用の分野に焦点を当てた研究を進めていくと発表した。重要な地球環境問題に対処するため、Intelの継続的な取り組みを象徴するイベントになるという。
新しいメガラボの建設は2022年中に開始され、2023年後半の開設を見込む。同ラボではIntel Xeon、Intel Optane、Intel Agilex FPGAなど幅広いデータセンター向け最先端製品群の認定・テスト・実用化を実施予定。エコシステム全体で新技術の採用を加速し、顧客やパートナーはラボ内の環境でIntel製品をプレビュー・テストできるほか、先端技術のショーケースも開催するという。
また、業界初というオープンIP(intellectual property、知的財産)によるデータセンター向け液浸冷却ソリューションと、そのリファレンスデザインも発表した。容易な導入と高い拡張性を実現し、パートナーはデータセンターの電力効率を高めて運用効率を引き上げるトレンドに対応可能。すでに初期のPoC(Proof of Concept,概念実証)が台湾で始まっており、今後グローバル向けにスケールしていくという。