タカラトミーは5月23日、AIが家族に似た声で読み聞かせをするスピーカー「coemo(コエモ)」を発表した。希望小売価格は12,980円。直販サイト「タカラトミーモール」で、6月14日から予約受付を開始し、9月下旬から直販サイトや全国の玩具専門店などで発売する。

  • AIが家族に似た声で読み聞かせをするcoemo/© TOMY

coemoは、多くの合成音声を作るAI音声合成技術「コエステーション」によって、実在の人物に似た合成音声で読み聞かせができるスピーカー。プロのナレーターの感情表現や抑揚を再現し、実際に家族が読んでいるような読み聞かせを実現するとうたう。対象年齢は3歳以上だ。

音声登録用アプリ「コエステーション」と、童話コンテンツなどを搭載する「coemoアプリ」を連動させて読み聞かせをするしくみ(「コエステーション」はiOS15以上に対応)。パパやママなどの音声を登録してから、読み聞かせさせたいコンテンツを選び、coemo本体に送信すると自動で読み聞かせが始まる。1回の利用につき、最大3コンテンツまでcoemo本体に登録できる。

  • coemoアプリから読み聞かせるコンテンツを3つまで選び送信する/© TOMY

音の演出も楽しめ、それぞれの読み聞かせ内容に合わせた効果音やBGMを合成することが可能だ。また、複数人の声を「コエステーション」に登録し、配役ごとに声を変える機能も搭載している。

coemoアプリは日本や世界の童話、オリジナルストーリー作品、「BRAIN SLEEP(ブレインスリープ)」とコラボした睡眠導入音楽など、計60種類の無料コンテンツをラインナップ。有料(アプリ内課金)で、幼児教育実践研究所「こぐま会」とコラボした幼児教育コンテンツもそろえる。

本体サイズはW125×H90×D120mm。電源は単3形アルカリ乾電池3本(別売)。ライトを内蔵し、2段階で明るさの調節が可能だ。「一般社団法人日本玩具協会」が推進する共遊玩具の「盲導犬マーク」対象製品として認定されており、目の不自由な人も一緒に楽しめるという。