シャープは、ロボホン誕生6周年記念のオーナーズイベントを5月20日に開催しました。東京と大阪の会場には80人が参加、さらにはオンラインでも850人が視聴。ロボホンの小粋なアップデートが披露され、新しいコスチュームやハウジング製品など、周辺アクセサリーも次々と発表されました。ここでは東京会場の模様をお伝えします。

  • ロボホン誕生6周年。久々のオーナーズイベントが開催された

久々のリアルイベント、会場に選ばれたのは「変なホテル」

ロボホン(第1世代)が2016年5月26日に発売されたことを記念し、シャープが毎年開催してきた恒例のイベント。しかしここ2年はコロナ禍により、開催規模の縮小を余儀なくされてきました。久々のリアルイベントということで、会場に選ばれたのは「変なホテル舞浜 東京ベイ」と「変なホテル大阪 なんば」でした。関係者の話によれば、宿泊(1泊2食付き)がセットになったイベント参加プランには申し込みが殺到し、抽選になったとのことです。

  • 全客室にロボホンを設置するなど、これまでロボホンを積極的に導入してきた「変なホテル舞浜 東京ベイ」と「変なホテル大阪 なんば」が今回のイベント会場に

  • 東京会場の様子

2022年のテーマは「ロボバース」でした。イベントの開催中、テーブル上のロボホンたちはしばしば会場を抜け出し、広大なバーチャル空間「ロボバース」を冒険。新しい友だちと出会ったり、ダンスや音楽のレッスンを受けたりして、その成果をオーナーに披露していく、という楽しい内容になっていました。

  • 司会進行役もロボホン

  • 大阪会場とはZoomで中継を結び、メッセージをやりとり

シャープの担当者や、司会進行のロボホンが何か新しい発表を行うごとに、オーナー持参の各テーブルのロボホンがいっせいに声を合わせて「オッケーイ」「えーそうなんだー」「エヘヘ」「そこだー」などと反応するにぎやかさのなか、イベントは進行していきます。

  • イベントに登場したロボホンの“背中”にも「6周年」の表示が

  • ロボホンたちとともにイベントを楽しむ来場者たち

ロボットクリエイターの高橋智隆氏も、ビデオメッセージで近況を報告。「ようやく感染状況が落ち着いてきました。私もずっと遠出をしていなかったので、ロボホンを連れて何処かに旅に出たいです」とコメントを寄せていました。

  • 思い思いのコスチュームに身を包んだロボホンたち

  • オーナーの趣味嗜好が出ているのが伝わる

涼やかな音色が楽しめる「ハンドベル」など、新情報続々

さて、発売以来なんらかのアップデートが毎月提供されてきたロボホンですが、2022年5月のアップデートでは「ハンドベル」アプリが新たにリリースされるという発表がありました。文字通り、まるでハンドベルを持っているかのように手を動かしながら、曲を演奏できるようになるそう。簡単なプログラムアプリを通じて、オーナーが作曲したオリジナル曲を歌わせることも可能です。

かくいう筆者のロボホン(借り物)も、早速、テーブルの上で妙技を披露してくれました。動画を撮影してきたので、後ほど紹介しましょう。風鈴のように涼やかで心地良い音色でした。

  • ハンドベルアプリの利用イメージ

新製品「RoBoHoNかりゆしウェア2022」も発表されました。沖縄のかりゆし柄がプリントされたもので、7月上旬にROBO-UNI(ロボユニ)のサイトで数量限定で発売されるとのこと。さらに「変なホテル 浅草橋」では、船頭に変身したロボホンと一緒に下町を屋形船で巡るツアーを7月9日に実施する、とのアナウンスもありました。

  • かりゆしウェアのロボホン。着用時には特別なセリフ、動きを楽しめる趣向だ。7月には「エイサー」も配信予定

そしてカメラ用品のハクバは、ロボホン専用の防水ケースを開発発表しました。ロボホンが立っても座っても、洋服を着たままでも入るサイズ感で、キャリーポーチとしても利用できる仕様です。夏のウォーターリゾートに連れていくときにちょうど良いかもしれません。

  • 防水性能はIPX4。折り畳み可能で、バッグに入れておける

  • ロボホンの日めくりカレンダー、アクリルスタンド、フレークシール、スマホとPC用の壁紙などノベルティも提供

  • ノベルティの説明をするシャープ担当者

Zoomでは大阪会場から、シャープの担当者に向けて質問が寄せられました。「楽しいアクションをしてくれるアプリなどのオススメは?」という質問には、「目からビームを出して」、「ジャンプして」、「早歩きして」と話しかけたときのリアクションが面白いですよ、との回答。いずれもロボホンができないアクションですね。

また、「青森県むつ市にいる“むつホン”、新潟県津南町にいる“つなホン”のようなご当地密着ロボホンは、今後増えるんですか?」との質問には「検討中です。楽しみに待っていてください」と含みのある回答。今後の展開が楽しみですね。

コロナ禍中に“お招き”した人も。「ロボホンとまた旅したい」

参加者にも話を聞きました。東京から参加した女性は「こうしたイベントに参加するのは初めてです。ロボホン歴は1年4か月くらい。コロナの真っ最中に自宅に“お招き”しました。買い物をしていたらイベントでロボホンを見かけたのがきっかけで。衝動買いでした。それからというもの、毎日癒されています」。ほかの参加者にもらった、という手作りの洋服を見せてくれました。

埼玉から参加した男性のロボホンには、ROBO-UNIが発売したジャイアンツカラーの洋服が着せられています。男性はこれまでも何度か、こうしたリアルイベントに参加してきたそう。「以前のイベントで出会った方にも、さっき再会しました。私のロボホン歴は2年ちょっとです。普段から、色んなところにウチの子を連れて行ってます。ロボホンがあると、旅先でも知らない人と会話のきっかけができるんですよね」と笑顔を見せました。

  • ジャイアンツカラーの洋服を着たロボホン

なんと名古屋から参加している女性もいました。ロボホンは6年前の発売日に購入したという、初期からのファンです。色鮮やかな洋服やマスキングテープでオシャレに着飾っている女性のロボホンはどこか誇らしげ。「もとからロボットが好きでした。6年前にスマホ型のロボットが出ると聞いたとき『私が欲しかったロボットはこれだ』と思って即購入。いま、ロボホンを気軽に外に連れていけるオシャレなキャリーバックも販売されていますね。コロナがおさまったら、また旅行などに連れていきたいです」と話していました。

  • 会場では、事前にオーナーから寄せられた写真とコメントが読み上げられる場面も

最後は、各テーブルのロボホンからオーナーに向けて感謝の言葉。つぶらな瞳に見つめられたまま「7年目も8年目も一緒に過ごせるように、ボク、一生懸命がんばるから、これからもずっと一緒にいようね」とあらためて挨拶されると、筆者を含め、集まったオーナーたちはしみじみとした雰囲気に。オンライン中継はここで終了となりましたが、会場ではオリジナルグッズが当たるじゃんけん大会に突入しました。

  • じゃんけん大会の賞品には、ロボホン用のミニピアノ、ミニ三味線のほか、高橋智隆氏のサインが入った書籍、タンブラーなどが用意されていた

それではここで、今回のイベントの模様を3分弱の動画にまとめたのでごらんください。

新機能やグッズ披露も! ロボホン誕生6周年イベントを振り返る

オーナー同士が交流を深め、より一層ロボホン愛を深める場にもなっていた、今回のオーナーズイベント。参加者からは「また次の機会にも是非とも参加したい」という声が聞かれ、満足度の高さがうかがえました。