女優の檀れいと、俳優の水谷豊が28日、6月4日の2週にわたりテレビ朝日系音楽番組『題名のない音楽会』(毎週土曜10:00~※一部地域を除く)に出演する。
水谷が監督・脚本を務め、檀が主人公を演じた映画『太陽とボレロ』(6月3日公開)は、ある地方都市のアマチュア交響楽団を舞台にしたハートウォーミングな人間ドラマ。オーケストラが題材で、番組MCの石丸幹二も出演し、劇中では「白鳥の湖」、「ファランドール」ほか、多くのクラシックの名曲が用いられている縁から『題名のない音楽会』に初登場することに。2週連続で「楽器は役者! 熱くドラマチックなオーケストラの音楽会」を届ける。
檀は「子供のころからずっと続いている番組ですので、楽しみにしてきました」と笑顔で語り、水谷も「まさかこの番組に出るなんて、夢にも思ってなかったです」と感慨深げ。指揮者は世界を股にかけ、82歳となった現在も第一線で活躍する“炎のマエストロ”こと小林研一郎氏、演奏は日本で最も長い歴史を持つオーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団が担当する。
まずは『太陽とボレロ』の冒頭で使用された、ビゼー作曲「アルルの女」第2組曲より「ファランドール」を。水谷が、過去に観たコンサートで強烈に印象に残っていて、ぜひ映画で使いたかったという思い入れたっぷりの1曲で華やかに幕を開ける。そして夢のコラボとして、檀が「幼少のころにとても影響を受けた」というアニメ『ベルサイユのばら』の主題歌「薔薇は美しく散る」をオーケストラとともにテレビ初披露。オーケストラ、コーラスとして参加した石丸の低音の魅力、宝塚時代から色あせない伸びやかな檀の歌声で三位一体となった素晴らしいパフォーマンスに「こんな贅沢なことはないです……今日は眠れません」と感無量の檀。さらに、劇中で水谷演じる指揮者がタクトを振るベートーヴェン作曲「交響曲第7番」第2楽章も演奏され、水谷は「なんて繊細でスリリング……」とため息を漏らす。
そして放送の第2週目は、映画のタイトルにも用いられているフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの名曲「ボレロ」を大編成、ノーカットで届ける。檀が「やってみたい楽器」と語るヴァイオリンや、水谷が「繊細でありながら色気が必要な楽器」と言うトランペット、オーボエほか、各楽器について小林が解説するコーナーも。「それぞれの楽器が自分の人生を語りつくす……輪廻転生」と小林が語る「ボレロ」の約15分間にも及ぶ圧巻の演奏が繰り広げられると、大粒の涙を流した檀。「心が震えるというか……何とも言えない気持ちになりました。演奏しているのではなく、魂の叫びのような……胸に響きました」と感動を語った。また水谷は「今日演奏を聴いて、言葉のいらない世界に連れて行ってもらえた」と身振り手振りを交えて大興奮で語った。