リコーイメージングは5月19日、水中でも撮影できるタフネスデジカメ「RICOH WG-80」を発表した。デザインを一新したほか、レンズ周囲のLEDリングライトの明るさを高めた。価格はオープンで、予想実売価格は42,800円前後。6月中旬より発売する。カラーはブラックとオレンジの2色。
アウトドアなどの過酷な環境下で使いやすいスタンダードクラスの防水コンパクトデジタルカメラ。IPX8/JIS保護等級8相当の14m防水性能、高さ1.6mからの耐落下衝撃性能、-10度までの耐寒構性能、100kgfまでの重さに耐える耐荷重性能など、一般的なデジタルカメラやスマートフォンでは撮影が困難な環境下でも問題なく撮影できる。水中での撮影も可能。
撮像素子は、有効画素数約1,600万画素の裏面照射型1/2.3インチCMOSセンサー。高性能画像処理エンジンと最高ISO6400の感度性能により、高感度/低ノイズ特性の画質が得られる。超解像技術で解像感も高い。動画撮影は、最大1,920×1,080ドット / 30fpsに対応。
レンズは、焦点距離約5~25mm(35mm判換算約28~140mm)の光学5倍ズーム。レンズ構成は9群11枚(非球面レンズ5枚)で、開放絞りはF3.5(W端)~F5.5(T端)。レンズの周囲には、近距離撮影用のLEDリングライトを6灯配置。最大輝度は従来モデルの約2倍に向上し、5段階の明るさ調整も可能となった。肉眼では見えづらいミクロの世界をディスプレイから観察/撮影する「デジタル顕微鏡モード」使用時に、均一で明るい照明効果が得られる。
撮影機能も多彩で、1度に複数枚の画像を撮影/合成してぶれを抑える「手持ち夜景モード」、より高速なシャッタースピードで被写体ぶれを抑える「瞬間輝度アップ機能」、検出した人物の顔がフレーム内に収まっているかを点滅するLEDの位置で確認できる「自分撮りアシスト機能」などを備える。
「マーメードモード」、「マーメードムービーモード」では、水中で撮影したデータを基に色再現やコントラストなどの画像処理を最適化。水中で失われがちな赤系の色を美しく再現するとともに、水中での光の拡散によるコントラスト低下を補正してくれる。
ディスプレイには約23万ドットの2.7型液晶。外光の反射を抑えて映り込みを軽減するAR(Anti-Reflection)コートを施し、使用環境に応じて最も見やすい明るさに調整する「アウトドアモニター機能」も搭載する。
記録メディアは、約68MBの内蔵メモリとSDXCメモリーカードの構成。電源はリチウムイオンバッテリ「D-LI 92」を使用し、静止画撮影で約330枚、再生時間で約260分間動作する。本体サイズは約W122.5×D29.5×H61.5mm、重さは約194g(バッテリー、SDメモリーカード含む)。