大東建託は5月18日、「いい部屋ネット 住みたい街(駅)ランキング2022<首都圏版>」を発表した。同ランキングは3月、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に住む20歳以上の男女を対象に、インターネットで実施した。
住みたい街(駅)ランキングは、首都圏居住者53,853人の2022年回答を首都圏内の駅を対象としてランキングを集計した。近接駅を統合し、2つ以上近接駅を統合した場合は、駅名の後にA(area)を付記している(※)。住みたい街(自治体)は、首都圏居住者53,852人の2022年回答を全国の自治体を対象としてランキングを集計している。
住みたい街(駅)ランキング1位は、4年連続で「吉祥寺」、2位も4年連続で「横浜」となった。3位には、「街の住みここち(駅)ランキング<首都圏版>」で1位となった「みなとみらい」がランクインしている。トップ10の駅のうち8駅は、昨年と同じだが、5位は昨年11位の東京A(日本橋・京橋Aから表記変更)、9位は昨年12位の新宿Aがそれぞれ順位を上げてトップ10入りした。
住みたい街(駅)1位の吉祥寺は、「交通利便性・生活利便性の高さ」、「イメージの良さ・繁華街等があるから」のほか、「住みたい街として有名だから」「個人商店や特徴のあるお店があるから」という声も多かった。2位の横浜は、交通・生活の利便性やイメージのよさなど上位の街共通の理由で支持されているが、「現実的には一生住まないと思う」という回答が、上位10位のなかで最も高い。
3位のみなとみらいは、上位の街共通の理由の中でも「イメージが良いから」という回答が特に多かった。さらに「よく遊びに行く街だから」と「住んでいると人に自慢できそうだから」という回答が多いのも特徴となっている。
住みたい街(自治体)1位は、昨年2位の「世田谷区」だった。昨年まで3年連続1位の港区を抑えて、初めて1位を獲得した。
2位は去年1位の「港区」、3位は「住みたい街(駅)ランキング<首都圏版>」で1位を獲得した「武蔵野市」となっている。順位変動はあるものの、昨年調査でトップ10入りした自治体が、今回もトップ10にランクインする結果となっており、大きな変動はなかった。
11位~20位も順位変動はあるが、9つの自治体が昨年と同様にランクインしている。そのような中、昨年21位だった藤沢市が順位を上げて15位となった。
アンケートでは、40.9%が「住みたい街が特にない」、15.6%が「今住んでいる街に住み続けたい」と回答。合わせると56.5%と半数が今住んでいる街を評価する結果となっている。
回答者属性別に見ると、20~60歳以上までの全年代において、昨年と同様に1位は吉祥寺、2位は横浜だった。3位以降では、20~30歳代では、中目黒・東京A・恵比寿・新宿など東京23区の人気が高いが、年齢が上がるにつれ、鎌倉・大宮・浦和など郊外の駅の順位が上がる傾向にある。
40歳未満の男女別、50歳未満の夫婦子どもありの場合、1位は吉祥寺、3位は横浜だった。男性は東京Aや新宿A、渋谷などの繁華街がある駅を好む傾向にあるが、女性や50歳未満の子どもがいる夫婦では、鎌倉や浦和、流山おおたかの森といった郊外の街を好む傾向が見られた。
※東京A:茅場町・京橋・宝町・東京・日本橋・八丁堀、新宿A:新宿・新宿三丁目・西武新宿・新宿西口・都庁前、立川A:立川・立川北・立川南