ランドローバーは5月10日、ラグジュアリー・パフォーマンスSUVである新型「レンジローバー スポーツ」を発表した。同時に公開した動画では、アイスランドにある浸水したダムの放水路を駆け上るという世界初のチャレンジを披露している。
この過酷な挑戦は、毎分750トンの水が勢いよく流れる世界最大級のカウランユーカルダムの放水路を新型「レンジローバー スポーツ」で走破するというもの。もしトラクションを損なえば、ダム放水路の麓からその下の谷底まで90mも落下する危険をともなう。
英国ゲイドンにあるジャガー・ランドローバーのアドバンスト・プロダクト・クリエーション・センターで開催した発表イベントでは、この激流のダムの放水路を駆け上るという前代未聞のチャレンジの様子を初公開。ジェームズ・ボンド映画の公式スタントドライバーであるジェシカ・ホーキンス氏がハンドルを握り、新型「レンジローバー スポーツ」のグリップ、トラクション、パフォーマンス、安定性を披露した。
水のあふれる川床、長く急勾配が続くダムのトンネル、40度もの傾斜のある岩壁を走り切り、谷底からダム頂上まで到達した後、最後の難関として放水路の登り坂が立ちはだかる。294mの放水路からは、90mの落差を滝のように水が流れ落ち、まさに、クルマのトラクションとドライバーの信頼性が試される究極のコースとなっている。
第3世代目となる新型「レンジローバー スポーツ」は、あらゆるパワートレインに対応するランドローバーの先進のアーキテクチャー「MLA-Flex」(flexible Modular Longitudinal Architecture)を採用。人目を惹く存在感と直感的なドライビングレスポンスを兼ね備えた、先進技術と走破性に長けた魅力的なモデルとなっている。
パワフルで効率的なパワートレインには、3.0リッター直列6気筒ガソリン・エンジンと電動モーターを組み合わせたPHEVをラインアップ。モーターでの航続距離は最大113km(70マイル)を誇り、CO2排出量を18g/kmまで抑えている。
さらに、新しい4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリン・エンジン(530PS)もあり、ダイナミックローンチを作動させた状態で、0-100km/h加速はわずか4.5秒(0-60mph:4.3秒)というスポーツカー並みのパフォーマンスを発揮する。
また、パワフルで高効率なマイルド・ハイブリッド・テクノロジー(MHEV)を採用した3.0リッター直列6気筒INGENIMUMディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンも選択可能。そして、2024年にはフルバッテリー電気自動車(BEV)もラインアップに加わる予定だ。