ネスレ日本では、夏季限定コーヒー「スターバックス オリガミ アイスコーヒー ブレンド」と、冷たい飲み物を入れると色が変わる「カラーチェンジング リユーザブル カップ」がセットになった製品を16日より販売している。これに伴い都内では、グラスに入れた氷に直接ドリップする”急冷式”で香り豊かなアイスコーヒーを楽しむ方法がメディアに紹介された。
美味しく淹れるコツ
「スターバックス オリガミ アイスコーヒー ブレンド」は、全国の主要スーパーマーケット、通販サイトなどで取り扱っている商品(スターバックス店舗では販売していない)。オリガミ=ドリップ型のコーヒーを意味している。このたび発売となったのは「カラーチェンジング リユーザブル コールド カップ」とのセットで、ドリップコーヒー1杯分がついてくる。希望小売価格は税込768円。
スターバックスの安藤氏からは、商品を使った美味しいアイスコーヒーの作り方が紹介された。急冷式のアイスコーヒーは、氷を入れたグラスに熱いコーヒーを注いで作る。氷が溶けて薄まるため、通常のホットコーヒーを飲むときより2倍ほど濃く入れるのがコツだという。
熱湯の温度は90~96度が理想。やかん、あるいは電気ケトルで湯を沸騰させたら、数分だけ冷ましてから使うと良いそうだ。「煮立ったままのお湯ではコーヒーの粉も暴れてしまうため、しっかり抽出できません。粉が煮立ってしまうことで、味が出ないことも考えられます」と安藤氏。
まずはドリッパーに少量のお湯をかけて粉全体を湿らせる。この淹れ始めの手順はホットもアイスも変わらない。「コーヒーにお湯をなじませ、豆本来の旨味をしっかり引き出していきます」(安藤氏)。20~30秒間、蒸らしたら、あとは分量のお湯を段階的に注いでいく。
ちなみにドリッパーの口が広く開いている商品では、熱湯を注ぐときに『回しかける』と良いという。「10円玉くらいの大きさの円(のの字)を描くように入れると、フィルターに満遍なくお湯が行き渡るため、味の出方がムラなく均一になって美味しく抽出できます」(安藤氏)。熱湯をゆっくり注いだら少し待つ。グラスの氷が溶けていく様子を眺める、あるいは立ち上る香りを楽しむのも良い。フィルターのコーヒーが少なくなったら、すべて落ち切る前に再び熱湯を足す。何度かこれを繰り返すと、140mlのアイスコーヒーが完成した。
この手順を踏んで、筆者も急冷式のアイスコーヒーを淹れてみた。熱湯の注ぎ口が細いドリップポットがとても便利に感じられる。
出来たアイスコーヒーは、香りがとても豊かだった。同じアイスコーヒーでも、作り置きならここまで香らない。口にすると、ラテンアメリカ産のコーヒーの特徴である香ばしさと甘さ、滑らかさを感じる。美味しい。そして後味はスッキリと爽快。これが毎日飲めるなら、今年の暑い夏も乗り切れるかも知れない。
最後にネスレ日本の常盤氏は、カラーチェンジング リユーザブル カップを紹介した。ストローとフタ付きの繰り返し洗って使えるカップで、冷たい飲み物を入れると水色のボディが濃い青色に変化していく。見た目にも涼やかなこちらの商品、昨年の好評を受けて今年も登場となったという。