講談社は5月18日、講談社現代新書の新刊『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』を発売した。著者は第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏。価格は924円。

「日本病」に喘ぐニッポンを分析

  • 『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』表紙

なぜ日本の国力は30年以上も低下し続けているのか。本書は、低所得・低物価・低金利・低成長の「4低」=「日本病」に喘ぐニッポンを、気鋭のエコノミストである著者が分析する。

主な内容は、「『4低』現象は『日本化(Japanification)』と呼ばれ、世界で研究対象に」「今や日本の賃金は、アメリカの半分強、韓国の約9割」「失業率が高い国ほど、賃金上昇率も高い不思議」「『物価上昇率がマイナス』は、OECD諸国で日本だけ」「異次元の金融緩和でも、物価が上がらない理由」「日本は家計も企業も過剰貯蓄、はびこるデフレマインド」など。

著者の永濱利廣氏は1971年、群馬県生まれ。第一生命経済研究所首席エコノミスト。早稲田大学理工学部工業経営学科卒業、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年に第一生命保険入社、日本経済研究センターを経て、2016年より現職。