MMD研究所は5月18日、4月に実施した「メタバース(仮想空間)に関する調査」の結果を発表した。メタバース(仮想空間)の利用経験は5.1%、認知は43.4%で、利用経験者のうちメタバース内で60%が買い物・課金をしたことがあると回答した。
この調査結果は、2022年4月14日~26日にかけて、予備調査では18歳~79歳の男女7,255人、本調査ではメタバース利用経験者355人を対象に実施した調査結果をまとめたもの。
メタバースの利用状況について聞いたところ、「全く知らない」が56.6%で最多、次に「言葉は聞いたことがあるがサービス名や内容は知らない」が19.5%、「サービス内容は知っているが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が10.3%であった。
これをファネル構造でみると、「認知」は43.4%、「内容理解」は18.7%、「利用経験」は5.1%となった。
メタバースの利用経験がある367人の性年代比率をみると、「男性20代」が22.9%と最も多く、次に「男性30代」 が17.2%、「男性40代」が14.7%で上位となり、男性は69.2%、女性は30.8%となった。
メタバースを知っている3,147人を対象に、メタバースだと思うものを聞いたところ、正答率が高かったのは「メタバースはパソコンから参加できない」が94.0%(正解は×、パソコンからも参加可能)、誤回答率が高かったのは「メタバースでは音声での会話ができる」が74.1%(正解は〇、音声通話は可能)。全問正解は2.6%、不正解は97.4%であった。
18歳〜69歳の男女7,255人を対象に、興味のあるメタバースのジャンルを聞いたところ、「ゲーム」が19.9%と最多で、次に「音楽・ライブ」が17.8%、「ショッピング」が12.5%となった。
興味のあるメタバースのジャンルのサービスを56.5%が「やってみたいと思う」と回答。ジャンル別では「やってみたいと思う」と回答したのはビジネスが69.4%と最多で、次に教育・学校が64.8%、ゲームが64.2%となった。
予備調査からメタバース利用経験者355人を抽出し、メタバースを経験した利用デバイスを複数回答で聞いたところ、 トップが「スマートフォン」で59.4%、次に「パソコン」が42.8%、「ゲーム機」が37.2%となった。
メタバース内で買い物(課金)したことがあるかという問いには、「ある」が60.0%、「ない」が40.0%。今後については「買い物(課金)をしたい」が59.7%、「買い物(課金)をしない」が40.3%であった。