実装に当たっては、キャリアボードに相当する部分だけを新規に開発し、SOMの部分はそのまま流用できるために開発期間が短縮できる(Photo09)としている。
今回のKRSで提供されるのはこの図(Photo10)の赤い部分である。といってもハードウェアはキャリアボードが異なっているだけで、SOMはKria K26なので、差別化部分はStarter Kitで提供されるソフトウェアということになる。
具体的にKRSを利用すると何が便利になるのか? というと、Workspaceベースで記述できることと、Graphベースの開発が可能な事だ(Photo11)。
ちなみにGraphというかKRSを使わない場合の生産性はJetsonと大して変わらないという話(Photo12)で、迅速な開発の一助になるとされる。
またApp StoreにもKRS向けのアプリケーションが提供予定であり(Photo13)、これらを併用する事でさらに開発を効率化できるとする。
性能という意味でも競合製品より高い性能/消費電力比と低いレイテンシを実現できる(Photo14)とする。
キャリアボードの構成はこんな感じ(Photo15)で、Vision AI向けよりやや構成はリッチになっている。KRS自体は349ドルで、すでにAMDおよび代理店経由で入手可能となっている(Photo16)。