きょう17日にスタートするカンテレのドラマ『武士が、マックで店員になった件。』(毎週火曜24:25~ ※関西ローカル、全3話)の取材会がこのほど、都内で行われ、俳優の濱田龍臣、伊藤淳史、綱啓永、タレントのなえなのが登場した。

  • 左からなえなの、濱田龍臣、伊藤淳史、綱啓永

今作は、ライトノベル作家を夢見る就職浪人生・太田信中(濱田)が、ある日記憶喪失の“武士”(伊藤)に出会うところから始まる。好奇心旺盛な武士はハンバーガーに惚れ込み、信中と同じハンバーガーショップで働くことに。明るくてお調子者だが秘密を抱える羽嶋英世(綱)、受験勉強と夢の実現のはざまで葛藤中の徳川いえる(なえなの)のほか、アイクぬわら、佐藤真弓、ダンディ坂野ら個性豊かなバイト仲間と働くことを通して友情を育んでいく。また、第2話には怪しいイケメン役で東啓介がゲスト出演する。

  • カンテレ提供

――今作に登場するのは個性豊かなキャラクターばかりですが、自分が演じる役の魅力を教えてください。

濱田:信中はライトノベル作家を目指していますが、作品作りにおいての「表現」への悩みや、この道で頑張っていくと決めていいんだろうかという悩みは自分にもあったので、共感できるポイントが多かったです。将来悩んでいる若い世代の方たちに響くようなストーリーだと感じました。

伊藤:僕が演じる武士の正体はいずれ判明していくのですが、賢くて適応力があるんです。本編では「アジリティが高い」という言葉で表現されるのですが、いきなり現代に来たのに、いろんなことを受け入れるスピードが速い。歴史上の人物としても素敵な方なので、そんな部分も表現できればと思っています。

綱:羽嶋くんはとにかく明るい人。本読みのときにも声をワントーン上げるようにとリクエストされました。チームに1人ほしいな、1家に1人いたらいいなと思える存在です。ムードメーカーなので、お芝居をしていて楽しいです。

なえなの:いえるちゃんはアルバイトメンバー皆のことが好きだけど、自分のことを出し切れていない部分もあります。皆の前では元気だけど、実は将来のことで悩んでいるという姿は自分と重なるところがありました。私も動画投稿の活動をしたいと伝えたとき親に大反対されたので、同じ境遇のいえるちゃんには気持ちが入りやすかったです。

――アルバイトがストーリーの軸になっていますが、これまでのアルバイト経験や、こんなアルバイトをしてみたいという憧れを教えてください。

綱:コンビニやファストフードなどいろいろ経験したのですが、居酒屋やバーでも働いてみたかったです。居酒屋のアルバイトは楽しいと聞くのと、お酒について詳しく知れるのがいいなと。

伊藤:僕は中華レストランの厨房で2年ほどアルバイトをしたことがあります。最初は洗い場からスタートして、しばらく頑張っていると「伊藤くん、麺行こうか」と声をかけてもらえて、ステップアップしていくんです。次は麺を学んで、そのあと揚げ物に挑戦して……ある日突然店長に「伊藤くん、チャーハン行こうか」と言われたときは「ついに来た! チャーハンだ!」と感動しました。初めてチャーハンの鍋を振った日のことは忘れられないです。

濱田:僕はアルバイトの経験が一度もないので、今回の撮影では初めての体験が多くてワクワクしました。ハンバーガーの作り方やカウンターの中での動き方を教えていただいて「こんなすごいことしてるんだ」とビックリ。難しい分達成感があると思うので、飲食店のアルバイトは楽しそうだなと思いました。

伊藤:濱田くんはすごく優秀なんですよ。習ったことは全部頭に入っていて、実際にカウンターに立って働けるんじゃないかというくらいマスターしていました。

綱:本当にすごいですよね。アジリティが高い!

なえなの:私はアルバイトではないのですが、アパレル企業に就職していました。お店に立って接客という点では同じですが、調理するようなアルバイトは今回の撮影が初めての経験だったので、キッチンに入ってみて……あたたかいなぁと思いました。

一同:そこ?(笑)

なえなの:食べ物が冷めないように、キッチンの机もあたたかくなっているんですよね。半袖の衣装だと少し寒く感じる季節に撮影したのですが、キッチンに行くとあたたかかったです(笑)。アパレル時代を振り返ると、お昼ごはんを毎日何にするか悩むのが楽しかった思い出があります。あと、試着は一度に5点までというルールがあったのですが、海外のお客様が分からずにたくさん持って来られるので、英語で「one,two,three,four,five,over,no!」と伝えるのが大変でしたね。

――ちなみに今回は、濱田さん、伊藤さん、綱さんという特撮作品経験者がそろっていますが、そんなお話はされましたか。

伊藤:特撮? 僕の幼い頃の経験も入れていただいていいんですか?(笑)

濱田:チビノリダーですから。

綱:うちのお母さんが、伊藤さんと共演することを伝えたら「すごいじゃない!」と喜んでいました!

伊藤:もう30年以上前の話なので(笑)。

濱田:伝説ですよ! 綱くんとは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』で共演されていた岸田タツヤさんと、僕が別のお仕事でご一緒したことがあって、そんなつながりについて話しましたね。

綱:まだがっつりは話せていないですが、僕ももちろん知ってましたし、「あ、ヒーローだ」という認識はありました。

伊藤:あと、この3人の実家は、みんな自転車で行けるくらいの距離なんです。ずっと地元トークをできるのが本当にうれしい! JR派か地下鉄派かという話で盛り上がりました(笑)。