TwitterなどのSNSでよく見掛ける「わず」。語源が英語の「was」だということはなんとなく想像できても、どう使えばいいのか具体的には分からないという人も多いでしょう。
この記事では、「わず」の意味や語源、Twitterなどで実際に使用する際の使い方や関連語などを紹介します。
「わず」とは
「わず」とは、どこかにいたことや、何かをしていたことを示すネットスラングです。特にTwitterでよく使われますが、LINEなどでも使われることがあるようです。
以前Twitterで今していることやいる場所を示す言葉として「~なう」が流行したことがありますが、「わず」はその過去形として用いられる言葉です。
英語の「was」が語源
「わず」の語源は、英語の「was」です。「was」はbe動詞の一人称および三人称単数過去形として用いられ、「(過去に)した」「だった」などの意味で用いられます。
Twitter(ツイッター)とは
そもそもTwitterとはSNSの一つで、インターネット上で不特定多数の人に向けて文章や写真を投稿したり、他の人の投稿を読んだりできるサービスです。
全角140字(半角280字)の文字制限がある中でできるだけ多くの内容を盛り込もうと、語尾を省略しつつ状況を表す「わず」「なう」などの言葉が生まれました。
「わず」の使い方
Twitterやネットスラングについてあまり知らない人は、「わず」の使い方をイメージしにくいでしょう。ここでは、「わず」の具体的な使用例を紹介します。
名詞につなげる
「わず」は「していた」「いた」「だった」など、過去のできごとを表す表現です。
「学校わず」など、場所を表す名詞につなげることで「いた」という意味になります。また、「夕食カレーわず」「からおけわず」など、「だった」「していた」などの意味で使われることもよくありますので活用してみてください。
動作を表す言葉につなげて文末に使う
「わず」は動作をあらわず言葉につなげて文末に用いられることで、「した」「していた」などの意味となります。
例えば「食べたわず」など、少し前に行った動作につなげて使われます。「わず」をつけなくても既に過去の動作を表していますが、雰囲気重視でこういった使われ方もされるようになったようです。
「わず」の例文
ここからは「わず」を使った具体的な例文を、さらに詳しく紹介します。
名詞につなげる場合
・友達と買い物わず(友達と買い物をしていた)
・渋谷わず、新宿なう(さっきまで渋谷にいて、今は新宿にいる)
動作を表す言葉につなげて文末に使う場合
・昨日友達と会ったわず(昨日は友達と会った)
・レポートの作成もう終わったわず(レポートの作成はもう終わった)
・12時間寝てたわず(12時間寝ていた)
TwitterなどのSNSに投稿する際は、参考にしてください。
「わず」の関連語
ネットスラングの中には、「わず」と似たような状況で使われる言葉がいくつかあります。ここでは、「わず」の関連語の代表例を見ていきましょう。
なう
「なう」とは、前述のようにTwitterなどのSNSで、現在していることについて投稿する際に用いられる表現です。使い方は、「わず」とほとんど変わりありません。
・渋谷なう(今は渋谷にいる)
・友達とランチなう(友達とランチ中)
・電車に乗るなう(今、電車に乗る)
語源は英語で「今」という意味がある「now」です。
だん
「だん」は何かが完了したことを表す言葉です。こちらもTwitterなどのSNSにおける投稿の末尾によく使われます。
・課題だん!(課題が完了した!)
・仕事だん。今から帰る(仕事が終わった。今から帰る)
語源は英語動詞「do」の過去分詞形である「done」で、「済んだ」「完了した」などの意味で使われます。「わず」と似た意味で使われる表現として、押さえておきましょう。
うぃる
「うぃる」もネットスラングで、ある行動を予定していることを表す言葉です。TwitterなどのSNSにおいて、投稿の末尾によく用いられます。
・明日はデートうぃる(明日はデートの予定)
・これから銀座うぃる(これから銀座に行く)
語源は英語で未来を表す助動詞「will」で、「だろう」「でしょう」などの意味があります。
「わず」の意味を理解してTwitterで活用しましょう
「わず」とは、Twitterなどでよく使われる、ネットスラングです。「わず」の語源は英語の「was」ですが、英語とは少し使い方が異なり、投稿の末尾につけてどこかにいたことや、何かをしていたことを表します。
「わず」は同じくネットスラングとして使われる「なう」の過去形として使われます。例えば「渋谷でデートわず」など、名詞や文章の後に続けて使われることが多いです。
「わず」は特に文字数の制限があるSNSでは、活用すると便利な表現です。この記事で紹介した使い方を参考に、SNSで活用していきましょう。