マイナビは5月12日、「マイナビ2023年卒大学生活動実態調査(4月)」を発表した。調査は4月24日~30日の期間、2023年3月卒業見込みの大学生、大学院生5,483名(文系3,558名、理系1,925)を対象にWEBアンケート方式にて行われた。

  • 内々定保有率の推移

    内々定保有率の推移

2023年卒業予定の大学生・大学院生の4月末時点での内々定率は47.3%(前年比6.4pt増)、平均内々定保有社数は1.9社(前年比0.2社増)となり、企業の採用意欲の高さなどに伴い、3月に引き続き高い水準を維持。

また、「現在最も注力していること」を前月と比較すると、3月では「エントリーシート提出」であったのに対し、4月は「面接」が最多となっていることから、選考が進んでいる様子がうかがえた。

さらに、「就職活動で大学の成績が評価されたと感じるか」と尋ねたところ、「はい」と答えた学生は17.7%に留まる結果に。「学業に注力した点を評価して欲しい」「コロナ禍によりガクチカを用意することができない分、努力を証明するものとして学業成績を用いて欲しい」といった理由から、67.9%もの学生が「学業成績を企業の採用活動に利用してほしい(大いに+どちらかというと)」と回答した。

  • 一般的な会社員の給与について知っているもの

    一般的な会社員の給与について知っているもの

次に、一般的な会社員の給与について知っているものを聞いたところ、「額面の支給額から、税金と社会保険料などを差し引いたものが手取りとなる」が最も多く87.8%。一方で、「民間の保険(生命保険、火災保険など)に加入して支払った保険料の一部は、年末調整で還付される」は20.1%、「社会保険料は、3月~5月の給与等支給額によって決定される」は12.9%と低く、給料に関する知識についてバラつきがあることが判明。

また、福利厚生に関する知識については、「休暇制度(特別休暇、リフレッシュ休暇、介護・看護休暇など)」(81.0%)や「諸手当(住宅手当・子ども手当・食事手当)」(78.7%)などで高く、ワークライフバランスの充実や生活に密接する制度が上位となった。