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【この記事のエキスパート】
家電製品総合アドバイザー:福田 満雄

家電製品総合アドバイザー:福田 満雄

iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。
複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。
冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。
最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。


この記事では360度ドライブレコーダーの選び方とユーザー・エキスパート・編集部が選ぶおすすめ商品を紹介しています。近年、あおり運転や幅寄せなど運転中のトラブルが注目されており、その映像を録画できるドライブレコーダーは運転手の必須アイテムとなっています。各メーカーごとの特徴も記載していますので是非参考にしてみてください。

360度ドライブレコーダーのメリット

360度ドライブレコーダーのメリットは、車両の前方や後方だけでなく、側面や車内も録画できることです。すり抜けたバイクによる当て逃げや、隣に並んだ車からの幅寄せ、車窓からの暴力や暴言など側面からのトラブルもしっかりと記録できます。車内を記録することで、車上荒らしなどのトラブルにも対応可能です。

全方向記録ができる一方、一般的なドライブレコーダーよりも価格がやや高く、画像が荒くなる傾向にあります。とくに画像面では鮮明に記録できる機能が搭載されているかどうかも確認しましょう。

360度のドラレコの口コミ

今回、マイナビニュース・ウーマン会員計304名に向けてドライブレコーダーについてのアンケートを実施し、「ドライブレコーダーを持っている」と回答した199名の調査結果をご紹介いたします。

360度のドラレコのドラレコの口コミについては下記になります。

【エキスパートのコメント】

・360度撮影なのですごくいい

・全方向録画なので安心感がある

・運転中以外での当て逃げやいたずらにも対応できるカメラが良いと思ったので安心できる。

・360度全体を監視できる方が一番安心できるため

・360度死角や隙なく見れる

・全方位見れるのが安心

また、本アンケートではこれ以外にも、選んだドライブレコーダーの購入してよかったポイントや口コミ、もっと重視すればよかったポイントなどについても紹介しています。ぜひ下記の記事も確認してみてください。

360度ドライブレコーダーの選び方

出典:Amazon

家電製品総合アドバイザー・福田満雄さんに取材をして、360度ドライブレコーダーの選び方のポイントを教えていただきました。主なチェックポイントは下記の4つになります。

【1】カメラのタイプ
【2】録画映像の残し方
【3】運転中録画以外の機能
【4】メーカーごとの特徴

詳しく解説していきますので360度ドライブレコーダー選びの参考にしてみてください。

【1】カメラのタイプをチェック

360度ドライブレコーダーには、3カメラタイプと360度カメラタイプがあります。用途や重視したいポイントに合わせてカメラのタイプをチェックしましょう。

画像の鮮明さ重視なら3カメラタイプ

出典:Amazon

3カメラタイプとは、前方、後方、車内の3カ所に3つのカメラを搭載するタイプの360度ドライブレコーダーです。別々のカメラを搭載することで、画像が荒くなりがちな360度ドライブレコーダーのデメリットを補います。それぞれの位置で鮮明な画像を記録できるのが特徴です。

一方、360度カメラにくらべると運転席や助手席の斜め前方向に少しだけ死角ができてしまうものもあります。

死角を少なくするなら360度カメラタイプ

出典:Amazon

360度カメラタイプとは、アクションカメラなどにも搭載されている半天球や全天球の超広角レンズを搭載した360度ドライブレコーダーです。水平方向360度の撮影が可能なため、死角が少なく録画ができます。

3カメラタイプよりも画像が荒くなりやすく、とくに後方の画像の視認性が低くなりやすい傾向にあります。このデメリットを補うため、前方のメインカメラと別に、後方にリアカメラを設置したタイプの商品もあります。

【2】録画映像の残し方をチェック

360度ドライブレコーダーは死角を少なくして撮影できる一方、録画画像が荒くなりがちな傾向にあります。録画した映像を鮮明に残せるかどうかもチェックしましょう。

フルHD以上、3Kや4K画質も選択肢に

出典:Amazon

カメラのレンズで撮影する範囲が広ければ広いほど、撮影範囲当たりの解像度が低くなり、画像が荒れがちになります。360度ドライブレコーダーを選ぶときには、鮮明に映像を記録できる解像度のものを選びましょう。

最低でもフルHD以上は必須となります。360度カメラの場合は4Kなどの高解像度のものを選びましょう。予算との兼ね合いで高解像度の360度カメラタイプを選べない場合は、3カメラタイプが選択肢となります。

LED信号の色がきちんと映るものを選ぶ

出典:Amazon

信号機には電球式とLED式があり、LED式信号は目視では確認できない速さで点滅を繰り返している特徴があります。そのため、ドライブレコーダーで撮影すると、フレームレートとの関係で信号が消灯、または点滅を繰り返すなどで正常な信号の状態が録画できない場合があります。

LED信号対応モデル、またはLED信号の点滅と同調しない27.5fpsや29fpsのフレームレートの製品を選びましょう。

暗所や逆行でも白飛びしないものを選ぶ

出典:Amazon

トンネルの前後など明暗の差が激しい場所では、ドライブレコーダーの録画映像に白とびや黒つぶれが起きることがあります。明暗の激しい場所でも鮮明な映像を記録できるように、白とびや黒つぶれを抑える逆光補正機能が搭載されているものを選びましょう。

逆光補正機能として一般的なのが、HDRです。ほかにもSTARVIS技術などの逆光補正機能を搭載している製品もあります。

【3】運転中録画以外の機能をチェック

360度ドライブレコーダーには、運転中録画以外にもさまざまな機能が搭載されている製品があります。ほかの機能についてもチェックしてみましょう。

車上荒らしや当て逃げ対策に駐車監視

出典:Amazon

一般的なドライブレコーダーは、エンジンをかけると録画を開始し、エンジンを停止すると録画を終了します。運転中だけでなく、駐車中の車内も録画したいときには、駐車中録画に対応している製品を選びましょう。

駐車場が自宅から離れている、大型駐車場に長時間停めるなど駐車中のいたずらや車上荒らし対策がしたいときに向いています。駐車中録画は常時録画のものもあれば、衝撃を受けたときに録画されるものもあります。

上書き消去の可能性が減るGセンサー

出典:Amazon

ドライブレコーダーは、SDカードの容量がいっぱいになると古い記録を上書きし、常時録画する特徴があります。そのため、事故などの記録を残すためには、常時録画を停止するなどしないと大切な記録が上書きされてしまうこともあるでしょう。

録画の上書きリスクを減らしたいときに向いている機能が、Gセンサーです。車両に衝撃が加わると、SDカードとは別のフォルダに衝突前後の映像を記録するため、トラブル時の映像の上書きによる消去を防げます。

場所や日時を正確に記録できるGPS

出典:Amazon

位置情報を得るためにスマートフォンやカーナビに搭載されているGPSですが、360度ドライブレコーダーにもGPSが搭載されている製品もあります。ドライブレコーダーにGPSが搭載されていると、録画した映像とともに走行した場所や日時などの情報を残せるのがメリットです。

ただし、GPS搭載モデルは一般的なモデルよりも価格が高い傾向にあり、ほかの車載器同士で干渉する可能性もあります。必須の機能ではないため、長距離運転が多いなどGPSを搭載するメリットをふまえながら検討しましょう。

360度カメラはモニター切り替えができれば見やすい

出典:Amazon

360度カメラタイプのドライブレコーダーの場合、液晶モニターの表示切替ができるかどうかをチェックしておきましょう。円形の画面表示のままでは、ゆがみが生じるため周囲の状況を確認しづらいためです。

360度の水平表示モードのほかにも、前方と車内の映像を2分割で表示できるものもあります。左右または上下と表示方法は製品によって異なります。

【4】メーカーごとの特徴をチェック

360度ドライブレコーダーはさまざまなメーカーから発売されていて、それぞれで特徴が異なります。メーカーによる製品の特徴の違いもおさえておきましょう。

リアカメラつきで見やすい!
COMTEC(コムテック)

出典:Amazon

通信型ドライブレコーダーと360度ドライブレコーダーのふたつのタイプを展開しているのがCOMTEC(コムテック)です。高画質フルHD、HDR機能搭載モデルなど、運転中の録画を鮮明に記録できる機能が搭載されているモデルがそろっています。

360度ドライブレコーダーは、360度のメインカメラに後方のリアカメラを備えた、死角のなさと画像の鮮明さを両立させたモデルがそろっています。

幅広い車種に対応!
KENWOOD(ケンウッド)

出典:Amazon

カー用品からオーディオ機器までさまざまなアイテムを展開しているケンウッドでは、360度メインカメラとリアカメラのセット、3カメラモデルなど幅広い360度ドライブレコーダーの製品ラインナップがあります。

明るさ調整機能に対応し、リアスモークガラスにも設置できるリアカメラや、リアウィンドウが小さい車、後部に荷物を積んでいる車でも撮影できるリアカメラなど、車種に応じた製品が選べます。

幅広い360度モデルを展開!
Yupiteru(ユピテル)

出典:Amazon

映像や無線通信技術を使用した製品を展開しているのが、ユピテルです。360度をはじめさまざまなドライブレコーダーを製造、販売しています。

全方向デュアルカメラ搭載で720度の撮影可能なモデル、SDカードの定期フォーマット不要、より白とびや黒つぶれを防げるSTARVIS搭載モデルなど、機能性の高いモデルが幅広く展開されています。

GPS搭載モデルがそろう!
CELLSTAR(セルスター)

出典:Amazon

国内工場での一貫生産によるドライブレコーダーやセーフティレコーダーを展開しているのが、セルスター(CELLSTAR)です。工場内には生産部のほかにアフターサービス部も設置し、製品製造終了後も部品は7年間保管。手厚いアフターサポートが充実しています。

セルスター工業の360度ドライブレコーダーは、すべてGPS搭載。日時や位置も同時に記録したい人に向いています。

【家電製品総合アドバイザー】がアドバイス
もはやドラレコは必須。360度カメラで全周確認を

【エキスパートのコメント】

ドライブレコーダーで360度カメラを備えた機種は、前後左右の映像を同時に記録できる大きなメリットがあります。一方で距離の離れた車のナンバーを確認するのは構造上得意ではありません。よって360度カメラ+後部カメラの商品が現状では最適解と言って良いでしょう。

また、画像ファイルは大きくなるため、大容量のSDカードが対応しているかどうかも重要なポイントです。

ユーザーが「もっと重視すればよかった」と感じたポイント

今回、マイナビニュース・ウーマン会員計304名に向けてドライブレコーダーについてのアンケートを実施し、「ドライブレコーダーを持っている」と回答した199名へ調査いたしました。

その中で、ユーザーに「もっと重視すればよかった」と感じたポイントについてもお聞きしました。

上位の3つの項目と口コミをまとめると下記のようになります。

▼カメラの視覚範囲が狭いと期待したほどの効力が得られない
▼画素数が低いと必要な情報を読み取れない
▼駐車監視機能がないと不安

それぞれの口コミも下記でご紹介いたします。

【エキスパートのコメント】

【カメラの視覚範囲についてのユーザーの口コミ】

・カメラにうつらない場所があるので、視覚が広い方がいいなと思った

・実際に映像を見てみると、意外と視野が狭く感じます

・前後のカメラだけで通常は十分だと思うが、歩行者の道から、道路の車体に向かって、手で叩き付ける行為をして来た人がおり、その事案の場合、加害者が常に車体の横からだった為、警察に届けた時、叩いている瞬間が見辛かった

【エキスパートのコメント】

【画素数についてのユーザーの口コミ】

・ブロックノイズがあったり、車両ナンバーが読みにくいなど問題があった

・画質が悪いと本当に見えない

・相手の顔も鮮明にはっきりわかるように画素数が高いほうがいいと思った

・画素数にはあまり詳しくなかったので気にしていなかったのですが 後で思うと 鮮明に映るためには 必要なものだと思いました

・画素数が低くてナンバーがよく分からなかった

【エキスパートのコメント】

【駐車監視機能についてのユーザーの口コミ】

・自分が乗っていないときが一番不安

・駐車中にぶつけられたことがあるから

・駐車中に車に擦り傷ができていたことがあったからです。

・駐車監視があれば、エンジンを切っていても録画されるのだろうから、スーパーやモールで停めているときも安心なのだろうなと思った。

・あおり運転をされるより、がら空きの駐車場で、入口からもはるかに離れて不便な場所に止めたのにも関わらずドアパンチをくらったことがある

・以前コンビニに車を止めている間にいたずらされて泣き寝入りしたことがあります。

・駐車中の監視があればイタズラされた際に対応しやすい。

本アンケートの詳しい内容や口コミは下記で紹介していますので、ぜひ確認してみてください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)