アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキがMCを務めるフジテレビのバラエティ番組『タイプライターズ~物書きの世界~』が、21日(10:25~ ※関東ローカル)に放送。リニューアル初回のゲストに、俳優の中井貴一と、中井が愛してやまない作家・浅田次郎氏を迎える。

  • (左から)宮司愛海アナ、加藤シゲアキ、浅田次郎、中井貴一=フジテレビ提供

「いきなりすごい方に来ていただきましたね!」と驚きを隠せない加藤。今回は、「中井貴一が主演を務めた、“浅田次郎原作の映像化作品”」を中心に、原作が生まれたきっかけや、映画・ドラマの裏話などを続々と紹介。一同の軽快なトークで終始笑いに包まれる中、MCの加藤がさらに浅田作品の世界を深掘りしていく。

そのほか、浅田氏が普段使っている特製の原稿用紙や万年筆がスタジオに登場。“パソコンで執筆派”の加藤が、浅田氏が“手書き”で文字を書きつづける理由にも迫る。

中井と浅田氏の出会いのきっかけは、1998年に映画化された『ラブ・レター』。小説の一節「手紙の途中から、吾郎は声を上げて泣いた」について、中井が吾郎をどう演じたのか、実際の映画のシーンとともにプレイバック。「書いたらたった2行なんですけど、あの演技はすごいなと思って。映像でなければ、ああいう表現はできないわけだから」と浅田氏。小説と映像における表現の違いを考察していく。

映画『壬生義士伝』で特徴的な“吉村貫一郎の方言”が話題に上る場面も。浅田氏は方言のセリフを書くにあたって「必ずこの3カ所に行きます」という取材場所を語る。吉村を演じた中井は「演じる側にとっては、方言が“いちばんの味方”だったんですよ」といい、撮影現場での裏話を明かす。

さらに、映画『柘榴坂の仇討』で中井と原作者の浅田氏が“共演”していたシーンを紹介。小説家として活動する加藤も「僕も、原作者として映画の現場に行ったときに、そのまま出演することになったんですけど…」と話すが、そのまさかの展開に笑いの渦が起こる。

その後も番組では、浅田作品の魅力を紹介。中井イチオシの最新刊『母の待つ里』を紹介するほか、ドラマ『きんぴか』の西浦正記監督がVTR出演し、監督が見た“中井のおちゃめな一面”が明かされる。

小説についてトークが白熱する中、浅田氏が「あなたもよく分かってると思うんだけども」と、加藤をじっと見つめる場面も。大御所のオーラに圧倒される中、やや緊張気味の加藤が返した反応とは。その一方で、“アイデアがひらめく瞬間”の話題では、「そのとおり!」(浅田氏)、「そうなんです!」(加藤)と2人が共感し合い、「良かった…!」と加藤が喜ぶ場面も。ともに書き手だからこそ知る“物語の作り方”を語り合っていく。

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