「あの番組はもうオワコン」など、「オワコン」という言葉がTwitter(ツイッター)などのSNSやネット掲示板などで使われることがありますが、どういう意味なのでしょうか。
この記事では、「オワコン」の意味や語源、例文を交えた使い方とともに、間違いやすい言葉も紹介します。
オワコンの意味とは「終わったコンテンツ」の略
「オワコン」とは、「終わったコンテンツ」の省略形として使われるネットスラングです。流行が過ぎた、または過ぎそうで、多くの人の興味を引きつけられなくなってしまったコンテンツや、時代にそぐわないもののことを指します。また、うまくいかない絶望的な状況を指すこともあります。
主にアニメや漫画、ゲームなどに用いられますが、芸能人など人に対して、また就活などの出来事、活動に対し用いられることもある言葉です。
オワコンの使い方
「オワコン」の使い方について紹介します。
ネガティブな意味があるので、人に使うのは特に注意
「オワコン」を他の言葉で言い換えると、「旬を過ぎた」「流行遅れの」などです。「オワコン」はネットスラングとしてさまざまなシーンで使える便利な表現ですが、ネガティブな意味があります。
そのため、特に人に対して「オワコン」という表現を用いる場合には失礼にあたるので、使い方に注意してください。
オワコンの例文
・あのアニメはもうオワコンだよ
・このサイトはデザインが古過ぎて、このままだとオワコンと思われかねないよ
・あのYouTuber、最初は話題になったけど、最近つまらない。もうオワコンだよね
・はいはいオワコンオワコン
・今年も難関資格にチャレンジしたけど、オワコンだわ
・日本の就活のスタイルがオワコンだと話題になっている
・「なんもうまくいかない。私の人生、オワコンだわ」
「そんなこと言わずにさ。私みたいにいい友達がいるじゃん!」
このように、「オワコン」という言葉は、ネットへの書き込みを中心によく使われますが、親しい間柄での日常会話でも使われることがあるでしょう。
語源・由来は2ちゃんねるへの書き込み
「オワコン」という言葉は、2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)への「ハルヒは終わったコンテンツ」という書き込みが元で生まれた言葉といわれています。
「ハルヒ」とは、ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」および関連する「涼宮ハルヒ」シリーズのこと。アニメ化や漫画化などのメディアミックス展開が行われ、各所で話題になりました。しかし、ブームに影を落とすようなできごとが立て続けに起こり、徐々にファンが減っていきます。
ついに「ハルヒは終わったコンテンツ」と書き込まれたことで、「オワコン」という言葉が定着しました。
「オワコン」が自体が死語という説もある
「オワコン」の由来となるフレーズが2ちゃんねるに書き込まれたのは、2010年ごろです。2022年時点で10年以上も経過しています。
「オワコン」は少し前にインターネットユーザーに使われていた言葉であり、すでに死語だという説もあります。まさに、「オワコン」がオワコンになっているのではないか、という皮肉な状況なのです。
オワコンの関連語や間違いやすい言葉
ネットスラングの中には、「オワコン」と似た状況で使われる表現や、なんとなく似ているけれど異なる意味を持つ表現がいくつかあります。「オワコン」とともに覚えておきましょう。
終了のお知らせ
「終了のお知らせ」は、一般的には何かが終了することの通知として用いられます。ネットスラングとしては、何かが終了したも当然といえるような、絶望的な状況を指して使われる表現です。特定のキャラクターや自分が、「終了」したといえるような絶望的な状況で使われます。
SNSやネット掲示板、動画サイトなどにおいてネタとして使うのが一般的です。
エンドコンテンツ
「エンドコンテンツ」とは、ゲームのすべての面をクリアした後に体験できる、お楽しみ面を指すゲーム用語です。エンドコンテンツでは通常では獲得できないようなレアな装備・アイテムなどを手に入れられることがよくあります。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどのヒットしているゲームにもエンドコンテンツはあり、ゲームプレイヤーにとっての楽しみです。エンドコンテンツがあることで、終わりなくいつまでもゲームを楽しめます。
ゲームに詳しくない人などには、オワコンと同じ意味と間違えられやすいので、注意が必要です。
閉じコン
「閉じコン」とは「オワコン」から派生したネットスラングで、「閉じたコンテンツ」の省略形です。「閉じコン」には、「一部のファンやマニアなど、狭いコミュニティの中でとても人気のある作品」という意味があります。
「オワコン」は「もう人気がなくなった」という意味ですが、「閉じコン」は「一部の人からは支持されている」という意味です。使う状況が少し異なりますので、違いを理解して使い分けましょう。
オワコンとは「終わったコンテンツ」を意味するネット用語
「オワコン」とは、「終わったコンテンツ」を省略したネットスラングです。「すでに話題性が薄くなってしまったコンテンツ」という意味があります。
「オワコン」という言葉が使われるようになったのは2010年ごろです。使われ始めてから10年以上経過しており、「オワコン」という言葉自体がオワコンであるという説もあります。
「オワコン」はネガティブな意味合いを含んでいますので、使い方には注意が必要です。特にネットで使う際には相手の気持ちを害しないよう配慮しながら、うまく使っていきましょう。