「社会をにぎやかに!」を企業理念に、通信回線やスマートフォンなどの通信インフラサービスを取り扱うALL CONNECTはこのほど、「SNSでの友だちづくり」をテーマにした調査を実施し、結果を公表した。
同調査は2022年4月7日〜4月8日の2日間、社会人になってから新しい友だちができたことのある全国の20代〜30代会社員男女を対象に、WEBアンケート方式で実施。有効回答数は600名(各性年代150名ずつ)だった。
学生の頃と違い、社会人は多くの人と自然に出会う機会が減ってしまう。また、職場の環境や仕事の忙しさなどが原因で、昔から仲が良かった人と疎遠になってしまうことも少なくないだろう。そして、未だ終わりが見えないコロナ禍で、新たに出会う機会はさらに減っているのではないか。
そこで、コロナ禍で友だちができにくくなったと感じるかを聞いた。「とても感じる」と「やや感じる」を合わせると、7割以上が“友だちができにくくなった"と感じている結果となった。
社会人になってからできた友だちと、どこで出会ったかを聞いたところ、全体で最も多い回答が「職場」で75.3%となった。次いで「SNS」25.7%、「習い事・社会人サークル」19.3%の順となっている。
「SNS」という回答を性年代別でみると、30代女性を除き20代男女と30代男性は「習い事・社会人サークル」よりも割合が高い結果となった。職場や習い事・社会人サークルのほか、SNSというコミュニティも友だちづくりとして活用している人がいるようだ。
前問で「社会人になってからできた友だちとSNSで出会った」と回答した人に対し、その際に利用したSNSを聞いた。全体で最も多い回答が「Twitter」で83.8%、次いで「Instagram」53.2%となっている。
性年代でみると、「Facebook」は20代女性が8.8%、30代男性が50.0%と差が出る結果に。また、「TikTok」は20代男性が29.4%、30代男性が28.6%と20代〜30代男性の約3割が利用していることもわかった。
SNSを通じて友だちをつくることをどう思うかを聞いたところ、全体では「賛成」が76.0%という結果となった。性年代別でみると、20代男性は8割以上、20代女性と30代男女は7割以上が「賛成」と回答。20代〜30代男女の多くが、SNSを通じて友達をつくることに抵抗を感じていないようすがうかがえる。
SNSで友だちをつくる上で重視することを聞いた。全体で最も多い回答が「趣味が合いそう」で43.7%となり、次いで「価値観が合いそう」41.0%となった。
また、20代〜30代男女はSNSの投稿内容や雰囲気も重視していることがわかる。SNSで友だちをつくりたいと思う人は、投稿する写真やテキストなどの内容を工夫して、自分の個性をアピールする“セルフプロデュース"を意識することも大切かもしれない。
SNSで仲良くなった人と実際に会うことに対して、抵抗があるかを聞いたところ、全体では「ない」が36.3%と3人に1人以上、回答する結果となった。
「ない」という回答を性年代別でみると、20代男性は48.7%と約半数、20代女性と30代男女は3割以上となっている。同社では、「人と出会うきっかけをつくるのが難しくなったコロナ禍、人と新たに出会う方法として、先にSNS上で出会い、その後オフラインで会うというのが今後、主流になるのかもしれない」と分析している。
社会人になってから友だちと出会った場として「職場」が最多回答となったが、そもそも職場の人と友だちになりたいと思っているのだろうか。「とても思う」と「やや思う」の回答を合わせると、約6割が職場の人と友だちになりたいと思っていることがわかった。
約6割が職場の人と友だちなりたいと思っていることがわかったが、職場の人とSNSでつながりたいと思うかでは、また話が変わるようだ。
79.3%が「上司とSNSでつながりたくない」と回答し、68.3%が「部下とSNSでつながりたくない」ということが判明した。職場の人と友だちになりたいと思いながらも、SNSでプライべートの情報までは見られたくないという気持ちは上司も部下も一緒かもしれない。
職場の人のSNSをブロック(非表示に)したことがあるかを聞いたところ、全体では「ある」が16.5%となった。また、20代〜30代男女の各性年代、10人に1人以上はブロック(非表示に)した経験があることがわかる。本当は、職場の人とSNSでつながりたくないと思っている人もいるようだ。
同社では、「職場の人とSNSでつながりたいと思っている方は、相手がプライベートと仕事をしっかり分けたいと思っているかどうか、などを事前に確認してからSNSでのつながりを求めた方がよいでしょう」とコメントしている。
今回の調査では、社会人になってから友だちができた場として、実態では「職場」が多くの割合を占める結果となったが、SNSで友だちをつくることに対して賛成の意見が多いことやSNSで仲良くなった人と実際に会うことに抵抗がない方が3人に1人以上いるということも判明した。
職場や習い事・社会人サークルといった“オフライン"を中心としたコミュニティに限らず、SNSという“オンライン"のコミュニティも、友だちづくりのツールとして活用する方が今後増えるのではないか。とはいえ、上司や部下とはSNSでつながりたくないという方が多いため、職場の人とSNSでつながる際は注意が必要となりそうだ。
同社では、「新年度を迎え、新しい友だちをつくりたいと思っている方は、自ら積極的にSNSも活用することで、友だちができやすくなるかもしれません」と結んでいる。