お笑いタレントで俳優の板尾創路と、俳優の松村雄基が、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『クロステイル ~探偵教室~』(毎週土曜23:40~)の見どころや共演者の印象を語った。

  • 板尾創路=東海テレビ提供

探偵学校を舞台に、心の謎に直面することで成長する探偵の卵たちを描く同作。後半では、いよいよ鈴鹿央士演じる匡の父・迅平(板尾創路)失踪の謎に迫っていく。迅平は元探偵、元同僚・東堂克己(松村雄基)、迅平を悪人とする古い記事……これらのピースは何を意味するのか。

板尾と松村のコメントは以下の通り。

■板尾創路

――迅平と板尾さん、似ている点・似ていない点は?

行動が先に出てしまって、事前に具体的な説明をしない点は似ていますね。いわゆるサプライズのような「驚かせたい」という気はないのですが、家族や友達にも「こういう理由があるから」と先に言うのが好きじゃないんです。秘密主義なのか、自分の理想に自信があるのか知らんけど(笑)。「言ったところで……」と思っているふしがあるので、自分の中だけで淡々と進めてしまう点は迅平と似ていますね。

似ていない点は、あの超放任主義と言っても良い程の親子関係! うちは女の子なんですが、僕も理想は迅平みたいにしたいですし「本人の好きなように」とは思っているのですが、たまに親の想いでコントロールしちゃう点があって「いけないなぁ」と反省する時もあります。迅平のように、あそこまで気持ちよく子どもを突き放すというか、最後の最後まで何も言わないっていうお父さんもなかなか現実にはいないでしょうね。

――第1話のセリフ「お前なら地球を救える!」が印象的でした。

あのセリフは、子どもの可能性を全力で信じて、地球を救うほどでなくても、小さなことかもしれないけれど「お前には人の役に立てる力がある。お父さんは分かっているぞ。自分の思うようにやって行けば大丈夫」と背中を押したいんだと思います。迅平はいわゆる友達親子みたいになって「子どもに好かれたい」のではない。何でも子どもの言うことを聞いて、喧嘩にならずに過ごすほうがラクですけど、迅平は匡に「それでも親か!」なんて結構非難されている(笑)。

それを言われ続けることはストレスになるけど、逆に「それを言われてもいい」という覚悟を持って息子を想い、自ら嫌われ者になっているのが迅平の優しいところ。失踪中なのに突然現れたり、電話をしたりと何かとコミュニケーションを取るのは、匡からするとムカつくでしょうけど、迅平としては「親父が見ているぞ。見守っているぞ」と伝えたいんじゃないかなと思いますね。

――鈴鹿央士さんの印象は?

力が抜けているというか、自ら抜いているのかもしれないのですが、あのフワ~とした感じで、ちゃんと主演として真ん中に立っていることがすごいなと思います。いい意味で、堂々としていない。加えて彼の表情や行動は誰もが思わず目で追ってしまうほど不思議な魅力がある。大勢の中にいてもパッと目に留まる子で、それは“動いているから”とか“キラキラしているから”目立つのではなく、何故かフッと目に留まる感じ。

初めてお仕事するので「どんな子かな?」と初日はいろいろ質問しちゃいましたね。息子ぐらいの歳なので父性をくすぐられて「ちゃんとご飯食べているのかな?」とか、連ドラ初主演で撮影やその準備、番宣他やることが満載だから「ちゃんと眠れているかな?」とか勝手に心配して(笑)……でも本人は無理してやっていない様子で、淡々とやっているところが、年上で同性の僕から見ても気になって見ちゃう、そういう存在ですね。

■松村雄基

――共演者の印象を教えてください。

鈴鹿央士さんについては、こんなにフワッと柔らかな感じで、穏やかな佇まいの爽やか青年に出会ったのは初めてです。内に秘めているであろうしなやかな信念を感じつつも、目が合うとニコッと笑ってくれる可愛い笑顔に、心身共に癒されまくりました!

檀れいさんは、凛とした佇まい、深く透き通ったお声……爽やかな春風に衣裳をなびかせて立っていらしたお姿に、ついビールが飲みたくなってしまいました(笑)。エレガントで朗らか、チャーミングでとても素敵な方です。

板尾創路さんとは14年前に舞台でご一緒して以来の共演。力まず、自然体でゆったり、穏やかで温かい。同じ歳なこともあってか現場でもよく話し、本作に後から参加した僕の緊張をほぐしてくれました。とても、とても優しい人です。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

事実を調査する事以上に大切なことは何か……“人間修行”のようでもある探偵業に、ひたむきに励む者達の成長、活躍、喜怒哀楽をお楽しみください!