ネクイノは、トイレで生理用ナプキンが無料で受け取れる新サービス「toreluna」の実証実験を全国5都市9カ所にて5月9日より開始した。
筆者もこれまで「生理が来たのにナプキンがない!」というアクシデントに、何度悩まされたことだろうか。だが、そんな経験ともおさらばできるかもしれないとの朗報を聞きつけ、今回は実証実験場所の一つ「イオンレイクタウンkaze」に足を運んだ。
■ナプキンもトイレットペーパーと同じ当たり前に
オンラインのピル処方サービス『スマルナ』を運営する「ネクイノ」は、同サービスのユーザー約2500名を対象にアンケートを実施。
74%の女性が「ナプキンが手元になくて困った経験がある」と回答し、さらに、「ナプキンの金銭的負担を感じる」と答えた人も55%と、生理用ナプキンにまつわる課題が明らかに。
そこで、いつ生理になっても安心できる環境を公共の場に提供したいと考え、同社は「トレルナプロジェクト」をスタート。トイレットペーパーと同じように生理用ナプキンが、当たり前に受け取れる"新しい当たり前"を作り出していくべく、ナプキンの無料配布サービス「toreluna」が誕生した。
本プロジェクトでは、イオンモールをはじめとする6つの賛同企業・施設とともに5月9日より実証実験を開始している。
実際に筆者もどんなサービスなのか体験してきたので、レポートしていこう。
■約1分! スマホをかざすだけでナプキンが受け取れる
結論から言うと、使い方は非常に簡単! 目印であるピンクの「toreruna」ステッカーが貼ってあるトイレを見つけて入室する。
トイレ内のQRコードを読み取ってアプリをダウンロードし、起動する。
そのあとは、画面の指示に従いQRコードをスキャンすれば、すぐに生理用ナプキンが受け取れる。
面倒な会員登録の必要もないので、筆者はダウンロードしてから受け取りまでわずか1分程度。
使ってもらうにあたってユーザーの利便性を第一に考え、会員登録などの手間は、現段階で最小限にしていると言う。
■女性たちの憂うつが解消される社会へ
本サービスは、各所約3カ月を目安に実証実験を行い、利用者の声を反映させ、年内には本格導入する予定だ。「toreluna」のデジタルサイネージには一定時間、映像が表示される仕組みとなっており、企業などの広告を投影することで、収益化を図っていくと言う。
ネクイノ担当者福永氏は、「今日に限ってナプキンを持っていないといった、一日の憂うつさやがっかり感を、本デバイスを通して解消していきたいです」と語った。
突然やってくる生理に焦ったり、悩んだりしなくなる日も、そう遠くない未来かもしれない。