ローランドは、「AIRAシリーズ」の新ラインナップとして「AIRA Compact」シリーズを追加。2022年5月27日に「T-8」「J-6」「E-4」の3機種を発売する。市場想定価格はいずれも22,000円前後。

  • 新ラインナップ「AIRA Compact」シリーズ

今回発売となる3機種は、エレクトロニック・ミュージック制作に特化した「AIRAシリーズ」の新シリーズである。コンパクトなサイズ、手ごろな価格を実現し、これまで音楽制作や楽器演奏に馴染みがなかった層にもアピールしていく。

  • BEAT MACHINE(ビート・マシン) 「T-8」

BEAT MACHINE(ビート・マシン) 「T-8」は、ローランドの代表的なドラム/ベース・サウンドをACB(Analog Circuit Behavior)で再現。「TR-808」「TR-909」「TR-606」と、ベース・シンセサイザー「TB-303」のサウンドを組み合わせて楽曲を構築できる。リズムを打ち込むドラム・シーケンサーは、6つトラックを用意し、前出の「TRシリーズ」で採用された「TR-REC」と呼ばれる操作システムを採用しており、操作を止めずにアイデアを形にできる。さらに「ステップ・ループ」「パターン・シフト」「プロバビリティ」などのさまざまな内蔵ツールを駆使することで、ダイナミックなパフォーマンスを実現。また、ベース・サウンドは、「TB-303」から受け継いだノコギリ波・矩形波から、特徴的な音色を直感的に調整・加工できる。サイズ/質量は、W188×D106×H36.2mm/310g。本体のほか、USB Type-C to USB Type-Aケーブルが付属する。

  • CHORD SYNTHESIZER(コード・シンセサイザー)「J-6」

CHORD SYNTHESIZER(コード・シンセサイザー)「J-6」は、アナログ・シンセサイザー「JUNO-60」のサウンドをこちらもACBで再現。フィルターやエンベロープでの音作りも行える。幅広いジャンルに対応する100種類の内蔵コード・セットから呼び出し、キーボードを押すだけで自然なコード進行を構築できるので、コード進行の理論など知識なしで音楽制作ができる。内蔵のコードに追加して動きをつけるアルペジオやリズミカルなフレーズもコードごとに108種類用意。カスタマイズ可能な「ディレイ」と「リバーブ」のエフェクトも搭載する。サイズ/質量は、W188×D106×H36.2mm/295g。本体のほか、USB Type-C to USB Type-Aケーブルが付属する。

  • VOICE TWEAKER(ボイス・トゥウィーカー) 「E-4」

VOICE TWEAKER(ボイス・トゥウィーカー) 「E-4」は、マイクで入力した音声の声質や音程を変化させるツール。一般的なボーカル・エフェクトに加え、ライブ・パフォーマンスのためのルーパー機能を備えている。「ピッチ」と「フォルマント」のスライダーを操作して、ボーカルの音声の高さを調整したり、機械的なケロケロボイスやロボットボイスに変化させたりするといった加工も行える。さらに、「オート・ピッチ」「オート・ハーモニー」「ボコーダー・プロセッサー」「リバーブ」「ディレイ」などのエフェクトを搭載し、サウンドを切り刻んでユニークな効果をかける「スキャッター」機能も装備する。サイズ/質量は、W188×D106.5×H41.7mm/290g。本体のほか、USB Type-C to USB Type-Aケーブルが付属する。