mitorizは5月9日、「食品の値上げに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は4月21日~22日、イオン、業務スーパー、マックスバリュ、オーケー、ライフを日頃メーン利用する全国の女性649人を対象に、インターネットで実施した。
各チェーンのメーン利用者に、昨年の今頃と比較して食品の値上げを感じるか尋ねたところ、5社平均値で82.2%が「値上げを感じる」と答えた。
そのうち、まとめ買いなどの理由で、最も金額が高くなると推測される「メーン利用チェーンを週1回~2回程度利用する人」の「1回の買い物あたり増えた金額」を調べたところ、「~500円以内」(39.6%)が最も多く、僅差で「500円以上~1,000円未満」(39.1%)が続いた。1カ月あたりで換算すると、「2,000円以上」増加し、家計に大きな負担がかかっていることがわかった。
値上げを感じると回答した人に、「値上げを感じるカテゴリー」を聞くと、「野菜・果物」(66.6%)が最も多く、「小麦粉・片栗粉・ミックス粉」(43.6%)、「パン・ベーカリー」(43.5%)、「卵」(32.3%)、「精肉」(31.3%)と続いた。
チェーン別の特徴をみると「オーケー」では、「調味料」の値上げを感じる人が34.1%で、5社平均値の24.2%を9.9pt上回った。「ライフ」では、「ティッシュ・トイレットペーパー」の値上げを感じる人が30.5%で、5社平均値25.4%より5.1pt高い。
値上げによる家計の影響により、昨年と比較した際の「1回の買い物金額」の変化を尋ねると、5社平均値で67.3%が「昨年よりも高くなった」と回答した。割合をチェーン別でみると、「業務スーパー」(76.5%)が最も高く、最も割合が低い「ライフ」(61.0%)を15.5pt上回っている。
「業務スーパー」は、昨年7月に欧米からの輸入品の一部商品および、アジアから輸入しているPB200品目の値上げを行い、値上げ幅は平均で約8%。メーン利用者から「冷凍食品、輸入品が値上がりした。安かった輸入肉や鶏肉も高くなった」(40代女性)といった声が挙がっている。
「買い方の変化」について聞くと、「サラダ油やマヨネーズはそんなに味の大差がないのでPBを買う」(40代女性)、「妥協できないものは高くても使い続けると思う」(40代女性)といった声が寄せられた。この状況を「乗り切る工夫」は、「ポイント付与が多い店を選ぶ」(40代女性)、「クーポンを使ったり、割引やお得な日の時に買い物をする」(30代女性)、「豆腐やもやしでかさ増しする」(50代女性)などだった。
現在の「節約と消費」に対する意識を尋ねると、40.8%が「昨年より節約意識が高まっている」、33.6%が「昨年同様に節約意識が強い」と答えた。その理由について聞くと、「給料も上がらないのに、値上げばかり続くので節約を意識するようになった」(30代女性)、「電気代等も上がるので引き続き節約する」(40代女性)といった声が寄せられた。