藤巻忠俊氏によるバスケットボールを題材にした人気漫画『黒子のバスケ』。 2009年から約5年にわたり『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載、2012年にはテレビアニメ化され、その後劇場版の公開や舞台化もされた人気作品です。

青春スポーツ作品らしい熱い展開の連続の中には、読者も共感してしまう名言が数多く登場するので、『黒子のバスケ』の世界観にどんどん引き込まれていきます。

そこで今回は、マイナビニュース会員の男女210名を対象に、漫画『黒子のバスケ』の中で印象に残っている名セリフについてアンケート調査をしました。

漫画『黒子のバスケ』の名言ランキング【総合】

マイナビニュース会員に漫画『黒子のバスケ』に登場する名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、このような結果になりました。

1位 「一人で勝ってもイミなんかないだろ」【黒子テツヤ】 26.2%
2位 「過去の結果でできるのは予想までです 勝負はやってみなければわからないと思います」【黒子テツヤ】 15.7%
3位 「オレに勝てるのはオレだけだ」【青峰大輝】 11.4%
4位 「可能性がゼロになるとすればそれは諦めたときです どんなに無意味と思われても自分からゼロにするのだけは嫌なんです だから諦めるのだけは絶対嫌だ! 」【黒子テツヤ】 11%
5位 「試合終了した時どんなに相手より多く点を取っていても嬉しくなければそれは『勝利』じゃない…! 」【黒子テツヤ】 6.2%
6位 「そうさ…オレだけで戦うんじゃない 仲間と戦うんだ…!! 」【火神大我】 3.8%
6位 「お前達がいて負けるはずがない」【赤司征十郎】 3.8%
8位 「みんなの想いを背負って決めんのがエースだ 限界なんていくらでも超えてやる!!! 」【火神大我】 2.9%
8位 「諦めなければ必ずできるとは言わねぇ けど諦めたら何も残んねぇ」【青峰大輝】 2.9%
10位 「バスケはバカでもできるわ! けどバカじゃ勝てないのよ! 」【相田リコ】 2.4%
11位 「悔しいな…やはり負けるというのは」【緑間真太郎】 1.9%
11位 「諦めるな…! 倒れることなど何も恥ではない……! そこから起きあがらないことこそ恥…! 」【緑間真太郎】 1.9%
13位 「このチームで足手まといなどオレは知らない」【緑間真太郎】 1.4%
13位 「『人事を尽くして天命を待つ』という言葉を習わなかったか? まず最善の努力 そこから初めて運命に選ばれる資格を得るのだよ」【緑間真太郎】 1.4%
13位 「勝つしかねーんだったら死んでも勝つだけだし」【紫原敦】 1.4%
16位 「ただのピンチだ 終わったわけじゃない 楽しんでこーぜ! 」【木吉鉄平】 1%
16位 「もし一年の心が折れそうになったら俺が添え木になってやる もし二年が傷つけられそうになったら俺が盾になってやる 誠凛を守る 俺はそのために戻ってきたんだ!! 」【木吉鉄平】 1%
16位 「勝つために冷やせ 性能(スペック)で劣るPG(ポイントガード)は 頭使ってナンボだろーが!! 」【伊月俊】 1%
19位 「やっぱ人生挑戦してナンボじゃん 強ぇ奴がいねーと生きがいになんねーだろが 勝てねェぐらいがちょうどいい」【火神大我】 0.5%
19位 「バスケだったら何しようが文句はねぇよ けどなそれ以外のくだらねぇやり方であいつらの戦いにチャチャ入れんじゃねーよ」【青峰大輝】 0.5%
19位 「勝ちたいと願いつつ心の底では負けてほしくないと思うから だから…憧れるのはもう…やめる」【黄瀬涼太】 0.5%
19位 「理屈で本能抑えてバスケやれるほど大人じゃねーよ! 」【黄瀬涼太】 0.5%
19位 「目標に向かって努力することなんて楽しくてしょーがないさ」【木吉鉄平】 0.5%
19位 「チームを勝たせるのがエースの仕事だ けど負けた時の責任まで負うな それは主将(オレ)の仕事だ お前(エース)は前だけ見てりゃいい」【笠松幸男】 0.5%

漫画『黒子のバスケ』の名言ランキング【1位~5位】

1位「一人で勝ってもイミなんかないだろ」【黒子テツヤ】(26.2%)

普段あまり表情を変えず、丁寧な言葉遣いで冷静な黒子が、珍しく感情を溢れさせたこのセリフが、人気名言ランキング堂々の1位となりました。

緑間が所属する秀徳高校との試合で、勝機を見失った誠凛高校。そんな中、誠凛のエース火神は自分の個人技で強引に突破口を開こうとしますが、なかなか思うようにいきません。周りから少し落ち着けとなだめられますが、焦りと苛立ちから秀徳相手に張り合えるのは誠凛メンバーの中では自分だけだと言い放つ始末。 それを聞いた普段はおとなしい黒子が、なんと火神に殴りかかり自分の感情をぶつけるという、非常に珍しく貴重な展開となりました。

「バスケは1人で戦うものではなくチームによるスポーツ、私も競技は違うが野球をやっていて同じくチームスポーツだったから共通点も多く、より優れた選手のいるチームからこのセリフは出るのはとても印象に残った」(52歳男性)
「チームで勝ってこそ意味がある」(58歳女性)
「勝つことも大事だけれども、みんなで力を合わせて勝つことに意味があることを教えてくれたので好きな台詞だ」(60歳男性)
「世の中で生活している上でも大事な事だと強く感じたため印象に残っております」(46歳男性)
「短く、シンプルな言葉で、胸に響きやすい」(51歳男性)

2位「過去の結果でできるのは予想までです 勝負はやってみなければわからないと思います」【黒子テツヤ】(15.7%)

インターハイ東京予選で、秀徳高校の緑間から誠凛の過去の惨敗について聞かされた黒子。仮に今大会で勝ち上がったとしても歴史は繰り返される、つまり誠凛が優勝することはないと主張する緑間に対して、黒子は毅然とした態度で反論します。

相手が誰であろうと過去にどんな歴史があろうと、絶対に勝つことを諦めないという強い意志が感じられる黒子のこのセリフが、人気名言ランキング2位となりました。

「心にぐっと突き刺さるセリフだと思いました。一番印象深い名シーンです」(33歳女性)
「バスケでなくても、全てに言えると思うので」(56歳男性)
「まさしくセリフにすごく共感しました。過去のデータなんて終わったことだもの」(52歳男性)
「最高に感動して良かったです」(41歳男性)
「黒子のカッコよさが引き立ついいセリフだと読んでいた時に感じました」(32歳男性)

3位「オレに勝てるのはオレだけだ」【青峰大輝】(11.4%)

度々青峰の口から発せられるこの一言が、人気名言ランキング第3位となりました。型にはまらない自由なバスケスタイルを持ち、自分の実力に絶対の自信を持つ青峰らしい言葉です。

純粋にバスケが大好きだった青峰でしたが、強くなり過ぎたが故に張り合える相手がいなくなり、孤独な状態であることが表現された印象的なセリフ。自信に満ち溢れた言葉の中に隠れる悲壮感が、よりこのセリフを奥深いものにしています。

「青峰くんは絶対的に強い存在なのにそんなこというのは衝撃でした」(21歳女性)
「このセリフからこの物語が始まったようなものだから」(40歳女性)
「普通は他人と比べるのに自分と比べるところがすごいと思ったため」(35歳女性)
「一番印象に残ったから」(46歳男性)
「核心のあるメッセージだと思うから」(32歳男性)

4位「可能性がゼロになるとすればそれは諦めたときです どんなに無意味と思われても自分からゼロにするのだけは嫌なんです だから諦めるのだけは絶対嫌だ! 」【黒子テツヤ】(11.0%)

人気名言ランキング4位は、誠凛高校と青峰が所属する桐皇学園との試合で、黒子が青峰に言ったこのセリフです。誠凛は思うように点差を縮められないまま残り時間が迫っていました。そんな中試合終盤にさしかかり、青峰はバスケに一発逆転は無いと主張します。青峰の言う通り、ここから誠凛の逆転はほぼ不可能な状態です。しかし黒子はそれを理解したうえで反論し、最後まで全力で戦い続けるのでした。

「諦めたら可能性がゼロになるという言葉が心を打ったから」(58歳男性)
「何事にも絶対諦めてはいけないと思わせてくれたから」(56歳男性)
「諦めなければ可能性はゼロでないと勇気をもらえたから」(27歳男性)
「読んだとき、ゾクっとした。すごく良い言葉だと思う」(51歳男性)

5位「試合終了した時どんなに相手より多く点を取っていても嬉しくなければそれは『勝利』じゃない……! 」【黒子テツヤ】(6.2%)

人気名言ランキング5位にランクインしたのは、1位に選ばれたセリフのあとに続くこのセリフでした。暴走しかける火神に殴りかかった黒子は、珍しく感情的に思いをぶつけました。 その直後黒子は火神に殴り返されますが、ひるまずにこのセリフを続けます。黒子のこの言葉で我に返った火神は冷静さを取り戻し、見事誠凛が勝利を収めることになりました。

「直感的に素敵な言葉だと感じたため」(68歳男性)
「意味が深く気持ちがわかる」(49歳男性)
「感動できるので、好きです」(34歳女性)

漫画『黒子のバスケ』の名言ランキング【6位~10位】

6位「そうさ……オレだけで戦うんじゃない 仲間と戦うんだ……!! 」【火神大我】(3.8%)

ウィンターカップ決勝での赤司率いる洛山高校との試合。赤司がチーム全体の能力を底上げしたことで厳しい展開となったまま、試合残り時間2分を迎えます。そんなとき、アスリートが極度に集中力を高めているゾーンの最上級の状態に火神が入る瞬間に出たこのセリフが6位となりました。

最後の最後で個人プレイではなくチームプレイを選択できるようになった火神の成長に感動するシーンでした。

「チーム愛が伝わる言葉なのでうれしいです」(34歳男性)
「王道だけどやっぱり! 」(56歳女性)

6位「お前達がいて負けるはずがない」【赤司征十郎】(3.8%)

洛山対秀徳戦、緑間の3Pシュートで徐々に差を縮められる洛山。すると赤司がわざとオウンゴールを決め、点数に差があることで油断をして怠けたプレイをするのであれば、点数の差はない方がいいとチームメイトを叱りつけます。さらに追い打ちをかけるように、もし負けた場合は自分のオウンゴールが原因だから両目をくりぬいて差し出すと、ゾッとすることを言い出します。その言葉にチームメイトが焦る中、穏やかな表情でこのセリフを言った結果、選手たちは調子を取り戻しました。

独特な信頼の伝え方が印象的なこのセリフが人気名言ランキング同率で6位でした。

「絶対的な信頼と確信がカッコ良すぎる」(42歳女性)
「スポーツ漫画は大好きなジャンルだが、このシーンは印象的だった」(52歳男性)

8位「みんなの想いを背負って決めんのがエースだ 限界なんていくらでも超えてやる!!! 」【火神大我】(2.9%)

紫原が所属する陽泉高校との試合中、満身創痍の火神に対して、紫原は極度に集中力を高めているゾーン状態。絶体絶命の窮地となりますが、ここで火神は己を鼓舞してシュートを決めに行きます。

エースとしての責任、勝利への強い執着心が感じられるアツいセリフが8位に選ばれました。

「強く印象に残っているから」(48歳男性)
「頼りたくなる人だから」(17歳男性)

8位「諦めなければ必ずできるとは言わねぇ けど諦めたら何も残んねぇ」【青峰大輝】(2.9%)

純粋にバスケと向き合っていた帝光時代の青峰のセリフが同率で8位となりました。必死で練習するも思うようにいかず、退部しようと考える黒子に青峰はこの言葉をかけます。黒子は青峰のこの言葉で思いとどまった結果、独自のプレイスタイルで「幻のシックスマン」と呼ばれるまでになりました。

「これこそまさに真理だと思うから」(49歳男性)
「仕事でも言えることと思います。自分自身に言い聞かせて仕事をしてます」(56歳男性)

10位「バスケはバカでもできるわ! けどバカじゃ勝てないのよ! 」【相田リコ】(2.4%)

10位に選ばれたのは、マネージャーかと思われがちですが誠凛の立派な監督、相田リコのこのセリフ。青春スポーツ作品において、学業と部活の両立は切っても切れない重要事項です。バスケさえできればそれでいい、と考えていた火神に現実を突きつける厳しい一言でした。

「確かに……! と納得した」(34歳女性)
「リコのファンだから」(29歳女性)

漫画『黒子のバスケ』の名言ランキング【11位以降】

11位「悔しいな……やはり負けるというのは」【緑間真太郎】(1.9%)

中学時代までは負け知らずだった緑間ですが、対洛山戦で敗北を味わいました。悔しい気持ちを抑え気丈に振る舞う緑間でしたが、会場を後にすると感情を抑えることができず思わず涙が溢れてしまいます。

誰もが通る敗北の悔しさを、ただ真っ直ぐ正直に伝えてくれた名言です。

「シンプルに、自分がスポーツに打ち込んでいたときと、気持ちが重なる感じがしたから」(49歳女性)
「負けて悔しかったことがたくさんあり、自分の体験にも当てはまっていて共感できたから」(52歳男性)

11位「諦めるな……! 倒れることなど何も恥ではない……! そこから起きあがらないことこそ恥……! 」【緑間真太郎】(1.9%)

秀徳対洛山戦、赤司のアンクルブレイクで倒れこんだ時の緑間の心の声が同率で11位となりました。この言葉通り緑間は再び起き上がり、既にシュートモーションに入っている赤司に追いつき止めに入ります。

秀徳高校のスローガンでもある不撓不屈の精神が、緑間にもしっかりと刻み込まれていたことを感じられる名言です。

「自分に置き換えて、考えてしまいました」(47歳女性)
「名言です。刺さりました」(56歳男性)

13位「このチームで足手まといなどオレは知らない」【緑間真太郎】(1.4%)

中学時代は自身の最大の武器である長距離3Pシュートがあれば負けることはないと考える、超個人主義者だった緑間。そんな彼の大きな変化が見てとれるこの一言が13位でした。

秀徳対洛山戦で、洛山のメンバーの強さに太刀打ちできない先輩たち。そんな様子を見た洛山の一員・実渕は、秀徳にとって緑間以外は全員足手まといだとまで言う始末。

これまでの緑間だったらその言葉を肯定し個人プレイを選択する場面かもしれませんが、緑間は秀徳のメンバーを信じ、宮地へパスを回しチームプレイを選択します。結果、そのプレイは成功し、秀徳の強さは緑間だけでなく全メンバーによって成り立っていると証明することができました。

「緑間が本当に仲間と認めているんだなと思ったから」(32歳女性)
「最もらしい言葉だけど、チームを大切に思ってることがわかるから」(58歳男性)

13位「『人事を尽くして天命を待つ』という言葉を習わなかったか? まず最善の努力 そこから初めて運命に選ばれる資格を得るのだよ」【緑間真太郎】(1.4%)

同じく13位にランクインしたのは緑間が黄瀬にかけたこのセリフです。誠凛に負けた黄瀬のもとを訪れる緑間は、黄瀬に観戦した感想を伝えます。近くから点数を入れるダンクをサルでもできると言う少し嫌味っぽい緑間に、点さえ入ればシュートは何でもいいと黄瀬は反論します。

それを聞いた緑間は、シュートは遠くから決めてこそ価値があり、運命に選ばれるには最善の努力が必要だと強く信じる持論を炸裂させていました。

「直感的に刺さりました」(50歳男性)
「人事を尽くして天命を待つという言葉が好きだから」(48歳男性)

13位「勝つしかねーんだったら死んでも勝つだけだし」【紫原敦】(1.4%)

同率で13位に選ばれたのは、本編終了後の出来事として描かれたEXTRA GAMEで紫原が言ったこちらの一言。中学時代は努力しなくても勝ててしまうことからほとんどバスケへの熱意が感じられなかった紫原でしたが、自分よりも強い相手センターのシルバーと出会い、本気でぶつかり合いました。

これまで精神的に少し子どもっぽい一面があった紫原の、人間的成長が伝わってくるアツすぎる名言です。

「作品の中でも特に印象に残るシーンだったから」(38歳男性)

16位「ただのピンチだ 終わったわけじゃない 楽しんでこーぜ! 」【木吉鉄平】(1.0%)

誠凛高校バスケ部創設者の木吉のセリフが16位にランクインしました。対陽泉戦で、中学時代に負かされた紫原と再戦することになった木吉は、過去の大敗がチラつきますが、見事そのトラウマを払拭。

しかし劣勢なのは変わらず、日向が活を入れます。そんな時このセリフで返す木吉。バスケができる喜びを噛みしめている木吉のセリフには、周りの肩の力を抜きつつも、気合いを入れ直させる不思議な力がありました。

「この言葉、仕事にも当てはまるのでとても印象に残っているため」(55歳男性)

16位「もし一年の心が折れそうになったら俺が添え木になってやる もし二年が傷つけられそうになったら俺が盾になってやる 誠凛を守る 俺はそのために戻ってきたんだ!! 」【木吉鉄平】(1.0%)

同率で16位に選ばれたのは、誠凛対霧崎第一高等学校の試合で、1人でインサイドを担当したセンター木吉のこのセリフです。霧崎第一は審判に気付かれないレベルで意図的に相手にケガをさせるようなラフプレイを連発するチームでした。そんな相手から誠凛メンバーを守ろうと、霧崎第一からの陰湿な暴力に必死に耐える木吉の芯の強さが伝わる名言です。

「ただ単にバスケに関わることでなく、人間としてどのように生きていくのかを教えてくれる」(63歳男性)

16位「勝つために冷やせ 性能(スペック)で劣るPG(ポイントガード)は 頭使ってナンボだろーが!! 」【伊月俊】(1.0%)

誠凛対洛山戦、第4クォーター残り27秒で誠凛は4点差をつけられていました。会場は盛り上がって洛山に追い風となり、誠凛メンバーは焦ります。しかし、その場にいるメンバーで唯一必死に冷静さを保とうとしている、ポイントガードの伊月の独白が同率で16位にランクインしました。

まさに手に汗握る展開の中、伊月が自分の役割を120%の力で全うした瞬間でした。

「自分自身がプレーしていた時のポジションがPGだったし、体格も良くなかったため共感したから」(51歳男性)

19位「やっぱ人生挑戦してナンボじゃん 強ぇ奴がいねーと生きがいになんねーだろが 勝てねェぐらいがちょうどいい」【火神大我】(0.5%)

19位は、海常との練習試合で火神が言い放ったこちらのセリフです。海常に負けたことでモチベーションを上げる火神は、ここから今まで以上に誠凛でのバスケに熱を入れるようになっていきます。

自分の実力を過信していた入学当初の火神から、成長が見られる名場面です。

「仕事で悩んでいるときに、読んでいて、心にストンと来た」(55歳女性)

19位「バスケだったら何しようが文句はねぇよ けどなそれ以外のくだらねぇやり方であいつらの戦いにチャチャ入れんじゃねーよ」【青峰大輝】(0.5%)

同率で19位にランクインしたのは、海常対福田総合学園の試合後、黄瀬への復讐を目論む灰崎に青峰がかけたこの言葉でした。青峰は黄瀬の今までの努力を知っており、リングの外で邪魔をしようとする灰崎を殴り飛ばします。

このあと海常と誠凛の試合が控えていることを知る青峰が、中学からずっと努力を続けてきた黄瀬と黒子の戦いを影ながら守った名場面でした。

「何か深みに嵌まりそうな感じがしてならないので」(54歳男性)

19位「勝ちたいと願いつつ心の底では負けてほしくないと思うから だから……憧れるのはもう……やめる」【黄瀬涼太】(0.5%)

同じく19位に選ばれたのは、海常対桐皇との試合中に憧れの青峰に対して黄瀬が心の中で言ったこのセリフです。

黄瀬の心の中には中学時代からずっと青峰への憧れがありましたが、憧れているばかりではいつまで経っても超えられないと気づきます。黄瀬の決意や覚悟、向上心が感じられるアツいセリフでした。

「すごく感動したし面白かった」(47歳女性)

19位「理屈で本能抑えてバスケやれるほど大人じゃねーよ! 」【黄瀬涼太】(0.5%)

こちらも海常対桐皇との試合で黄瀬が青峰に対して言ったセリフです。個人技で圧倒する青峰に対し、黄瀬はパスを回しつつ先輩たちと連携したチームプレイで応戦。そんな黄瀬のプレイスタイルを見た青峰は呆れ黄瀬を見下します。

そんな青峰の考えを否定し、かつて憧れた青峰を全力で倒しに行くという強い気持ちをぶつけたこのセリフが同率で19位でした。

「なんとなくかっこいい」(53歳男性)

19位「目標に向かって努力することなんて楽しくてしょーがないさ」【木吉鉄平】(0.5%)

誠凛対陽泉の試合中に紫原と木吉の間で交わされたこのセリフが同率で19位に選ばれました。バスケは身長の高さがすべての欠陥競技と考える紫原は、自分を必死にマークする木吉の行動が理解できずにいました。

そんな紫原に対して木吉は勝てるかどうかではなく努力すること自体が楽しい、と持論を伝えます。バスケだけでなく、人生の教訓とも言える深いセリフです。

「名言だよね。信頼と絆が強くなる」(66歳男性)

19位「チームを勝たせるのがエースの仕事だ けど負けた時の責任まで負うな それは主将(オレ)の仕事だ お前(エース)は前だけ見てりゃいい」【笠松幸男】(0.5%)

桐皇学園との試合に敗戦した海常。チームを勝たせられなかったことにエースとして責任を感じうなだれる黄瀬に、キャプテンの笠松がかけた言葉が同率で19位となりました。 キセキの世代である黄瀬を決して特別扱いせず、先輩として厳しく接してきた笠松。普段は厳しい印象が強い笠松の、キャプテンとしての器の大きさ、仲間への思いやりを感じられるセリフでした。

「エースの宿命を感じた」(67歳男性)

『黒子のバスケ』にはほかにもこんな名言が

「黙れ下衆が おまえたちこそ首を洗って待っていろ 明日は地べたを舐めさせてやる」【赤司征十郎】

本編終了後のEXTRA GAMEで、アメリカのストバスチーム『Jabberwock』の選手が仲間たちを馬鹿にする態度に怒った赤司は、自分よりも大きな相手にも臆することなく英語でこのセリフを言い放ちます。

それまで己のみを信じる絶対的な王として描かれてきた赤司が、仲間意識を持つようになった姿に感動した読者も多かったことでしょう。

「今行かなきゃエースじゃない もし行かなかったら絶対後悔する だってオレ海常……好きなんすもん」【黄瀬涼太】

昔からスポーツなら何でも人並み以上にできてしまう黄瀬は、中学でキセキの世代と出会いバスケにハマっていきました。しかし心からチームプレイを楽しんでいたかというとそうではありません。

そんな黄瀬は海常の仲間と出会い、少しずつ意識が変わっていきます。エースの自覚、そしてチームメイトの存在の大切さを知った黄瀬の、人間的成長が感じられるこのセリフも名言の一つです。

「ダメだ……! 最後はエースが決めるんだ! ここで仲間に頼ってちゃ……違う!! 頼っちゃいけない仲間なんているもんか!! エースの仕事は勝たせることだ!! 」【黄瀬涼太】

誠凛対海常で、最後の逆転のチャンスをかけたボールを託された黄瀬。キセキの世代のコピーを連発しシュート直前まで持って行きますが、伊月にスティールされます。黄瀬はエースとして絶対に自分が決めないと、と焦りますが仲間を頼ることの可能性に気付き、何とか笠松へとボールを繋ぎました。

海常のメンバーの強い絆がよく表れている名シーンです。

「ああ……信じてるぜ 仲間(チームメイト)をな! 外さないから撃てるんじゃねー 外しても大丈夫だから撃てるんだ! 」【日向順平】

誠凛対桐皇の試合終盤、強気な3Pシュートを放つキャプテン日向のセリフです。信じているのは自分のシュートではなく、心強い仲間の存在でした。

厳しい状況の中でも、失敗しても大丈夫だと思わせてくれる仲間がいるのは本当に頼もしいですよね。誠凛の信頼関係が伝わる名言でした。

「そんなつもりねーだろーけどむしろまだ認めんなよ! オレはただお前より練習するって自分で決めたことをやってるだけだ そのうち思わずうなるようなパスしてやっから、覚えとけよ真ちゃん! 」【高尾和成】

秀徳に入学して間もない高尾が緑間に宣言したこのセリフ。中学時代の敗戦を糧にリベンジを誓った相手であるキセキの世代の緑間が、まさかのチームメイトとなってしまった高尾。

しかし同じチームになった以上敵意は無意味と考え、緑間に自分の存在を認めさせるという目標に変更し、対洛山戦ではそんな高尾の努力が実を結びます。驚くほど正確なパスを披露し、有言実行を果たすのでした。

「オレは不器用だから一つ技を覚えるにも人の何倍も練習しなきゃならない だったらできるまで何倍でもやるしかないだろ……!! 」【伊月俊】

誠凛の副主将でポイントガードを務める伊月。翌日に試合を控えているにも関わらず、遅くまで居残り練習をする伊月を心配する小金井達に対して言ったセリフです。 イーグルアイと呼ばれる広い視野を持つ伊月は、なんでもそつなくこなす安定した選手に見えますが、そこには見えない努力が隠されていました。

あなたが好きな『黒子のバスケ』の名言は?

『黒子のバスケ』は、人並外れた身体能力の選手たちが活躍する作品なので、自分とは別世界の話と思ってしまいがちですが全くそんなことはありません。キャラクターたちはみな繊細で、彼らが抱える悩みや葛藤は私たちにも通じるものがあり、共感できる名言も数多く出てきます。

限界を決めず、さらに上へと駆け上がり続ける彼らからは、たくさんの勇気を貰えること間違いなしです。

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調査時期:2022年4月25日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 男女合計509人(男性: 393人、女性: 116人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート