JR各社は9日、今年のゴールデンウィーク期間(4月28日から5月8日までの11日間)における利用状況を発表した。今年は最大10連休となったことや、新型コロナウイルス感染症に関する移動制限がなかったことにより、前年を大きく上回る実績となったが、コロナ禍前の2018年には及ばない利用状況となっている。
JR東海は、在来線の一部列車で車両不具合の影響により遅れや運休が発生したが、それ以外はおおむね順調に推移し、東海道新幹線については310万4,000人が利用したと発表。内訳は「のぞみ」(小田原~静岡間)が222万3,000人で前年比296%・2018年比84%、「ひかり」(小田原~静岡間)が45万5,000人で前年比261%・2018年比69%、「こだま」(新横浜~小田原間)が42万6,000人で前年比205%・2018年比70%となっている。
JR西日本は山陽新幹線に関して、期間中の利用状況は132万4,000人で前年比285%・2018年比79%と発表。北陸方面の特急「しらさぎ」は米原~敦賀間で6万9,000人が利用し、前年比250%・2018年比78%。湖西線経由の特急「サンダーバード」は京都~敦賀間で17万6,000人が利用し、前年比353%・2018年比75%。北陸新幹線は26万人が利用し、前年比269%・2018年比82%となった。関西空港駅発着の特急「はるか」は日根野~関西空港間で7,000人が利用し、前年比440%・2018年比7%とされている。
JR四国における期間中の利用状況は、瀬戸大橋線が21万1,200人で前年比202%・2018年比74%、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)が9万8,000人で前年比217%・2018年比73%に。JR九州は九州新幹線(博多~熊本間)に関して、期間中の利用状況は25万4,000人で前年比189.1%・2018年比71.8%と発表した。
JR東日本は、東北新幹線の利用状況について、大宮駅以北が119万6,000人で前年比215%・2018年比64%、盛岡駅以北が14万5,000人で前年比192%・2018年比58%と発表。3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震の影響により、東北・山形・秋田新幹線において臨時ダイヤでの運転となったが、5月13日から通常ダイヤでの運転を再開する予定となっている。
上越新幹線の利用状況(大宮~高崎間)は91万7,000人で前年比222%・2018年比76%。北陸新幹線の利用状況(高崎~軽井沢間)は51万4,000人で前年比241%・2018年比81%。秋田新幹線の利用状況(盛岡~田沢湖間)は4万2,000人で前年比233%・2018年比52%。山形新幹線の利用状況(福島~米沢間)は7万3,000人で前年比281%・2018年比62%。特急「成田エクスプレス」の利用状況は2万8,000人で前年比575%・2018年比17%と発表されている。
JR北海道は北海道新幹線に関して、期間中の利用状況は3万8,100人で前年比186%・2018年比47%と発表。在来線主要3線区(札幌駅から函館方面・旭川方面・釧路方面)は13万6,800人が利用し、前年比194%・2018年比72%となった。