映画『死刑にいたる病』(5月6日公開)の公開記念舞台挨拶が7日に都内で行われ、阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、白石和彌監督が登場した。
櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。
殺人鬼役となった阿部だが、役作りについて聞かれると「普通の人ですからね。あの本当に普通に演じました。普通の人に見えるように。普通ってなんですか?」と自問自答。「この人は殺してないだろうなと思われるような。『晴れ、ときどき殺人』みたいな、そんな感じでした」と表し、岡田は「名言ですね」と讃える。
また作品タイトルにちなみ自身のハマっているものを「〇〇にいたる病」と表現するコーナーでは、「爪が顔にいたる病」と掲げた阿部。作中で演じた榛村が爪に執着していたことから「撮影が終わってからも爪を見るようになって、爪を見てると、爪が顔に見えてくる。左手の薬指の爪を見てると、天海祐希さんに見えてくる」と珍発言で会場はざわつく。「本当に?」と訝しがる岡田に、阿部が爪を見せるも「いやあ……」と戸惑いの空気に。阿部は自分の爪に「ねえ、天海さん?」と話しかけていた。