複数のディスプレイをPCにつなげて作業をしていると、まれに片方のディスプレイに使い道がなくアイドリングしている場合がある。またPC以外にタブレットを所有している場合や、買い替えによって古いタブレットの使い道がなくなった時も、同様に表示すべきものがなく、宙ぶらりんの状態になることもしばしばだ。

こうした場合に、ランダムな映像を連続再生してくれるWebサイトを画面に表示しておけば、単なるスクリーンセーバーとは違った癒し効果を得ることができる。エンドレスで再生されるのでYouTubeのようにプレイリストを作る必要もなく、また突出したイベントが発生することもないので、作業中に注意をそがれることもない。

これらサイトの多くは新型コロナウイルスのロックダウン中に登場したもので、自宅から出ずに気分転換をするという目的においては、ある意味で親和性は高い。今回はこうした条件に合致した、映像をエンドレスで再生してくれる5つのWebサイトを紹介する。

自宅の窓からの何気ない風景が観られる「WindowSwap」

WindowSwap」は、世界中の人が撮影した、自宅の窓から見える風景動画をランダムに表示するサービス。何の変哲もない風景ばかりで画角も固定のままだが、そのぶん窓から外を眺めている雰囲気がより強調されており、異国の日常を深く体感できる。

映像はループ再生のほかランダムに切り替えることも可能。一般ユーザから投稿された動画をサイト主宰者が審査して掲載しており、有料プランでは過去動画すべてへのアクセス権が付与されるほか、ブックマークやプレイリスト機能、直前の動画に「戻る」ボタンも利用可能になる。

  • WindowSwap

世界をドライブする映像を運転者視点で表示「Drive & Listen」

Drive & Listen」は、世界中を車でドライブしている映像を、運転席からの視線で見られるサービス。約60の都市が用意されており、日本についても東京の映像が用意されている。

車内のノイズ音はオン・オフを切り替えられるほか、ネット経由で聴ける現地のラジオサービスをバックグラウンドの音楽として流す機能もあり、さながらラジオを流しながら現地をドライブしているかのような雰囲気を味わえる。再生速度は最大2倍までで変更できる。

  • Drive & Listen

世界中のストリートビュー映像をランダム表示「MapCrunch」

MapCrunch」は、世界中のGoogleストリートビューの映像をランダムに表示するサービス。対象の国は自由に指定でき、マップ上で画像の位置を表示することもできる。

映像に連続性はなくランダムに表示するだけだが、それだけに特定の国や地域をバーチャル旅行しているかのような仮想体験が可能。表示される映像は都市部やインドアビューだけに絞り込めるほか、360度を見られるなどのオプションも用意されている。

  • MapCrunch

閲覧数ゼロに近い無名の動画を宇宙から観る「Astronaut」

Astronaut」は、過去1週間以内にYouTubeに投稿された閲覧数ゼロに近い無名の動画をピックアップし、ランダムに再生するサービス。背後には宇宙から見た地球の動画が表示されており、宇宙飛行士の視点で世界中の様子を見られるサービスであると説明されている。

誰かに見せるために編集加工した動画を除外し、限りなくプレーンな動画だけを観られるというコンセプトは面白い。動画は数秒単位で切り替わるが、画面下のボタンをクリックすることで継続再生も可能。

  • Astronaut

日本語の単語が滝のように上から降ってくる「Word Cascade」

Word Cascade」は、名詞および固有名詞を中心とした日本語の単語が、画面の上から滝のように降ってくるサービス。頭の中にはない単語がランダムに目に入ることで、アイディア出しなどに役立つとされるが、何も考えずにボーッと眺めているだけでも楽しい。

使われている単語は「ランダム単語ガチャ」という、組み合わせによるアイディア出しやお題の選定など、ランダムな言葉から着想を得たい場合に使える日本語キーワード排出サービスのがもとになっており、ランダムな語群ながら一定の質が担保されているのが特徴。

  • Word Cascade