オリコンは5月2日、「ロボアドバイザー」に関する満足度調査の結果を発表した。調査は2021年1月29日~2月3日、および2021年12月15日~12月20日、ロボアドバイザーを利用し、1年以上運用している20歳~84歳の男女2,877名を対象にインターネットで行われた。

2022年「ロボアドバイザー」総合ランキング

  • 「ロボアドバイザー」評価項目別ランキング

    「ロボアドバイザー」評価項目別ランキング

調査対象企業は、「金融庁の登録を受けている事業者の内、インターネット上で、ユーザーのリスク許容度や運用目的からポートフォリオを自動で作成し、投資商品の売買や、相場状況に応じたリバランスを自動で行う投資一任型の資産運用サービスを提供している企業」と定義し、今回は、「Wealth Wing」「WealthNavi」「ON COMPASS」「ダイワファンドラップオンライン」「THEO」「FOLIO おまかせ投資」「FOLIO ROBO PRO」「LINEスマート投資 〈ワンコイン投資〉」「楽ラップ」の9社について調査を実施。

総合ランキングを構成する評価項目は、「運用設定のしやすさ」「手数料の妥当性」「運用実績の納得感」「情報提供の充実さ」「キャンペーン」「セキュリティ」の6つとした。

  • 「ロボアドバイザー」総合ランキング

    「ロボアドバイザー」総合ランキング

ロボアドバイザー総合ランキングの結果、「WealthNavi」が2年連続で1位を獲得。機能の充実さや積立設定の自由さなどについて聞いた「運用設定のしやすさ」(75.3点)において、特に高い評価を得たほか、「運用実績の納得感」(72.0点)、「情報提供の充実さ」(68.6点)でも1位に。利用者からは、「スマホアプリもウェブサイトも見やすく使いやすい点が良かった」「自動的にリバランスしてくれ、知識がない自分でも利用しやすい」「積立運用を一度設定すれば、後は何もしなくて良いところが良かった」「納得できる運用率が良かった」といった声が寄せられた。

総合2位は、楽天証券が提供する「楽ラップ」。「セキュリティ」(70.6点)、「手数料の妥当性」(64.4点)、キャンペーンの充実さなどを評価した「キャンペーン」(65.0点)の3項目で1位を獲得。実際の利用者からは、「サポート体制が良い」「楽天ポイントが貯まる点が良い」「手数料がほかと比べて手頃だった」といった声が寄せられた。

続く3位には、「THEO」がランクイン。「dポイントと連携してお得になった」「ドコモを契約しているため、手数料が割引されている点が良い」といった声が寄せられ、「手数料の妥当性」(62.7点)で2位の評価を得た。

ロボアドバイザー利用実態調査

  • 運用開始時の初期投資額/毎月の自動積立額

    運用開始時の初期投資額/毎月の自動積立額

運用開始時の初期投資額を教えてもらったところ、「10~30万円未満」が30.0%と最も多く、次いで「50~100万未満」(14.3%)、「30~50万円未満」(12.1%)と続いた。また、毎月の自動積立額については、「1~2万円未満」が33.1%で最も多く、全体の74.2%が自動積立を利用中と回答。口座開設時の最低初期投資額からスタートし、毎月積立を行いながらロボアドを活用している人が多いことが伺えた。

  • ロボアドを選んだ理由

    ロボアドを選んだ理由

続いて、資産運用の手段として「ロボアドバイザー」を選んだ理由を尋ねたところ、「資産配分の決定を、自動的にしてもらえるから」(71.2%)、「投資銘柄の選択や購入を、自動的にしてもらえるから」(60.8%)、「ポートフォリオのリバランスを、自動的にしてもらえるから」(60.0%)が上位に。

こうした“自動的な運用の観点”を選択した1,280名に対し、自動的な運用の観点で「ロボアドバイザー」を選んだ理由を聴取したところ、4割以上が「自分で資産運用するのは面倒だから」(46.3%)と回答。次いで「投資の知識は少しあるが、自分でやるのは自信がないから」(39.2%)、「投資の知識が全く無いから」(28.4%)が続き、ロボアドバイザーが、資産配分、売買、リバランスといった投資プロセスを自動でサポートしてくれる点は、投資初心者をはじめ、利用者からの支持が高いことがわかった。