お笑いコンビの錦鯉、フリーアナウンサーの鷲見玲奈が、きょう5日放送のテレビ朝日系ドラマ『警視庁・捜査一課長』(毎週木曜20:00~)第4話に出演する。

  • 左から塙宣之、渡辺隆、長谷川雅紀=テレビ朝日提供

ノンキャリアの“叩き上げ”大岩純一捜査一課長(内藤剛志)が、警視庁の花形部署で一歩一歩地道な捜査を重ねる姿を描く同作。今年は10周年というメモリアルイヤーを迎える。第4話は、ナイツ・塙宣之演じる“ブランク”こと奥野親道刑事にフォーカス。新たな恋や誰も知らなかった過去を描く。

今回は、高名な俳人・墨田凌雲(松澤一之)が自殺に見せかけて殺害される事件が発生。遺体発見現場には松尾芭蕉の有名な句をしたためた短冊が残されていたほか、自宅には「きがさなり」と記された謎の短冊が発見された。容疑者として浮上したのは、墨田が主宰する俳句教室の生徒で家政婦の川上美月(鷲見玲奈)。なんと美月は奥野の自宅でも家事代行を担っており、先日奥野がプロポーズしたばかりの相手。苦悩する奥野を見かねた大岩は捜査に関わらないよう命じるが、奥野はある覚悟を胸に意外な行動に出る。そして事件を追ううち、かつては熱血刑事だった奥野がなぜ感情を表に出さなくなったのか、彼が“棒”になった過去が明かされていく。

2018年放送の『season3』から運転担当刑事としてレギュラー入りした塙。登場当初から演技が「棒(=棒読みの略)」「表情筋が殉職している」などと話題となり、棒演技が続いたときは「棒棒鶏」、絶妙だったときは「うまい棒」など大喜利のような愛ある“棒イジリ”がファンの中で繰り広げられてきた。“メイン回”は今回が初めてとなる。

奥野が恋心を抱く美月を演じる鷲見は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』、『DCU〜手錠を持ったダイバー〜』にゲスト出演するなど女優としても活躍の幅を広げている。また、刑事ドラマ初出演となる錦鯉の長谷川雅紀と渡辺隆が演じるのは容疑者と刑事。奥野が熱血刑事だったころの回想シーンに登場する。

塙の相方・土屋伸之演じるサイバー事件対策室・谷保健作も6度目の出演を果たす。準レギュラーといっても過言ではない谷保は新たに何を検索するのか。奥野と谷保、同期2人の友情もクローズアップされていく。さらに奥野の亡き妻役で、塙と縁の深いシークレットゲストも飛び出す。

出演者らのコメントは以下の通り。

■塙宣之(奥野親道 役)

――『season3』から参加されて5年目、ついに初のメイン回を放送しますが、撮影はいかがでしたか?

ありがたいお話で恐縮しきりでしたが、内藤さんから「メインの回になったのは自分の実力だよ」と激励していただきました。ほぼすべてのシーンに出演していますので、いかに主役が大変なのかをちょびっとだけ感じました。

――“ブランク”こと奥野親道の知られざる過去が明らかになりますが、彼の過去を知ったときの感想を教えてください。

自分は一生懸命やってきただけなんですが、実は僕の演技に伏線があったとは。そこに焦点を当ててくれたスタッフさんの愛を感じました。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

自分やスタッフさんの感覚が麻痺しているのか、撮影現場では感動の神回と言われていました。出演者だけみると第4話はおふざけ要素も多いですが、とてもいい話になっています。ぜひご覧になってみてください。

■鷲見玲奈(川上美月 役)

――ナイツ・塙さん演じる奥野刑事の恋の相手であり、物語の鍵を握る女性・川上美月役で出演されましたが、演じる上で心がけたことは?

美月はゆっくり喋る人なのですが、私は普段すごく早口で……(笑)。どうしてもセリフが走ってしまうことが多くなってしまい、セリフのスピードと感情の調整が難しかったです。事前に監督から“儚さがあり、存在するのかしないのかわからないような人”というイメージを聞いていたので、少し体重は絞って臨みました。

――撮影はいかがでしたか? 撮影時のエピソードを教えてください。

ドラマの撮影がちょうど人生でいちばん忙しいんじゃないか? というくらい多忙なタイミングに重なってしまったのですが、俳優の皆さんやスタッフの皆さん全員がとても温かいお人柄で、とにかく楽しくて、むしろ元気をチャージさせていただいていました。斉藤由貴さんと一緒のシーンでは、お芝居についてご相談させていただいたり、由貴さんのお芝居に対する向き合い方を勉強させていただき、改めて役者さんの凄さを目の当たりにしました。

また、涙する演技があったのですが、リハーサルの段階で感情が高まりすぎてしまい、涙が止まらなくなってしまったんです。本当はそれをコントロールしなければならないので良いとは言えないのですが、私にとって、そんな経験は今までなかったので、ものすごく大きな経験になりました。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

ぜひ、美月と奥野刑事の心の内を想像しながらご覧いただけたらと思います!

■錦鯉(犯人・長谷川/刑事・渡辺 役)

――刑事役も犯人役も初挑戦とのことですが、撮影はいかがでしたか?

長谷川雅紀:刑事ドラマといえば、取り調べ室。初めて取り調べ室に入って興奮して、取り調べ室の机を何度もベタベタ触っていました。セリフは多くはないのですが、気持ちを作るのが大変でした。

渡辺隆:周りから刑事っぽいと言われ続けてきたので、なんの役作りもせずに挑むことができました。まさのりさんの犯人役も板についていました。あの人は根っからの犯人です。

――『M-1グランプリ』優勝場面のように、ナイツ・塙さんが長谷川さんの涙にもらい泣きするシーンも! 塙さんとドラマで共演されていかがでしたか?

長谷川:普段ふざけたことしか言わない塙さんが真剣に演技していて、変な感じでした(笑)。お互い泣くシーンは感動的なので、ハンカチの用意を忘れずに。撮影終わり、塙さんに家まで送っていただきました。さっきまで刑事と犯人だったのになーと不思議な感じでした。

渡辺:終始、楽屋でのミニコントの雰囲気でしたが、よく一緒に営業に行っている塙さんとドラマで共演できたのはとても感慨深いです。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

長谷川:初の刑事ドラマ、初の犯人役です。短い出演シーンなので、まばたきせず見てください。役者、錦鯉長谷川雅紀の始まりです。

渡辺:おじさん3人のシリアスな演技の中に、『M-1グランプリ』に関するキーワードが散りばめられています。探してみてください。