お風呂に関わる企画・開発・販売などを行うバスリエはこのほど、同社が行なった「五月病」の調査結果を公表した。同調査は2021年4月〜2022年4月、五月病に関心の高い男女200名を対象に、インターネット調査にて実施した。

  • どうすればいい?、みんなの五月病対策--「五月病」の調査結果を公表

春は人生の新たな1ページを刻む季節。大学進学や就職で周囲の環境がガラリと変わる。サラリーマンにとっては異動や転勤の時期。これまでとは違う仕事に取り組むことに、きっとワクワクしていることだろう。

しかし、新たな環境のなかで緊張の日々が続き、ストレスが溜まって心身ともヘトヘトになりがち。5月のゴールデンウィークが明けた頃には、「やる気が出ない」「出勤したくない」といった気分になることも。そして、それは「五月病」のシグナルかもしれない。

同社では、そんな「五月病」についての実態や自宅でできる治し方について、専門家に聞いた内容や調査結果を元に解説している。

  • 五月病だと感じたことのある人は7割以上に

「五月病」とは、入社や進学したものの新しい環境に慣れずに、心身に無気力感や疲れを感じてしまう症状。同社調べによると、アンケートをとった200名のうち7割以上が「五月病だと感じたことがある」と回答している。

  • 五月病対策、「睡眠をとった」がトップに

上記は、五月病に罹ってしまった際に、実際に回答者が行った対策となる。 圧倒的に多かった回答が「睡眠をとった」。そして「何もしていない」という人が2番目に多いという結果となった。

以下で紹介している方法はどれもセルフでできる簡単な対策であり、これまで何もしていなかったという人も、症状が酷くなる前にぜひ実践してもらいたい事項だという。

・睡眠をとる
・バランスの良い食事
・趣味の時間を設ける
・運動する(身体を動かす)
・お風呂に入る

  • 未然の対策として実際に行っていることは「十分に寝る」

上記は、未然の対策として実際に回答者が実践していることであり、やはり多くの人が十分な睡眠を心がけている様子がうかがえる。それ以外には趣味を持つ、運動をする、そして毎日入浴するという回答も1割程度見られた。

  • お風呂に入って症状が緩和された人は48%に

また、前項でも紹介したとおり、お風呂(湯に浸かること)は五月病の予防としても、罹った際の対策としても、どちらにも有効となる。 同社調べでも、お風呂に入って症状が緩和されたという回答が48%と、半数近くの割合となった。

ただし間違った入り方をしてしまうと逆効果にもなる可能性もある。同社ではぜひ、以下で挙げる方法を意識して、毎日入浴してほしい、とコメントしている。

ポイント1.は、「湯温はぬるめで」。

38〜40℃のお湯が最適となる。ヒトの内臓や代謝・体温などをコントロールする自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれている。 よく例えられるのが車のアクセスとブレーキで、交感神経=アクセル、副交感神経=ブレーキの役割を果たしている。

人間の体が活動的になるときは交感神経(アクセル)が優勢に、休息しているときは副交感神経(ブレーキ)が優勢になる。この副交感神経が優勢になる温度がぬるめの38〜40℃で、身体が休息の体勢に入る。

  • 湯温はぬるめで、湯に浸かる時間は15分程度

ポイント2.は、「湯に浸かる時間は15分程度」。

ぬるめの湯であっても、長風呂をしてしまうと身体が必要以上に温まり、興奮状態(交感神経優勢)になってしまう。浸かる時間にも注意して、15分程度で上がるようにしたい。

湯の設定温度別に見てみると、ぬるめは「少しある」「あまりない」が半々程度、熱め設定だ「ある・少しある」が31.58%、「あまりない・全くない」が31.58%と、こちらも半々程度の割合となっている。 一方適温の設定にしている人は、「ある・少しある」が52.6%、「あまりない・全くない」が26.63%と、「ある」派が「ない」派の約倍の割合となった。

今回の調査では、7割以上もの人が五月病の症状を感じていることが明らかとなった。しかしその五月病も、お風呂に浸かることで緩和されると感じている人が半数近くいることもわかった。

同社では、「もし五月病の症状を感じるような場合には、上記の方法でお風呂に浸かってみることをお勧めします」とコメントしている。