パナソニックは4月19日、「衣類のニオイ対策や衣類ケア」に関する意識調査の結果を発表した。調査は3月3日〜4日、洗濯・洗濯物干しを自身で週1回以上している20歳〜69歳の男女500人を対象にインターネットにて実施したもの。
まず、どのようなシーンで衣類やタオルのニオイが不快と感じるか聞いてみたところ、「汗をかいたとき」(36.8%)をはじめ、部屋干し時、洗濯物を取り出し忘れた時と、大きく3つのシーンがあることが分かった。
不快だと感じるニオイへの対策としては、「消臭できる洗剤・柔軟剤を使う」(36.9%)や「天日干しする」(35.2%)が上位に来る一方で、「特に対策はしていない」という人も15.3%いた。
洗濯後に1時間以上取り出し忘れたことがあるか尋ねたところ、「よくある」「たまにある」と回答したのは37.0%だった。取り出し忘れた場合には、「必ず洗い直す」と答えたのは12.8%。41.8%が「ニオイが気になるときだけ洗い直す」、44.8%が「洗い直さない」と回答した。
続いて、洗濯槽を掃除する頻度について聞いてみた。すると、「2〜3カ月に1回」が23.6%で最も多く、次いで「月に1回」が続いている。一方で、12.0%が「洗濯槽を掃除したことがない」と答えている。
使用済み衣類を洗濯する頻度については、肌着・バスタオル・ハンカチなど、肌に触れるものや濡れやすいものは、「1回使用したら必ず洗う」が多く、普段着・おしゃれ着は「1回使用したら必ず洗う」と「2〜3回使用したら洗う」が同程度の結果となった。一方でジーンズは、「6回以上使用したら洗う」が3割近くを占めている。
梅雨時期の洗濯物干しの工夫について聞いたところ、「部屋干し」が60.8%で最多となり、次いで「扇風機・サーキュレーターなどの風をあてている」「浴室乾燥を使用する」が続いた。
衣類やタオルなどにおいて不快に感じるニオイについて尋ねると、「部屋干し臭(生乾き臭)」が78.4%となった。特に「タオル類の部屋干し臭(生乾き臭)」が気になっている人が多い事も分かった。
ジャケットやコートなど、汗をかいたり、ニオイがついたりしても自宅のケアが難しいアイテムの対処法については、48.0%が「クリーニングに出す」と回答している。
大切な衣類を少しでも長く着るためにしている事は、「クリーニングに出す」が28.4%で最も多く、以下「毛玉をとる」「衣類を裏返して干す」などが続いた。
家事アドバイザーの矢野きくのさんによると、衣類を少しでも長く着るための「衣類ケア」では気を付けるポイントがいくつかあるとのこと。
脱いでから洗濯するまでにおいては「洗濯物を貯めない」「洗濯機を洗濯カゴ代わりにしない」「汗をかいていなくても洗濯」の3点が重要であるという。
洗濯する際には、「洗剤・柔軟剤は規定量を守る」「お風呂の残り湯はできれば避ける」「脱水をかけたらすぐに干す」「早く乾くようにする」といった事がポイント。
ケアから保管の段階では、クローゼットの湿度管理をして適切な保管方法を心がける事が重要とのこと。そのほかには、洗濯槽の掃除をまめにする事も推奨している。