ペイトナーはこのほど、「フリーランス・自営業の収入・支払いに関する調査」の結果を発表した。調査期間は2022年2月24〜25日、調査対象はフリーランス・自営業として1年以上働き、生計(個人年収300万円超)を立てている20~60代の個人、有効回答は1,085人。

  • インボイス制度、フリーランス・自営業の半数が「知らない」と回答

    インボイス制度について、どの程度知っていますか?

1年半後に開始されるインボイス制度の認知度を調べたところ、約半数の47.5%が「知らない」と回答。一方、「知っているが、理解していない」は31.0%、「知っていて、理解している」は21.5%となった。

インボイス制度とは「適格請求書保存方式」のこと。所定の記載要件を満たした請求書などが「適格請求書(インボイス)」で、インボイスの発行または保存により、消費税の仕入額控除を受けることが可能になるそう。

インボイス制度を知っている人にどのような対応をするか問うと、「まだ悩んでいる」が51.9%でトップ。以下、「課税事業者になるため、適格請求書発行事業者に登録(申請)する予定」が27.2%、「免税事業者を選んだ」が15.6%、「課税事業者になるため、適格請求書発行事業者に登録(申請)した」が5.3%と続いた。

フリーランス・自営業の収入について、平均的な月間売上額を聞くと、「20万円以上40万円未満」が最も多く約3人に1人の31.8%。次いで「40万円以上60万円未満」(23.4%)、「100万円以上」(19.4%)となった。

取引先へのサービスや商品の提供完了後、仕事の報酬を回収するまでの平均的な期間は、「都度払い」が31.9%、「15日以上31日未満(1カ月以内)」が31.2%、「31日以上61日未満(2カ月以内)」が24.1%となった。

フリーランス・個人事業主になってから、一時的に資金繰りが厳しくなった経験がある人は69.1%。理由については、「自然災害やコロナなどの疫病」が最も多く44.4%を占めた。また、資金繰り悪化経験者が多い職種は、1位「カメラマン」、2位「ライター」、3位「芸能・イベント業界」となった。