東武鉄道は2022年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。同社のフラッグシップとなる新型特急車両N100系に関して、2023年の導入(予定)に向け、今年度から車両製作を実施することが明らかにされた。
新型特急車両N100系は、沿線最大の観光地である日光・鬼怒川エリアの観光需要喚起を目的に導入され、車両コンセプトは「Connect&Updatable ~その人、その時と、つながり続けるスペーシア~」。6両固定編成を4編成、計24両を導入する計画となっている。
「スペーシア」の愛称を持つ現行の特急車両100系が築いてきた伝統やブランドイメージを継承しつつ、より上質なフラッグシップ特急として、利用者の旅行スタイルに合わせた6種類のシートを用意。浅草~東武日光・鬼怒川温泉間での運行を予定しており、「日光・鬼怒川エリアを幾度も訪れたくなる特急」をめざす。
なお、新型特急車両N100系では、現行の「スペーシア」と比べてCO2排出量を最大40%削減。運行における使用電力量相当分をすべて再生可能エネルギー由来の電力に実質的に置き換えることで、カーボンニュートラルな運行を実施するとしている。