東武鉄道は2022年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。大師線では、添乗員付き自動運転(GoA3)の実現に向けた検証を進めており、2022年度は「車上カメラ・検知センサ及び新造車両の調査設計業務」を実施するという。

  • 東武大師線の列車が発着する大師前駅

大師線は西新井駅から大師前駅までを結ぶ1.0kmの路線。東武鉄道は少子高齢化と人口減少の進む中、安全かつ利便性の高い輸送サービスを維持継続することを目的に、大師線において添乗員付き自動運転(GoA3)の実現に向けた検証を行っている。2021年度までに、同社の訓練線にて、車上カメラ・検知センサで前方障害物を検知する試験をメーカーと共同で実施したとのこと。

2022年度も引き続き、前方障害物検知システムの検証を行う。あわせて「車上カメラ・検知センサ及び新造車両の調査設計業務」を実施することも設備投資計画の中で明記された。なお、今後の計画に関して、2023年度以降、夜間の試運転を中心に検証運転に取り組み、結果を踏まえて自動運転の実施をめざすことを昨年4月に発表している。