笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、1日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)に出演し、ロッテ・佐々木朗希投手に詰め寄った白井一行球審の行動に疑問を投げかけた。

松本人志

先月24日のオリックス戦に登板した佐々木は、ボール判定の直後にマウンドから数歩離れ、その行為を問題視した白井球審から詰め寄られる場面があった。

番組ではこの問題を取り上げ、解説者として元プロ野球審判員の山崎夏生氏をゲストに招いた。山崎氏は佐々木が注意を受けるのは「当然」とし、「この行動自体はルールに則っている」と白井球審を擁護。公認野球規則内には、「宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば試合から除かれる」(一部抜粋)の記載があることに触れ、「これを知らない選手が多いんじゃないか」と推測した。

その一方で、試合後に「別に話すようなコメントはない」とノーコメントだったことについては、「危機管理において一番大切なのは事後処理の迅速さと説明責任。この点で白井球審が、なぜ自分の行動をきちんと説明しなかったのか」と疑問も。「傲慢な印象を与える」と落ち度があったことにも言及した。

これを受け、「あの審判の方はそのルールに従ってあの行動をしたんですかね。僕は、一瞬の何か怒りが……」「感情的じゃないかなと思うのですが」と納得がいかない様子の松本。山崎氏の「審判は冷静ですよ」という意見にも「僕には冷静には見えなかった」と返した。

さらに松本は、「論点が全く違うことは重々承知の上なんですけど……」と前置きしつつ、「あれストライクですよね」と指摘。「論点が違うのは分かってるんですよ。今、そんなことを言ってるんじゃないんですよ。そうなんですけど、でも僕みたいな素人は『ストライクだからなぁ……でも、これは論点が違うのか? もともとはここが出発点だろう』とちょっと思ってしまって」と本音を吐露。「(白井球審は)『俺もやっちゃったな』って思われたと思うんですよね。そこを突かれたもんだから。芸人でいうと、ベテラン芸人がやらかしたのを勢いのある新人にイジられて、笑いで返せなくて怒り出したみたいな。そんな構図のような気がして」と持論を展開し、これには山崎氏も「分かりやすい例えですね」と思わず笑っていた。