累計販売数3億本を超える菊水酒造のロングセラー商品「ふなぐち菊水⼀番しぼり」が、2022年11月に発売から50周年を迎える。秋に予定する本格的な50周年企画に先駆け、菊水酒造は「菊水ポイントキャンペーン」を実施中だ。

これを記念して、4⽉21日には同商品のメディア向け試飲会が開催され、その味わいや製造の特徴やキャンペーン概要などが紹介された。

  • 秋に予定する本格的な50周年企画に先駆け、菊水酒造は「菊水ポイントキャンペーン」を実施中

■蔵見学者の声から開発、3年かけて商品化

累計販売本数3億本を突破し、日本初の搾り立て生原酒として多くのコアファンを抱える元祖アルミ缶入り清酒「ふなぐち菊水⼀番しぼり」。フレッシュな果実のような香り、ほとばしる旨さが特徴で、スーパーやコンビニで購入できる手軽さ、アルミ缶入りという携行性の高さから、「いつでもどこでも楽しめる酒」として愛されている。

今回のメディア向け試飲会は新潟県新発田市の菊水酒造本社を会場に、YouTubeのLive配信をするハイブリッド形式で実施された。

「お酒づくりの四大要素として米・水・環境・技術がよく挙げられますが、この中でとりわけ私どもで特徴的なのは水。全国平均値を見てもかなり硬度が低い軟水で仕込むため、非常に柔らかい喉越しの優しいお酒ができます」と、菊水酒造の五代目社長・高澤大介氏。

  • 菊水酒造の五代目社長・高澤大介氏

1881年に創業した菊水酒造は、日本初の缶入り生原酒となる「ふなぐち菊水⼀番しぼり」を1972年に発売。同社の看板商品として2017年には200ml缶が累計3億本を突破し、SNSでは20代の若者がアウトドアシーンでのお供として紹介するケースも少なくないようだ。

「菊水酒造は1966年、67年と2年連続で大水害に被災し、私の父である四代目は1969年この地に蔵を移転させました。新しい蔵では見学者を迎え入れられるようになり、搾ったばかりのお酒を飲んでいただいた見学者の方の声を受けて開発されたのが『ふなぐち菊水⼀番しぼり』です」

「ふなぐち菊水⼀番しぼり」は、現在では20カ国で展開されている。

■フレッシュで濃厚な味わいが魅力の"生原酒"

菊水酒造 製造部の五十嵐雄太氏は、「ふなぐち菊水一番しぼり」の製造の舞台裏や味わいの特徴を紹介した。

  • 菊水酒造 製造部の五十嵐雄太氏

「『ふなぐち』という商品名は発酵を終えたもろみを搾る工程が由来となります。お酒づくりの工程は精米からスタートし、『ふなぐち』の場合は仕込みから20日ちょっとかけて発酵させ、搾りの工程に進みます。搾りの作業ではタンクで発酵したもろみを袋に取り、槽(フネ)という搾り機でお酒を搾るため、槽(フネ)の出口から搾り立てのお酒、というのが名前の由来です」(五十嵐氏、以下同)

「ふなぐち」の濃厚な味わいと、ガツンとくるアルコール感は生原酒ならではの特徴だ。

「生原酒とは生酒と原酒が合体した言葉。生酒は"火入れ"をしていないもの、原酒は加水調整、割り水をしていないものという意味です。搾った段階だと純米酒であれば18度ほど、本醸造などであれば20度ほどのアルコール度数があり、通常の日本酒は割り水をして15度ぐらいに調節します。また、一般的な日本酒では"火入れ"という湯煎によるお酒の加熱処理を2回行います。アルコールの中でも活動できる菌の殺菌と、米麹の酵素のはたらきを止め、お酒の質が変化しないようにすることが火入れの主な目的です」

もちろん火入れしたお酒の美味しさもあるものの、お酒が本来持つ香りなどが多少失われることもあるという。一度も火入れを行わない生酒である「ふなぐち」は、アルミ缶に詰めることで大敵である紫外線をシャットアウト。空気に触れないよう缶になみなみとお酒を入れることで酸化を防ぎ、火入れをしたお酒にはないフレッシュ感を堪能できる。

「生野菜などと同様に生酒も非常にデリケートで質が変わりやすく、日持ちがしないという特徴が本来あります。『ふなぐち』では独自技術のフィルターを使って菌などを取り除き、アルミ缶に詰めて安全なお酒を届けています」

■飲み方のアレンジも幅広い、イチオシはシークヮーサーと!

「『熟成』と書かれた赤い缶の商品では、プリンのカラメルのような優しい甘みが特徴的で、ほどよく熟成感を楽しめます。「吟醸」「本醸」というのはお米の削り方の違いで、黄色の缶のお酒はお米を70%まで、赤い缶のお酒は55%まで精米したお米を原料にしています。日本酒のカテゴリ分けではお米の削り方は重要で、お米の削り方によってお酒に中に残る成分が違います。赤い缶のお酒はより多くのお米を削り、成分を少なくすることでマイルドにゆっくり熟成を進めています」

  • 赤い缶の底に日付が記載されている。今回配られたサンプルは「090106」、つまり13年熟成させたもの

濃厚な味わいの「ふなぐち」は飲み方のアレンジ幅が非常に広く、氷を入れたオンザロック、炭酸割り、搾ったライムやレモンなどを加える飲み方もおすすめだという。

「日本酒と柑橘は相性が良く、この夏、世界で1番美味しい「ふなぐち」の飲み方として、今までいろいろ試してきた私が個人的にイチオシしたいのが、キンキンに冷えたオンザロックの『ふなぐち』に沖縄のシークヮーサーを垂らすという飲み方です」

旨みや甘みが強い「ふなぐち菊水一番しぼり」に、シークヮーサーの酸味が足され、鼻から抜ける爽やかな香りが夏にぴったりとのことだ。

  • 菊水酒造の対象商品に貼付の「キャンペーンシール」

菊水酒造の対象商品に貼付の「キャンペーンシール」を集めると、ポイント数に応じて、抽選で菊水酒造特選の景品が当たる「菊水ポイントキャンペーン」も、4⽉22日から実施中だ。

キャンペーン期間は4⽉22日~8⽉31日で、「ふなぐち菊水⼀番しぼり」200mlが対象商品となる。

5本分のポイントで応募可能なA賞には「せんべろメーカー」、B賞に「加島屋味覚セット」、C賞に「K&K 缶つまセット」をそれぞれ50名に贈呈するほか、さらにWチャンスとして300名にオリジナル手ぬぐい2枚セットを用意している。

  • 5本分のポイントが貯められるキャンペーン特別仕様のふなぐち菊水一番しぼり2022キャンペーン仕様3本詰めも発売

併せて、5本分のポイントが貯められるキャンペーン特別仕様のふなぐち菊水一番しぼり2022キャンペーン仕様3本詰めも発売する。