「春のヘッドフォン祭 2022 mini」が東京・中野サンプラザで開幕した(事前登録制)。finalは開場に先立ち、完全ワイヤレスイヤホン「ZE2000」の実機を報道陣向けの新製品発表会で初披露。2022年初夏(5〜6月)の発売を予定しており、価格は未定だが、「ZE3000よりは手に取りやすい価格で提供したい」とのこと。

  • ZE2000(マットブラック)

ドライバからすべて新たに起こし、「有線イヤホンに負けない音質」を目指した完全ワイヤレスイヤホン。中国での生産が遅れているため、今回はZE2000については開発発表のみとなった。ヘッドフォン祭miniの会場ではZE2000のプロトタイプを試聴できる。

  • ZE2000(アッシュグレイ)

カラーはマットブラックとアッシュグレイの2色。既存の「ZE3000」はカメラなどにも使われるシボ加工を施していたが、それが省かれてシンプルでサラッとした手触りになっている。

  • 2022年初夏に発売予定

製品名は同社の手ごろな有線イヤホン「E2000」に由来し、ZE3000とZE2000もE3000、E2000と同じような関係性になっているとのこと。ZE3000とZE2000の見た目は、表面の仕上げ以外はほぼ同じだが、「f-Core for Wireless」ドライバーや内部構造には一部違いがあり、それが音の仕上がりや傾向に反映されている。

  • ZE2000(左)とZE3000(右)を並べると、見た目の仕上げの違いがよく分かる

  • 外観は、表面の仕上げ以外はZE3000と共通

手持ちのAndroidスマートフォントと組み合わせて、aptX adaptive接続で試聴してみると、ZE3000は「高音から低音までバランスの良いサウンド」であったのに対して、ZE2000は解像感がありながらも低音が少し前にせり出す感じで、ロックやポップスに合う万人受けしやすいサウンドだと感じた。

  • 手持ちのAndroidスマートフォントと組み合わせて、aptX adaptive接続で試聴

  • ケースの仕上げもZE3000(上)とZE2000(下)では異なる

通信周りの仕様はZE3000と共通で、Bluetooth 5.2準拠、対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive。イヤホン本体は防水対応。充電端子はUSB Type-C(ワイヤレス充電には非対応)。5サイズのイヤーピースも付属する。

  • 手になじむサイズ感の充電ケース

  • 充電端子はUSB Type-C