数々の名作アニメを世に送り出し、大人から子どもまで多くの人々を夢中にさせてきたアニメーション制作会社「スタジオジブリ」。
そんなジブリ作品では、メインのキャラクターだけでなく、わき役や悪役のキャラクターたちも、個性豊かで魅力たっぷりに描かれていますよね。
今回はジブリの中でも男性キャラクターにフォーカスし、マイナビニュース会員の男女507名に「スタジオジブリ作品の中で一番好きな男性キャラクター」を聞いてみました。
ジブリ男性キャラクター人気ランキング
マイナビニュース会員に、スタジオジブリ作品の中で一番好きな男性キャラクターを聞いてみたところ、上位はこのような結果になりました。
1位 ハク【千と千尋の神隠し】(18.1%)
2位 パズー【天空の城ラピュタ】(12.1%)
3位 釜爺【千と千尋の神隠し】(10.0%)
3位 ハウル【ハウルの動く城】(10.0%)
5位 ポルコ・ロッソ【紅の豚】(7.1%)
6位 アシタカ【もののけ姫】(6.3%)
7位 清太【火垂るの墓】(4.7%)
8位 カンタ【となりのトトロ】(3.9%)
9位 ユパ【風の谷のナウシカ】(3.1%)
10位 ムスカ【天空の城ラピュタ】(2.6%)
10位 トンボ【魔女の宅急便】(2.6%)
12位 坊【千と千尋の神隠し】(2.4%)
13位 宗介【崖の上のポニョ】(1.8%)
13位 堀越二郎【風立ちぬ】(1.8%)
15位 バロン【猫の恩返し】(1.6%)
16位 カブ【ハウルの動く城】(1.3%)
16位 天沢聖司【耳をすませば】(1.3%)
18位 ミト【風の谷のナウシカ】(1.0%)
18位 フクオ【魔女の宅急便】(1.0%)
20位 ルイ【天空の城ラピュタ】(0.8%)
20位 玉三郎【平成狸合戦ぽんぽこ】(0.8%)
22位 マルクル【ハウルの動く城】0.5%)
22位 ドナルド・カーチス【紅の豚】(0.5%)
22位 草壁タツオ【となりのトトロ】(0.5%)
22位 クロトワ【風の谷のナウシカ】(0.5%)
22位 フジモト【崖の上のポニョ】(0.5%)
22位 アレン【ゲド戦記】(0.5%)
28位 モロの君【もののけ姫】(0.3%)
28位 杉村【耳をすませば】(0.3%)
28位 アンリ【天空の城ラピュタ】(0.3%)
28位 シャルル【天空の城ラピュタ】(0.3%)
28位 フェラーリン【紅の豚】(0.3%)
28位 アスベル【風の谷のナウシカ】(0.3%)
28位 耕一【崖の上のポニョ】(0.3%)
28位 水沼史郎【コクリコ坂から】(0.3%)
28位 松野豊【海がきこえる】(0.3%)
1位 ハク【千と千尋の神隠し】(18.1%)
見事1位に輝いたのは、2001年に公開された宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』のハク! 神々の世界に迷い込んでしまった主人公・千尋を助けてくれるミステリアスな美少年です。
千尋のことを励まし守ってくれるハクは優しくて包容力あふいますが、ときに「私のことはハク様と呼べ」と俺様な発言をしたりすることも。そんなちょっとツンデレなところもハクの魅力。「忘れないで 私は千尋の味方だからね」というセリフも名言として有名ですよね。
さらに千尋に手作りのおにぎりをあげるシーンや、千尋をかくまうときの元祖壁ドンと呼ばれるシーンなど、胸キュンな行動が多いのもハクの人気が高い理由のようです。
・「かっこいいし、行動力がある」(27歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「歴代で、一番かっこよかったから」(53歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「なんか影があるのが魅力的」(41歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「千尋に手作りおにぎりを食べさせるシーンやどこか切なくて寂しいキャラがすごくいい」(56歳男性/不動産/営業関連)
2位 パズー【天空の城ラピュタ】(12.1%)
続いて2位に輝いたのは、『天空の城ラピュタ』のパズー。1986年に公開された『天空の城ラピュタ』に登場するパズーは、見習い機械工として働く10代前半の少年です。
そんなパズーの魅力といえばやっぱり、まっすぐで勇敢な性格でしょう。自分のこれまでの生活を捨ててでもシータを助けようとする、男らしい姿は多くの人の心に残っているようです。その勇敢さや行動力から、「子どもの頃の憧れ」といった意見もありました。
さらに、両親を亡くし1人で生計を立ててきたというしっかり者であり、突然空から降ってきたシータに対しても甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます。こんなやさしいところも素敵ですよね。まさに正統派ヒーローではないでしょうか。
・「わくわくさせてくれるから」(43歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「純粋で何事にも前向きなところがとても応援したくなる」(58歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「勇気があり誠実でヒロインを守り救う正統な主人公だと思うから」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「性格いいですし、かっこいい。子どもの頃に憧れていました」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
3位 釜爺【千と千尋の神隠し】(10.0%)
3位に選ばれたのは2001年公開『千と千尋の神隠し』の釜爺でした。主人公・千尋が働くことになった湯屋「油屋」のボイラー室を管理する、蜘蛛のような見た目のキャラクターです。
6本の腕を自在に操り、せわしなく働く釜爺は頑固一徹な雰囲気ですが、実は思いやりがあってとても優しいキャラクター。千尋に対して厳しい態度を取りながらも世話を焼いたりアドバイスをくれたりと、とても頼もしい存在でした。菅原文太さんが声優を務めています。
・「やさしくて的確なアドバイスをくれる頼れる人生の大先輩だから」(49歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「職人気質的な頑固そうな風貌からは想像できないやさしさが見られるから」(65歳男性/その他/専門職関連)
・「キャラクターと菅原文太さんの声がマッチしていて好きです」(59歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「独特の雰囲気があるキャラクターなので、意外と好きです」(48歳女性/食品/営業関連)
3位 ハウル【ハウルの動く城】(10.0%)
釜爺と同率3位になったのは、2004年に公開された『ハウルの動く城』のハウル。魔女の呪いで老人の姿に変えられた少女・ソフィーとともに暮らすことになる、容姿端麗な魔法使いの少年です。
サラサラの長髪で優しい眼差しをしたハウルは、中性的な雰囲気の美男子。ソフィーをナンパから守ってくれる冒頭のシーンはまさに紳士です。
そんな紳士的でハンサムなハウルですが、実は臆病で繊細な性格の持ち主。ソフィーには情けない姿を見せることも。そういったギャップもハウルに多くの票が集まったポイントなのかもしれません。声は木村拓哉さんが担当しました。
・「完璧そうに見えてそうでないところがよい」(51歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「私の心のなかのヒーロー」(63歳女性/事業者金融・消費者金融/その他・専業主婦等)
・「ジブリの男性キャラクターで見た目が一番かっこよいと思ったから」(30歳男性/化粧品・医薬品/営業関連)
5位 ポルコ・ロッソ【紅の豚】(7.1%)
5位に選ばれたのは、1992年に公開された『紅の豚』のポルコ・ロッソ。第一次世界大戦後のイタリアを舞台に、飛行艇乗りたちの生きざまを描いた『紅の豚』の主人公です。
自分でかけた魔法により豚の姿をしているポルコですが、見た目は豚でも行動や言葉はダンディで大人の色気たっぷり。ジーナとフィオ、2人の女性に対する立ち振る舞いもとっても紳士的です。
戦争で多くの仲間を亡くした苦しみを抱えながらそれでも飛行艇乗りを続ける、その生きざまにひかれるといった意見もありました。
・「生き方がダンディだから」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ストレートなわかりやすさはないけど愛すべき昔気質の男のうちの一人」(54歳男性/専門店/その他・専業主婦等)
・「心を痛めながらもまだ飛行艇乗りを続けるかっこよさ」(45歳男性/設計/メカトロ関連技術職)
6位 アシタカ【もののけ姫】(6.3%)
1997年に公開された『もののけ姫』のアシタカが6位に選ばれました。アシタカは、村を襲ったタタリ神に呪いをかけられ、その呪いを解くために旅をする青年です。
監督の宮崎駿さんはアシタカの制作中に「オレはいま一世一代の美形を描いているんだ!」という言葉を残したほど、とにかくかっこよく描かれているアシタカ。
無口ながら心の内に強い正義感を秘めており、誰に対してもやさしく、さらに身体能力が高い弓の名手というパーフェクトっぷり。気品を感じさせる立ち振る舞いもかっこよくて、宮崎さんの言葉も納得ですね。
・「正義感が強く物事を偏見なしで視野を広く見ることができ、正しい方向へ導く力があるから」(46歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「こうあるべきというヒーロー像が凝縮されている感じのキャラなので」(47歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「かっこいいです。理想的な人です」(60歳女性/その他/その他・専業主婦等)
7位 清太【火垂るの墓】(4.7%)
7位にランクインしたのは、1988年に公開された高畑勲監督作品『火垂るの墓』の清太。戦時中に幼い妹の節子を守りながら懸命に生きる清太の姿は、多くの視聴者の心に深く残っているようです。
父は出兵、母は空襲で亡くなり、幼い妹と2人で生きていくことになった清太はまだたったの14歳。そんな清太の節子に対する深い愛情、そして妹のためになんとしてでも戦時下を生き抜こうとするその姿に感動する声が多く寄せられました。
・「とても妹思いでやさしくて大好き」(43歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「生きる為の勇気を与えてくれた」(60歳男性/リース・レンタル/営業関連)
・「戦争の惨禍の中で、妹をかばい、けなげに生きるさまが、悲しく、愛おしいので」(63歳男性/食品/その他技術職)
8位 カンタ【となりのトトロ】(3.9%)
8位に選ばれたのは、『となりのトトロ』に登場するカンタ。サツキのクラスメイトで、坊主頭の小学6年生です。
カンタは都会から引っ越してきたサツキのことが気になる様子ですが、小学生らしいあまのじゃくさでサツキに意地悪をします。かと思えばサツキに無言で傘を差し出し、自分はずぶ濡れになって帰るという不器用なやさしさをみせることも。
サツキの妹であるメイが行方不明になったときには率先して探してくれたりと、小学生ながらとても頼りになるところも人気の理由のようです。
・「男としてのやさしさが出ている」(63歳男性/設計 メカトロ関連技術職)
・「頼りになるところに好感を抱きました」(44歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「最初はサツキとメイに冷たく対応するがどんどん仲良くなり、メイがいなくなった時に片足で自転車を漕いで必死になって探してくれて、実はすごくよい奴なので」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
9位 ユパ【風の谷のナウシカ】(3.1%)
続いて9位にランクインしたのは、1984年に公開された『風の谷のナウシカ』のユパです。腐海の謎を解くために旅をしている凄腕の剣士で、ナウシカの師匠でもあります。
腐海辺境一と言われる剣の実力を持ちながらも争いや殺生は好まない、強くて優しいユパ様。ナウシカがトルメキア兵に斬りかかった際にユパが身を挺して仲裁に入りナウシカをなだめる場面は、『風の谷のナウシカ』の名シーンのひとつです。
・「強くてやさしいキャラクターのため」(50歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「落ち着きのなかに、ある凄みを感じさせるキャラ」(57歳男性/広告・出版・印刷/営業関連)
・「強くてやさしいし、かっこいい」( 56歳女性/その他/その他・専業主婦等)
10位 ムスカ【天空の城ラピュタ】(2.6%)
1986年公開の『天空の城ラピュタ』から、パズーに続いてランクインしたのはムスカ。ラピュタの力を自分のものにして世界を征服しようと目論む、特務部隊所属の大佐です。
ジブリ作品は悪役も実はいい人、という風に描かれることが多いですが、ムスカの場合は最後まで完全に非道な悪役。ムスカの冷酷無比さは「人がゴミのようだ」という有名なセリフにもあらわれていますよね。
邪悪な野心にあふれ途中で改心することもなく散っていく、その徹底的な悪役ぶりが逆に好感を得たようです。
・「悪役としての魅力があふれているから」(27歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「典型的な悪役キャラで、オチもナイス」(55歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「『人がゴミのようだ』はひどいセリフだが名言だ」(46歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
10位 トンボ【魔女の宅急便】(2.6%)
ムスカと同率10位に選ばれたのは、1989年公開の『魔女の宅急便』に登場するトンボ。新米魔女のキキが修行を始める街で、なにかとキキに声をかけてくれる人なつっこい少年です。
大きなメガネがトレードマークのトンボは空を飛ぶことに憧れていて、キキの空飛ぶ魔法に興味津々。慣れない仕事に落ち込むことの多かったキキのそばで、いつも明るくふるまって元気づけてくれます。
社交的で、友達が多くてわけへだてなくみんなにやさしい、“クラスの人気者”を絵に描いたようなキャラクターですよね。
・「魔女の宅急便で、キキとトンボのよいコンビがとてもユニークでおもしろいと思ったからです」(58歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
・「おもしろいし、明るくてよい」(38歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「めちゃくちゃいい奴だと思うから」(44歳男性/クレジット・信販/営業関連)
12位 坊【千と千尋の神隠し】(2.4%)
2001年公開の『千と千尋の神隠し』から3人目のランクインは、湯婆婆の息子の大きな赤ちゃん、坊。まるまると太ったフォルムが可愛らしいキャラクターです。
湯婆婆に甘やかされてとってもわがままに育った坊ですが、千尋と一緒にさまざまな経験をする中で大成長。「坊と遊ばないと泣いちゃうぞ」と自分の願望を押し付けるだけだった坊が、「千を泣かしたらばぁば嫌いになっちゃうからね」と千尋のことを思いやるまでに成長する姿は感動的です。
当時8歳だった神木隆之介さんが声を担当しています。
・「大きくてとてもかわいいから」(55歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「訥々とした雰囲気で、でも芯の通った人柄に好感を持ったから」(61歳男性/その他金融・営業関連)
・「独特の個性でおもしろかった」(57歳男性/その他金融/営業関連)
13位 宗介【崖の上のポニョ】(1.8%)
13位にランクインしたのは『崖の上のポニョ』の宗介。さかなの女の子・ポニョにまっすぐな愛情を向ける、純粋な5歳の少年です。
宗介は5歳児らしい無邪気で可愛らしい部分もありながら、その知識や行動力は大人顔負け。ポニョを守るために宗介がとる行動の数々は勇敢でとても頼りになります。宗介がポニョからだけでなく、幼稚園の女の子たちや母親の職場の女性からもモテモテなのも納得です!
・「かわいくて勇気があるから」(46歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「純粋無垢な性格が良い」(58歳男性/サービス/販売・サービス関連)
・「宗介とポニョとの関係が好きだったから」(59歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
13位 堀越二郎【風立ちぬ】(1.8%)
宗介と同率13位にランクインしたのは、2013年に公開された『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎。零戦の設計者である実在の人物・堀越二郎さんをモデルにしたキャラクターです。
戦闘機を作ることへの葛藤を抱えながらも、幼いころからの飛行機への憧れと夢に生きた二郎。普段は誠実で落ち着いた雰囲気ですが、飛行機のこととなると熱くなってしまう、そんな情熱が魅力のキャラクターです。妻の菜穂子への深い愛も素敵ですよね。
声優は「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られるアニメーター・映画監督の庵野秀明さんが務めました。
・「聡明でやさしくて素晴らしい人」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「時間にも約束にもルーズな性格の持ち主でルックスもさえないと思いますが、自分の夢を何が何でも達成したいという欲望をうちに秘めているところ」(60歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「実在の人物がモデルだから」(58歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
15位 バロン【猫の恩返し】(1.6%)
2002年に公開された『猫の恩返し』に登場するバロンが15位にランクイン。1995年公開のジブリ作品『耳をすませば』にも少し登場する、2足歩行のスマートな猫です。
バロンは白のタキシードにハット、ステッキという英国紳士のような出で立ちで、立ち振る舞いは少々キザにみえるほど紳士的。身の丈は30cmほどですが、身体能力が高く、見事な剣さばきを見せる王子様のようなキャラクターです。
・「おしゃれでかっこいい」(51歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「ジブリ作品中一番の紳士だと思われるので」(53歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「猫の王子様でかっこよくて気品があって素敵です」(59歳女性/その他/その他・専業主婦等)
16位 カブ【ハウルの動く城】(1.3%)
2004年公開の『ハウルの動く城』から2人目のランクインはカブ。生け垣に引っ掛かっていたところをソフィーに助けられたカカシです。
愛するソフィーを追いかけ、動く城をぴょこぴょことついてくる姿がとっても健気で可愛いカブ。その後もソフィーのピンチには体を張って力になりますが、最後にはソフィーのことを思って身を引くというイケメンっぷり!
カカシの姿をしていましたが実は……というサプライズもあるキャラクターです。
・「背伸びをする姿がかわいい」(62歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「なんかいい。特に理由はないが超印象に残っている」(59歳男性/ソフトウェア・情報処/IT関連技術職)
16位 天沢聖司【耳をすませば】(1.3%)
カブと同率16位に輝いたのは、1995年に公開された『耳をすませば』の天沢聖司。主人公の雫と同じ中学に通う15歳の少年です。
少しとっつきにくいインテリな雰囲気漂う聖司ですが、バイオリン職人という夢へと向かう姿勢と雫への気持ちはまっすぐで一途。ルックスも正統派なイケメンで、バイオリンを弾く姿はとてもかっこいいですよね。
雫より先に図書カードに名前を書くために雫が借りそうな本を片っ端から読む、という地道すぎるアプローチは誰にも真似できません。高橋一生さんが担当した声も素敵でしたよね。
・「まだ中学生なのにしっかりと自分の夢に向かって努力しているから」(53歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「キザかと思えば照れ屋で優しく、物語の中では王道のかっこ良いキャラだと思う」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「バイオリンを弾いている姿がかっこいいから」(31歳女性/専門商社/事務・企画・経営関連)
18位 ミト【風の谷のナウシカ】(1.0%)
1984年公開『風の谷のナウシカ』から2人目のランクインは、ミト。立派なひげと黒の眼帯が特徴の、ナウシカの忠臣です。
ミトは娘ほども年齢差のあるナウシカに心からの敬意を表していて、いつも敬語で話し「姫様」と呼び慕っています。一方、すぐに危険を冒そうとするナウシカのことを心配する、過保護なお父さんのような一面も。
目立つキャラクターではありませんが、ナウシカのことを影ながらサポートする、とても優秀で頼りになる人物です。
・「一番印象に残っているから」(56歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「かっこいいと思いました」(45歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
18位 フクオ【魔女の宅急便】(1.0%)
18位にランクインしたのは、1989年公開の『魔女の宅急便』に登場するフクオ。キキの世話を焼いてくれるおソノさんの夫で、パン職人をしています。
無口で寡黙なフクオは作中でその名前を呼ばれることさえありませんが、それでもなぜか印象に残っている人が多いのではないでしょうか。パン作りの様子を覗き込むキキにウィンクしてみせたり、キキの宅急便業の看板をパンで作ってくれたりと、お茶目で優しい人物です。
・「地味で無口で真面目です」(49歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「キキの下宿先であるパン屋のおかみさんの旦那がいい雰囲気を出しています。寡黙な人で出番は少ないですが、主人公を陰ながら見守っている姿が頼もしいです」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
20位 ルイ【天空の城ラピュタ】(0.8%)
20位にランクインしたルイは、1986年公開『天空の城ラピュタ』に登場するキャラクターで、空賊・ドーラ一家の次男。ひょろりとした体格と口ひげが特徴です。
物語のヒロイン・シータは、ドーラ一家の兄弟や子分たちみんなから好かれアイドルのような扱いを受けていましたが、ルイは特にシータのことが大好き。自分の仕事をさぼってシータの手伝いをしたり、シータを見て思わず「イイ…」とつぶやいたりと、可愛らしい言動が人気を集めました。
・「しぐさとしゃべり方がかわいい」(72歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「キャラがとても気にいっている」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)
20位 玉三郎【平成狸合戦ぽんぽこ】(0.8%)
20位にランクインしたのは、1994年に公開された高畑勲監督作品『平成狸合戦ぽんぽこ』のイケメンタヌキ・玉三郎です。
タイトルの通りたくさんのタヌキが登場する『平成狸合戦ぽんぽこ』ですが、その中でもダントツでかっこいいと人気なのが玉三郎。タヌキの姿のときは可愛らしい雰囲気ですが、人間に化けると切れ長の目元がかっこいい塩顔イケメンに。娘タヌキたちからも黄色い歓声が上がるほどでした。
・「ユーモラスで楽しい気分にさせてくれる」(71歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「お腹が出ていて可愛い」(50歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
22位 マルクル【ハウルの動く城】(0.5%)
続いて22位は、2004年公開『ハウルの動く城』に登場するマルクル。魔法使いのハウルの弟子をしている男の子です。
普段は少年らしい姿をしていますが、来客対応をするときには魔法のマントでヒゲを生やした老人の姿に変身。「待たれよ」と威厳たっぷりに伝えますが、声は少年のままなので迫力に欠けてしまうのがとっても可愛いです。
最初はソフィーに対しても虚勢を張っていたマルクルですが、次第に心を開いていく様子もほっこりしますよね。声は『千と千尋の神隠し』の坊役に続き、神木隆之介さんが務めています。
・「『待たれよ』のセリフが印象的なマルクルが好き」(59歳男性/不動産/営業関連)
・「かわいくて素直で癒やされるから」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)
22位 ドナルド・カーチス【紅の豚】(0.5%)
マルクルと同率22位にランクインしたのは、『紅の豚』ドナルド・カーチス。主人公・ポルコのライバル的存在のキャラクターです。
カーチスはアメリカ出身の飛行艇乗りで、パイロットとしての実力はポルコも認めるほど。しかし、本人は飛行艇乗りで終わるつもりはなく、のちのちはハリウッドスター、そして大統領を目指すと宣言するほどの野心家です。
さらには自信家で惚れっぽい性格の持ち主。ジーナやフィオを口説いてみるものの、ことごとく玉砕するという、なんとも憎めないキャラクターです。
・「何回も映画を見ましたがカーチスがとても好きです」(55歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「キャラクター像が好きだから」( 32歳男性/リース・レンタル/営業関連)
22位 草壁タツオ【となりのトトロ】(0.5%)
同じく22位は、1988年公開『となりのトトロ』の草壁タツオ。サツキとメイのお父さんで、大学講師と翻訳の仕事で生計を立てるインテリパパです。
タツオは少しおっちょこちょいなところもありますが、温厚で優しい人柄の持ち主。入院中の妻に代わってワンオペ育児をしながら、家計を支えるために講師だけでなく翻訳の仕事も請け負っています。
トトロに会ったという娘たちの話を疑わずに真剣に聞いてくれるところも魅力的ですよね。タツオの声は、ジブリ作品のキャッチコピーを数多く手掛ける糸井重里さんが担当しました。
・「姉妹を見守る、理解あるよき父親だから」(49歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「アニメはあまり見る機会が無いがこれだけは見逃さず見た。とても描写がきれいで感動したし、父親像もとても良かった」(74歳男性/その他/その他・専業主婦等)
22位 クロトワ【風の谷のナウシカ】(0.5%)
続いて22位にランクインしたのは、『風の谷のナウシカ』のクロトワ。トルメキア軍の皇女・クシャナに仕える参謀です。
平民出身ながら若くして出世しているクロトワはかなりのやり手。いつもとぼけたような態度ですが、策略家で分析力が高く、心の内には野心家な一面も秘めています。達観したキャラクターが多い『風の谷のナウシカ』の中で、クロトワは人間臭さに溢れているところも魅力的です。
・「キャラクターとしてわかりやすい」(33歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「見た目がかっこいいので」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)
22位 フジモト【崖の上のポニョ】(0.5%)
同じく22位にランクインしたのは、『崖の上のポニョ』 のフジモト。ポニョの父親で、赤い長髪が印象的な魔法使いです。
かつては人間だったものの、人間に愛想を尽かして海底で暮らすようになったフジモト。物語の中では悪役のようなポジションですが、実際はポニョとポニョの妹たちを男手ひとつで育てる娘思いの父親です。
l人間になりたいと言うポニョには猛反対しますが、それも娘につらい思いをしてほしくない親心から。そんなフジモトの娘を思う気持ちに共感の声が寄せられました。
・「娘がいる父親ということで、自分と重なって親近感が持てるから」(54歳男性/総合電機/事務・企画・経営関連)
・「映画館で唯一観たジブリ作品は、これだけ。ポニョの父親が印象的だった」(59歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
22位 アレン【ゲド戦記】(0.5%)
同率22位は、2006年に公開された宮崎吾朗監督の長編アニメーションデビュー作『ゲド戦記』のアレン。大賢人ハイタカ(ゲド)とともに、世界に異変を起こす災いの元を探す旅に出る少年です。
国の王子でありながら、ある事情から父親を殺し国から逃亡したアレン。国や国民のために尽くそうと考えすぎるがゆえに心に闇を抱えてしまう、影のあるキャラクターです。声優は岡田准一さんが担当しました。
・「声優が岡田准一さんだったのが印象的だったから」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)
28位 モロの君【もののけ姫】(0.3%)
続いて28位にランクインしたのは、1997年公開『もののけ姫』のモロの君。シシ神の森を守る神様で、大きな体をした山犬です。
見た目や言葉から狂暴そうな印象を受けますが、性格は思慮深くて穏やか。森を奪う人間を嫌悪しながらも、人間の少女・サンを受け入れ娘として育ててきたことからも、モロの君の寛容さ、愛情深さがよくわかりますよね。
「黙れ小僧!」など印象的な台詞が多いモロの君の声は、美輪明宏さんが担当しました。
・「頼りがいのあるキャラクター」(73歳男性/その他/その他・専業主婦等)
28位 杉村【耳をすませば】(0.3%)
1995年に公開された『耳をすませば』で、雫と同じ学校に通う野球部の少年・杉村が同率28位にランクインしました。
雫の友人・夕子から好意を寄せられている杉村ですが、本人は雫のことが好き、という三角関係に悩まされるキャラクターでした。杉村が勢い余って雫に告白するシーンは、中学生らしいピュアさに溢れていてとても可愛いですよね。
雫は残念ながら天沢聖司と結ばれてしまいますが、映画のエンドロールでは杉村と夕子のその後が描かれています。
28位 アンリ【天空の城ラピュタ】(0.3%)
同じく28位にランクインしたのは、1986年公開『天空の城ラピュタ』のアンリ。20位にランクインしたルイの弟で、空賊・ドーラ一家の三男です。
三兄弟の末っ子・アンリは3人の中で一番母親のドーラに甘えている印象のキャラクター。兄2人はヒゲを生やして男らしい風貌をしていますが、アンリはヒゲがなく若々しい青年として描かれました。
28位 シャルル【天空の城ラピュタ】(0.3%)
続いても『天空の城ラピュタ』のドーラ一家から、長男のシャルルがランクイン。弟のアンリと同率の28位でした。
立派な口ひげを蓄えたシャルルは、がっしりとした体格で、ポーズをとると服がビリビリに破れてしまうほどの筋肉の持ち主。パズーの親方と筋肉自慢をするシーンもありました。
そんな強くて男らしいシャルルですが、好きな食べ物はプディングだったり、シータに花をプレゼントしようとしていたりと、意外に可愛らしい一面も! ドーラ一家は次男のルイが20位、長男のシャルルと三男のアンリが28位と、三兄弟全員がランクインする結果になりました。
・「30歳の力自慢の男なのに、プディング大好きという落差も可愛らしいし面白いから」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)
28位 フェラーリン【紅の豚】(0.3%)
続いても同率28位となったのは、『紅の豚』に登場するキャラクター・フェラーリン。ポルコが空軍に所属していたころの戦友で、作中に登場する際には少佐のポジションについています。
登場自体はそれほど多くないフェラーリンですが、当局に追われるポルコにわざわざ忠告をしにきたり、逃走するポルコに抜け道を教えたりと、ポルコを助けてくれる重要な存在です。
空軍のエリートで仲間思い、さらにポルコと軽口を叩くなどおちゃめな一面もある、とても魅力的なキャラクターです。
・「ポルコを救ってあげるところ」(29歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
28位 アスベル【風の谷のナウシカ】(0.3%)
同じく28 位に入ったのは、1984年公開『風の谷のナウシカ』に登場する工房都市ペジテの王子・アスベル。工房都市出身らしく機械に強く、飛行機の操縦も得意な少年です。
自国を滅ぼしたトルメキアに復讐心を燃やしていたアスベルですが、ナウシカと出会って腐海の役割を知ったことで考えを改めます。罪のない人々まで巻き添えにしようとする仲間に背き、ナウシカを逃がしたこともありました。
とても正義感が強く、身を挺してナウシカを守る姿がかっこいい、ヒーローらしいキャラクターです。
・「好青年だから。印象深い」(44歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
28位 耕一【崖の上のポニョ】(0.3%)
同じく28位にランクインしたのは『崖の上のポニョ』の耕一。ポニョと恋に落ちる少年・宗介の父親で、貨物船の船長をしています。
仕事柄、家を留守にしがちな耕一は、作中でもあまり登場シーンは多くありません。ただ、宗介とは船上からモールス信号でやりとりをするなど、離れていても親子の交流を大事にしている良い父親のようです。
急な仕事で家に帰れず妻のリサを怒らせたときには、モールス信号でリサに何度も愛を伝えるなど、妻への健気な愛情も見せています。
28位 水沼史郎【コクリコ坂から】(0.3%)
同率28位は、2011年公開の『コクリコ坂から』に登場する水沼史郎。主人公・海が通う高校の生徒会長で、文化部部室の建物「カルチェラタン」の取り壊し反対運動のリーダー的存在です。
眼鏡に七三分けヘアの水沼は見た目こそ真面目でおとなしい雰囲気ですが、実際は度胸も行動力もあり、ピンチのときの機転の利かせ方はとてもスマート。さらに女性に対する態度はとても紳士的という、モテないはずがないキャラクターです。声優は風間俊介さんが務めました。
・「素朴な人柄が好き」(33歳女性/食品/販売・サービス関連)
28位 松野豊【海がきこえる】(0.3%)
同じく28位にランクインしたのは、『海がきこえる』に登場する松野豊。『海がきこえる』は、スタジオジブリがテレビ用アニメーションとして制作し、1993年に日本テレビ系列で放送された作品です。
松野は、物語の主人公・杜崎拓の中学・高校時代の親友で、転校生の里伽子に思いを寄せる人物。里伽子との関係がきっかけで一度は拓と疎遠になってしまうものの、なんだかんだ拓の一番の理解者でいてくれる存在です。
・「なんとなく思い出に残っていたキャラクター」(54歳男性/サービス/メカトロ関連技術職)
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調査時期:2022年4月7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計507人(男性: 405人、女性: 102人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート