ソニーは4月27日、ミラーレスカメラ「α」シリーズ用のフルサイズ対応標準ズームレンズ「FE24-70mm F2.8 GM II」(SEL2470GM2)を発表した。従来モデルで定評のある描写性能を継承しつつ、レンズの小型軽量化を図った。価格はオープンで、店頭予想価格は300,000円前後。2022年夏に発売する。

  • 小型軽量化を図った大三元の標準ズーム「FE24-70mm F2.8 GM II」

ズーム全域で開放値F2.8の明るさの大口径標準ズームレンズ。焦点距離は24~70mmで、ポートレート、スナップ、暗所撮影、ジンバルでの動画撮影など、あらゆるシーンで活躍できるレンズとなっている。

  • 新たに絞りリングを搭載。全長も短くなった

レンズ構成は15群20枚で、超高度非球面XAレンズ2枚を含む合計5枚の非球面レンズを効果的に配置。EDガラス2枚、スーパーEDガラス2枚、フローティングフォーカス機構などにより、色収差、非点収差、歪曲収差、コマ収差を抑制し、フォーカス全域で単焦点に迫る解像性能を発揮する。新開発の11枚羽根円形絞りと球面収差の最適化も行い、ぼけ描写も滑らかで美しい。

  • 作例

フォーカス機構には、高推力のXD(extreme dynamic)リニアモーター×4基を内蔵。ズーム中のAF追従性能が向上し、フラッグシップモデル「α1」との組み合わせでは最高30コマ/秒の高速連写も可能だ。滑らかな動画表現を行うため、フォーカス中の画角変動(フォーカスブリージング)を抑制する機能も搭載。カメラ本体の「ブリージング補正機能」にも対応している。

  • α1に装着したところ

レンズ前面にはナノARコーティングIIを施し、逆光時のゴーストやフレアを大幅に抑制。防塵・防滴に配慮した設計で、汚れを防止するフッ素コーティングをレンズ最前面に使用している。ほかにも、ズームリングの重さの選択ができるズーム操作感切り替えスイッチを搭載。Eマウント標準ズームレンズ初となる、絞りリング、絞りリングクリック切り替えにも対応。カメラ本体から好みの機能を割り当てられるフォーカスホールドボタンも2カ所を備える。

最短撮影距離はW端で0.21m、T端で0.3m。最大撮影倍率は0.32倍。フィルター径は82mm。本体サイズは、最大径が87.8mm、長さが119.9mm、重さが約695g。花形バヨネット式レンズフード、ソフトケース、ケースストラップが付属する。