第一三共ヘルスケアは4月27日、「熱中症対策に関する意識調査」に関する調査結果を公開した。調査は、3月4日~6日の間、全国20~60代の男女400人を対象に、インターネットにて行われた。

今年は例年より「暑いゴールデンウィーク」になることが推測されるという。熱中症について詳しい医師の谷口英喜先生は、筋肉の衰えや基礎代謝の低下によって「汗不足」を引き起こし、体温コントロールの機能が破綻することから、今年は特に熱中症に注意が必要だと指摘する。

同調査にて「熱中症に対する予防意識がどの程度ありますか」と聞いたところ、56%の人が「外出するときは、こまめな水分補給や帽子着用など、熱中症予防を意識している」と回答した。

  • 熱中症に対する予防意識がどの程度ありますか

    熱中症に対する予防意識がどの程度ありますか

また、「発汗に伴うような運動や行動(通学・通勤など)をしていますか」という質問に対しては、60.8%の人が「していない」(全くしていない+あまりしていない)という結果に。

  • 発汗に伴うような運動や行動(通学・通勤など)をしていますか

    発汗に伴うような運動や行動(通学・通勤など)をしていますか

谷口先生によると、熱中症対策の基本は、「汗不足」を解消するための「汗活」が有効だとか。「汗不足」の原因を取り除くための対策として、水分を多めにとること、汗腺をつかさどる自律神経を発達させ、汗をかきやすい体にすることが大切だという。

また、外出先でできる熱中症対策として、新型コロナウイルス感染症対策で推奨されている15秒間の手洗いをしながら、熱中症対策もできる「手のひら冷却」がおすすめだそう。保冷剤などの冷えすぎたものを使用すると、血管を収縮させてしまい逆効果になるので注意が必要とのこと。