アッテルは、「採用バイアスに関する調査」の結果を4月27日に発表した。調査は1月17日~19日、人事・採用担当者300名を対象にインターネットで行われた。
人事・採用担当者に「自社には採用時にバイアスがかかっていると思うか」と聞いたところ、46%が「はい」と回答。
そこで、学歴・性別・容姿といった項目別で「自社の採用時の評価に関して各項目がどの程度影響しているか」を質問したところ、「学歴」に関しては、42%が「影響している(かなり+やや)」と回答。理由を聞くと、「基礎能力はあると判断できるから」(50.8%)、「活躍人材を採用したいから」(46.8%)、「業務能力が高い可能性があるから」(45.2%)が上位に。
「性別」では、「影響している(かなり+やや)」と回答した人は45.6%。理由としては、「既存社員との性別バランスを考えて」(48.2%)、「長く働いてほしいから」(45.3%)、「性別での適性があると考えているから」(43.8%)が上位に。
「顔・容姿」に関しても同様の質問を行ったところ、21%が「影響している(かなり+やや)」と回答。理由を聞くと、「第一印象が良いから」がダントツの69.8%。次いで「集客能力があるとみなすから」(44.4%)、「見た目が良いと有利な職業だから」(36.5%)と続いた。
次に、「採用した人材の採用時の評価と入社後の活躍状況は合っていると思うか」と聞いたところ、「あまり当たってない」「ほとんど当たっていない」と回答した人は全体の14%で、見極めができていないと自覚している担当者が一定数いることが明らかに。
「バイアスをなくし、客観的な内容に基づいた採用をしたいと思うか」という質問には、76.3%もの人が「はい」と回答しており、勘や経験に基づく採用から脱却する必要があると考えていることがわかった。