テスコムは4月27日、食材の芯温(中心温度)を測定して低温調理できる「芯温スマートクッカー TLC70A」を発表した。クラウドファンディングサイト「Makuake」で、5月6日からテスト販売を開始する(Makuakeでの支援ページは同日公開)。目標金額は3,500,000円。プロジェクト実施期間は2022年6月15日まで。

本体がリターンされる支援額は、超早割が9,500円(50名)、早割が10,690円(70名)、マクアケ限定フリーザーバッグ付きプランがが11,880円(100名)、通常セットプランが11,880円(640名様)、二台セットプランが19,000円(20名)。

  • 芯温スマートクッカー TLC70A。テスト販売の反応次第で現状の製品のまま一般販売を行うか、もしくは改良するかをなどを検討していくという

「芯温スマートクッカー TLC70A」は、食材に刺した芯温温度計で中心温度を測定し、設定した中心温度に到達するとその温度を維持して低温調理する家庭向け調理器具。

食材の中心温度を実測するため、適切な調理温度を管理・維持でき、食材の加熱不足や、過度な加熱による焦げなどを減らせる。食材の中心温度を直接測れる家庭向けの低温調理機は日本初という(テスコム調べ)。

調理は、耐熱フリーザーパックに入れた食材に、付属の芯温温度計を挿し、本体の庫内に入れて食材を包み込むように加熱する。水や鍋は要らず、後片付けの手間が少ないことも特徴だ。

  • 芯温スマートクッカー TLC70A本体

  • 前面にはスタート/停止ボタンと、時間/温度を設定するダイヤルスイッチがある

  • 食材に刺す芯温温度計。奥行は306mm

調理モードは、芯温を測定しながら調理する「芯温調理モード」と、加熱のみの「調理モード」の2モード。操作は本体側面にある温度/時間ダイヤルスイッチと、スタート/停止ボタンで行う。

芯温温度は40度~85度の範囲を1度単位で設定。庫内温度も、設定芯温に応じて+5度~95度の範囲で、1度単位で設定可能だ。

調理時間は、設定した中心温度に達してから加熱したい時間を、1分単位で最長12時間まで設定できる。このほか、芯温調理モードと調理モードそれぞれ、3種類の設定を登録しておけるメモリー機能も用意した。

対応する耐熱フリーザーパックは、耐熱温度100度以上の食品用チャック付きポリ袋。旭化成ホームプロダクツの「ジップロック」も公式に対応している。

  • 芯温調理モードは、食材が設定した芯温に達してから、既定の時間まで自動調理

  • 操作はダイヤルとスイッチ1つずつで迷わなさそうだ

  • ジップロックなど、耐熱温度100度以上の食品用チャック付きポリ袋に食材を入れ、食材に刺して調理する

本体サイズはW112×D306×H229mm(本体のみ)/W124×D306×H270mm(芯温温度計取り付け収納時)。庫内サイズはH190×W69×D190mm。重さは1.8kg。電源コード長は1.4m。YouTuber・大西哲也氏が監修した21レシピを収録するレシピブックも付属する。

「芯温スマートクッカー TLC70A」のアイデアは、同社の「低温コンベクションオーブン」をきっかけに、低温調理における火入れの難しさや、加熱不足の不安を抱えていた社員の話を聞いたことだという。左右均等に熱をくわえられる同社製ポップアップトースターを基に試作を開始し、温度制御の検証や微調整を重ねて商品化にこぎつけた。