キリンビールは26日、「完璧な新キリンチューハイ」を発表した。関係者が「すべてのバランスが良い、完璧なチューハイを目指しました」とアピールする新商品。先行モニターの97%が「完璧」と答えたというが、果たして気になるそのお味は……?
ゲストとしてカズレーザーさん、朝日奈央さんを招いた同商品をお披露目する発表会の様子をレポートする。
新商品投入の背景
発表会の冒頭、キリンビール マーケティング部の松村孝弘氏が登壇し、新製品の開発背景について説明した。アルコール市場ではいま、コロナ禍の影響で自宅におけるRTD(Ready to Drink、そのまま飲める缶入りアルコール飲料)の飲用機会が増加している。これについて松村氏は「閉塞感のある日々のため、お酒にリフレッシュを求める人が増えているのではないか」と分析する。
チューハイは、窮屈な日常生活を少しでも明るく前向きにしてくれる、と松村氏。しかしチューハイを普段から飲まないユーザーの間には、依然として「甘い」「人工的」「安っぽい」という先入観がある、とも指摘する。
調査によれば、消費者はチューハイに対して「美味しい」「飲みやすい」「フレッシュな味わい」「爽快な飲み心地」を求めていることが分かった。そこで新商品を投入し、市場のさらなる活性化を狙う。
「消費者のニーズに真正面から向き合い、これを実現したのが新商品です。こだわったのは『爽快で気持ち良い美味しさ』。チューハイを飲んでいない人たちが抱く、従来のイメージを打破する商品となりました。より多くの人たちに、チューハイを通した喜びを届けていきます」(松村氏)。
なお新商品の情報解禁日は5月16日に設定されており、この日の発表会でも多くは語られなかった。メディアに披露されたのも、無地のスチール缶にメッセージが記載された『ミステリー缶』のみ。ちなみに先行モニターとして、ひと足早く商品を味わった消費者からは「果汁感もあり、アルコール度数もちょうど良い」「最初のひと口で果汁感が広がり、炭酸で喉が刺激されて幸せな気持ちになった」などの声が聞かれたという。
キリンでは、情報解禁日までに「100万本 体験キャンペーン」を行う。これは商業施設や書店、フードテイクアウト店などでのサンプリングと、Twitterと連動したプロモーションだ。Twitterキャンペーンでは期間中(4月26日から5月6日まで)、毎日100人に当選するという。松村氏は「より多くの人に興味を持ってもらえれば。まずは何の先入観も持たずに飲んでみて下さい」とアピールしていた。
味の感想は?
このあと発表会にゲスト登壇したカズレーザーさん、朝日奈央さんはミステリー缶を試飲。「めちゃめちゃ美味しい」と満面の笑顔を見せた朝日さんに対し、カズレーザーさんも「美味いとやっぱり、こういうリアクションになりますね」と応じた。
ただし、ここでも具体的な味についての言及はNG。2人はリアクションを通じて美味しさを伝えたほか、「もうこれ以外は飲めないと思うくらい完璧なチューハイ」(カズレーザーさん)、「世界中の人が美味しいと思うくらい完璧なチューハイ」(朝日奈央さん)などとコメントするにとどまった。