ヤマハ発動機は4月27日、スクーター「NMAX155 ABS」のモデルチェンジを発表した。5月25日以降に順次発売予定で、価格は407,000円。専用アプリによるスマートフォン連携機能を新たに搭載する。
専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect」をインストールしたiPhoneやAndroidスマートフォンと連携し、さまざまな機能を利用できる。自動車の世界で近年盛んな「コネクテッドカー」のような機能を、二輪車にも持ち込んだものといえる。
バイクからスマートフォンへ、そしてスマートフォンからバイクへ情報を送る双方向の機能が用意されている。スマートフォンを見られない運転中でも、メーター内のアイコン表示でメールや電話の着信があったことを確認できる。買い物などでバイクから離れた際には、駐車位置を思い出せなくてもアプリで調べられる。
CCUと呼ばれる制御ユニットから車両情報を直接引き出しているため、スマートフォンホルダーなどがあれば追加メーターのようにしてエンジン回転数などを表示させられるほか、燃費管理やメンテナンス時期の通知などといった日々の細かな管理も任せられる。
NMAX155 ABSは、普通自動二輪免許(AT限定可)で乗れる排気量155ccのスクーター。スマートフォン連携以外の変更点としては、振動も少なく静かな音でエンジンをかけられる「Smart Motor Generator」の搭載、エンジンやフレームの改良などが挙げられる。
このような150ccクラスのスクーターは近年伸びているジャンルで、かつて流行したビッグスクーターのような大柄の車体ではなく125cc(原付二種)クラスとほぼ共通の取り回しの良いボディでありながら、高速道路も利用できる排気量という実用性の高さが評価されている。
なお、同様の機能は125cc版の「NMAX ABS」にも2021年モデルから搭載されている。現時点での対応車種はNMAX ABS(2021~)、NMAX155 ABS(2022~)の2車種となる。