ライアットゲームズのタクティカルFPS『VALORANT』の世界大会「VALORANT Champions TourMasters Reykjavík 2022」が4月25日に幕を閉じ、閉幕にあわせて発表された新エージェント「フェイド」。今回、その「フェイド」をはじめとする次期アップデートを実装前に体験できたので、実際にプレイしてみた感触についてお伝えします。

索敵とデバフでエリアをコントロールする「フェイド」登場!

イニシエーターとしては、KAY/O以来の新エージェントとなる「フェイド」。アビリティは奇怪なウォッチャーを投げつけて索敵を行う「ホウント(E)」、操作可能なプラウラーを呼び出して敵を追尾する「プラウラー(C)」、恐怖の塊を投げつけて敵を一定範囲内に拘束しつつ、聴覚も奪う「シーズ(Q)」で構成され、アルティメットは強力な悪夢のエネルギー波を前方に射出する「ナイトフォール(X)」。敵の位置を把握して邪魔なポジションから押しのけ、エリア取りに役立ちそうなアビリティが揃っています。

  • フェイドのアビリティ構成。プラウラーは250コスト(チャージ数2)、シーズは200コスト(チャージ数1)です

  • 「ホウント(E)」。投げつけてみるとレイズのペイント弾ほど遠くには飛ばず、フェニックスのホットハンドと似たような感じでした

  • 投げると短い間ウォッチャーが設置され、敵の位置をハイライト表示します。レイナのリーア同様に射撃で破壊可能

  • 地面に「テラートレイル」が表示され、敵の位置を把握できる点がユニーク

  • 「シーズ(Q)」を構えたところ。こちらも投げて使うアビリティで、着弾地点から一定範囲内にいる敵を拘束します

  • 空中に投げたあと、もう一度Qを押すことで即座に落下させることも可能

  • 「プラウラー(C)」。ホウントで出したテラートレイルを追尾して敵に突進するほか、スカイのトレイルブレイザーのように手動でも操作できます

  • アルティメット「ナイトフォール(X)」を発動した様子。ブリーチのローリングサンダーと同じような挙動で前方に放出され、敵にヒットするとテラートレイルが発生。さらに「衰弱」を付与し、聴覚を奪います

どのアビリティもあまり射程距離が長くないため、自分の近くのエリアで強い影響力を発揮できそうだと感じました。遠距離も索敵できるソーヴァとは大きく差別化が図られており、衰弱や聴覚の無効化も強力そうです。

ちなみに、フェイドはトルコ出身の賞金稼ぎ(バウンティハンター)。Riotでフェイドの開発に関わったデザイナーのNicholas Smith氏は、『リーグ・オブ・レジェンド』に登場するカミールのアルティメットや、『メタルギアソリッドV』でプレイヤーと行動する「D-Dog」からインスピレーションを受けたと話します。TwitterではRiotでPrincipal artistを務めるSuke氏が発表を祝福しており、YouTubeではキービジュアルのメイキング動画も公開されています。

VALORANT Fade illustration painting process

新武器スキンは「RGX 11Z PRO 2.0」。メレーはバタフライナイフ

フェイドの実装にあわせて、武器スキン「RGX 11Z PRO 2.0」が実装予定。これまで「メレー」「フレンジー」「スティンガー」「ガーディアン」「ヴァンダル」で提供されてきたRGX 11Z PROに続く2作目という位置づけで、「メレー」「クラシック」「スペクター」「ファントム」「オペレーター」を用意します。1作目よりも極めて実用的なラインナップになっており、戦場で見かける機会が多くなりそう。

  • 「RGX 11Z PRO 2.0」

ただ、メレーは少し前に実装された「リコン」シリーズとほぼ同じ仕様でした。1作目のメレーは刀剣のような固有の取り出しモーションが用意されていたので、バタフライナイフの流用はやや残念。しかしRPを使うと「ランダマイザー」を装備でき、武器鑑賞モーションでナイフを振るとエッジがサイリウムのように輝きます。

  • 緑色のクラシック。銃声がとても気に入りました

  • 青色のファントム。とても撃ちやすく感じます

  • 赤色のスペクター。キルカウンターが少し見えにくいかも

  • 黄色のオペレーター。スコープの意匠が凝っています

  • 青色のメレー。刀身が透けており、ライティングを備えます

  • 振り回すと光が残像になって派手

  • ちなみに次期バトルパスのティア50報酬はハンドアックスです

ジェットはテイルウィンドが弱体化。パッチ4.08のリリースは4月27日!

パッチ4.08で実装予定の新エージェント「フェイド」や、新武器スキン「RGX 11Z PRO 2.0」を予定している次期アップデート。リリースは4月27日に予定されており、これにあわせてコンペティティブやバトルパスの進捗がリセットされます。今シーズンのバトルパスのエピローグ5は、多くのプレイヤーに愛された「ワイドキルジョイ」のゴールドフレーム。今のうちにぜひ入手しておきましょう。

  • パッチノートが公開されていないので詳しくは不明ですが、予告通りジェットのテイルウィンドは予備動作が必要な仕様に弱体化されていました。「再使用」について明言されています

  • ソーヴァの弓を構えるポーズも変更……されるかと思いきや、反対意見を受けて現状を維持するとのこと。なおドローンの飛行時間は短縮され、ショックダーツの威力は引き下げられています