相鉄グループは26日、今年度の運輸業において、総額170億円(鉄道事業164億円・バス事業6億円)の設備投資を行うと発表した。2023年3月に開業を予定している相鉄・東急直通線用の車両21000系を新たに3編成導入し、開業に向けた準備を進める。
相鉄・東急直通線用(東急線内は目黒線直通用)の車両21000系は、2021年度に4編成を導入しており、2022年度はさらに3編成(計24両)を導入。相鉄・東急直通線の開業に向けた準備を進める。21000系は全9編成を導入予定。今年度中に7編成が導入済みとなる。
鉄道事業においては、駅ホームにおける安全・安定輸送を確保するため、全駅へのホームドア設置に向けた整備工事を進めており、今年度は瀬谷駅(1・4番線)、三ツ境駅、南万騎が原駅、緑園都市駅、弥生台駅、いずみ野駅、いずみ中央駅の7駅で順次設置予定となっている。ホームドアの設置は国および地方自治体の協力の下で進めており、2021年度までに11駅で設置が完了している。
本線の軌道改良(おもに道床の交換)も引き続き実施し、列車走行の安全性強化を図るほか、踏切事故と交通渋滞の解消、地域の一体化を図るため、鶴ケ峰駅を含めた上下線約2.1kmを地下化する予定としており、2022年度下半期の工事着手をめざす。この事業は横浜市の都市計画事業となっている。
各種保安設備を更新し、さらなる安全性の向上を図るほか、鉄道の駅舎・車両、駅に隣接する商業施設など、統一したデザインコンセプトの下でリニューアルを進める「デザインブランドアッププロジェクト」にもとづき、既存車両や駅舎などのリニューアルを引き続き実施する。
海老名駅では北口および南口2階への改札口の増設、ホームドアの新設、生活支援施設の整備を実施するとともに、駅舎の建替えを実施。今年度は北口改札を新設するほか、南口改札新設に向けた準備工事として、鉄骨製作・架設や新駅舎構築など予定している。