将来自分がいくら年金をもらえるのか、関心を寄せる人は増えています。毎月10万円~15万円未満くらいの受給額になりそうで、将来はどんな生活になるのか興味を感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は年金受給額が毎月10万円以上15万円未満のマイナビニュース会員に、就労しているか、生活面で不安を感じることがあるかなどについて聞いてみました。年金生活者の方の暮らしぶりを知るための参考としてみてください。

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Q.現在就労していますか?

「はい」……29.3%
「いいえ」……70.7%

就労している方は30%未満となりました。多くの方は就労せず、年金や保有資産のみで生計を立てているようです。

Q.収入面で苦しい・不安と感じることはありますか?

「はい」……69.6%
「いいえ」……30.4%

生活について苦しい・不安と感じると回答した方は70%近くに達しています。ある程度の年金額を受給できているものの、不安をなくすまで十分とは言えない様子がうかがえます。

Q.(苦しい・不安と感じることがあると答えた人に) どんなときに苦しい・不安と感じますか?

病気になったとき

「入院や通院した時」(男性/83歳/神奈川県/求職中・無職/持ち家)
「医療費が毎月かかり大きい病気になると不安」(男性/69歳/兵庫県/その他/賃貸)
「病気になったら金銭的にどうなってしまうのかという不安はあります」(女性/72歳/滋賀県/専業主婦/賃貸)

臨時の出費

「突発的な出費があった時」(男性/70歳/大阪府/退職者/持ち家)
「家電品などの突然の故障による、買い替え出費。」(男性/70歳/千葉県/退職者/持ち家)

月末になったとき

「月末になると生活費が不足する」(男性/70歳/神奈川県/フリーター(アルバイト)/持ち家)
「月末の支払い」(男性/71歳/島根県/退職者/持ち家)
「月末に貯金の底がついた時」(女性/73歳/大阪府/専業主婦/持ち家)

老老介護

「親の介護」(男性/66歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員/持ち家)
「母の療養病院の支払いを考えた時」(女性/66歳/神奈川県/退職者/持ち家)

苦しい・不安と感じる状況として多く見られたのは、病気、臨時の出費、月末の支払いなど。また一部の方は、65歳以上の高齢者が高齢者の介護をするいわゆる「老老介護」で、費用を心配しているようです。

Q.(苦しい・不安と感じることがないと答えた人に)老後の生活を安定させるためにこれまで準備してきたことや、実践していることは?

仕事を続けている

「まだ給与が入るから」(男性/65歳/埼玉県/会社員・公務員・団体職員/持ち家)
「安定した収入があるから」(男性/67歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員/持ち家)
「就労していて収入があるので」(男性/67歳/兵庫県/会社員・公務員・団体職員/持ち家)

年金以外の資産がある

「貯蓄額に余裕があるので」(女性/71歳/兵庫県/専業主婦/持ち家)
「資産形成・運用をしてきたので」(男性/65歳/東京都/退職者/持ち家)
「40歳半ば頃から、貯金や私的年金に投資してきたから」(男性/72歳/静岡県/その他/持ち家)

生活面での不安を解消するため、働き続けている、資産を保有していると回答した方が多く見られました。ただし心身面で衰えてくることを考えると、老後もずっと働くのは難しいでしょう。

早くから貯蓄や資産形成に取り組む必要があるのではないでしょうか。

まとめ

年金10万円以上15万円未満の方で、生活面で苦しいと感じると回答したのは69.6%です。病気になったとき、臨時の出費が発生したとき、月末になったときなどに、特に苦しく感じる方が多いようです。

生活面での不安をなくす方法として多く見られた回答は、老後も働き続ける、資産を保有する、の2点です。

また家計を節約して、支出を抑えることも重要です。現役時代と同じ水準の生活をするのではなく、老後の家計として別途考える必要があるでしょう。

調査時期:2022年4月7日~9日
調査対象:年金受給額が月10万円未満のマイナビニュース会員
調査数:191人
調査方法:インターネットログイン式アンケート