2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』の取材会が25日に東京建物 Brillia HALLにて行われ、福士蒼汰、宮野真守が登場した。
同作は劇団☆新感線の新作伝奇時代劇。幕末、駿河国の清水湊を舞台に、若き町医者の秋津永流(福士蒼汰)と、他人の揉め事に口出しをして銭にする“口出し屋”の草臥(宮野真守)が、己自身の宿命と因縁、日本の命運すら揺るがす策謀へ立ち向かうことになる。
福士は宮野とのバディについて「どんどんお互いの距離が縮まり、本当は一つなんじゃないかってくらいくっついちゃってる感じになってます」と表す。宮野も「ずっと一緒にいるんですけど、この人と芝居するのがこんなに幸せなんだって、どんどん噛みしめる。オフのところでも芝居の話が絶えなくて、作品に対しても理解がどんどん深まってる。かなりいい空気感になってる」と相思相愛の様子だった。
宮野がさらに「いいんですよ、いい役者なんですよ。毎公演更新されるくらい気持ちが高まってる」と言うと、福士は「言えばいうほど嘘っぽくなるから」とツッコミ。逆に福士は「宮野さんはすごくいい方で誰に対しても笑顔を絶やさないですし、自分があるべき状況をすごく考えていて、未来の想像とかシェアしながら話して、この人とずっと一緒にいてもいいなって思って……」と愛が深まっており、宮野は「艶っぽくいうのやめてもらっていいですか。そういうの僕から学ばないでいんです。声優の技を」とこちらもツッコむ。
福士は宮野の出演作品でお気に入りのものがあるようで、「『文豪ストレイドッグス』の太宰治を見た時に最初気づかず、『マモちゃんだ』と気づいて、すぐにLINEして『このセリフを言ってよ』とお願いしても全然言ってくれない。ボイスメッセージで1個前のセリフを言うので言ってくださいと」とエピソードを披露する。宮野は「ボイスメッセージをLINEで送ってくることがなかなかなかったからびっくりしちゃって、かわいいなと思いました。僕が最近映画の吹き替えとかやったりすると、舞台挨拶の動画を見てるらしくて、『チェックしてんの!?』と思って」と語った。
作品では歌や殺陣も盛り沢山で、特に宮野が歌を担当していることから福士は「『マモのライブなんじゃないか』と言われてる」と明かす。逆にアクションを担当しているという福士について、宮野は「見せ方が本当にすごい、見応えあります」と絶賛。福士は「『髑髏城の七人』の時に殺陣をあんまりできなかったなと思っていて、そこから早乙女太一くんに弟子入りさせてもらって今回臨んでいるので、太一くんに教わったことを今回は見せられているんじゃないかな」と自信をのぞかせた。
同作はすでに大阪公演、静岡公演を終え、東京公演は東京建物 Brillia HALLにて4月26日~5月28日に上演される。
撮影:田中亜紀